4 地球温暖化論は本当か
 

 地球温暖化が叫ばれている。原因はCO2の増加で、産業革命以降の主として工業化によるCO2の排出が大きな要因とされて いるが、本当だろうか。どうも我々には正確な情報が伝わっていないようだ。詳しい内容は、下記「参考文献」を読んでいただきたい が、CO2が本当に増えているのかどうかも怪しいという。仮に増えているとしても、その原因が車や工場、発電所等による排出より も、海面の温度上昇による排出の方がかなり大きいようだ。

 また、仮にCO2が増えているとしても、その分植物の成長が早くなり(CO2を吸って光合成が促進される)、実際近年地球全体の 植物の量は増えているという。もうひとつよく言われているのが、南極や北極の氷が解けて、海面が上昇し、場合によっては島全体が 沈んでしまう危機があるというが、これも実際の測定データを精査すると、年間に0.5mm程度の上昇が確認される場所がある そうで、誤差の範囲内と言ってもよさそうな感じである。本来地球規模の問題は、1万年程度のスパンで考えるべきで、ここ100年 程度の趨勢を分析しても本当のところはわからないのではないかと思う。

 では、我々が省エネを実践して、仮にCO2を減らしたとしてどのような効果があるかと言えば、特に日本国内に限って言えば 京都議定書にあるCO2制限値への到達が1年から2年繰越しされるくらいで、CO2自体の増加は、産業が止まらない限り、止まらない ことになる。また、省エネ商品を生産すること自体で、エネルギーを使うことになり、実はここでもCO2を排出するので、 もぐらたたきに近いことになるようだ。そのほか、ゴア副大統領の「不都合な真実」という映画や、権威ある団体の提唱などや 近年の異常気象との連動で、我々にはあらゆるメディアでこの地球温暖化関連の映像が繰り返し叩き込まれており、もはや常識化 してしまっている。特にメディアの報道は、南極の氷が解け落ちる瞬間や、ハリケーン被害の映像など、刺激的な映像で我々に恐怖感を与え、 無責任なコメンテーターが異常気象や地震も含めて、何でもかんでも地球温暖化のせいにしようとしている。

 私は、これは巧妙に仕組まれたビジネスモデルだと思っている。要するに、市民レベルで言えば、省エネ製品から、国家レベル で言えば排出権取引まで、すべてビジネスにつながっているのだ。産業界も、省エネ商品を開発し、製品化することで、商売になる はずだ。また、風力発電や地熱利用、ガソリンの代替エネルギーとしてのとうもろこしから取るアルコールなど、環境ビジネスは これから大いに金になるだろう。もちろん、車の燃費を良くするなど、エネルギーの無駄な消費を抑えるようなことは、道徳的な 観念として必要だろうが、いずれにせよ目的がビジネス(金儲け)になっているところが、あさましいのだ。とは言え、これから中国や ロシアなどで生産される製品は、省エネタイプの製品に良いに越したことはないし、生産工場にしても環境にやさしい工場にして 欲しいと思う。ただ、そのスピードが問題で、我先に工場を建て、いち早く生産してという欲の連鎖になるような、あさましい行動は 取って欲しくない、ということだ。

 もう少し人類は、金儲けばかり考えずに、「人間が幸福になる真の理由は何か」という哲学的問題に国際的に取り組み、国際的な 会議でも開いて議論すべきだ。ともあれ、人間は欲ばかり追いかけていては幸福にならない。ひとつの欲が満たされても、すぐに 次の欲が沸いてきて、へたすれば一生この繰り返しで終わってしまう。何が満たされれば、真の幸福が訪れるのか、そろそろ真剣に 考える哲学者なり宗教者が出てくるべきであろう。

『参考文献』
 ・暴走する「地球温暖化論」(武田邦彦 他/文芸春秋)