通常のコース解説はインカレ報告書のほうに載るので、こちらではそれ以外のマニアックなことを書きたいと思う。


■MEコースができるまで

最初は旧「田代城」のマップでとりあえず組んでみた。 ちなみにMEの設定タイムが40分とは知らなくて、55-60分程度のコースだと思っていた。 そんなわけで当初はダイナミックかつ意表を付くコースにしたいということで、 ○付近に1ポを持ってくるようなコースを考えていた。



スタートは△におくとしてさあベストルートはどれでしょう。 集団がどうばらけるか、というのをやってみたかった。 スタートで考え込んでしまうか、誰かが動いたらみんなついていったりして面白いんじゃないか、とか。 しかしこのまわし方だと終盤がひたすら道走りになってしまい面白くないし、 このあたりの尾根たどりがこのテレインのメインディッシュだし、ダウンヒルでこそ味が出るいうことで、組んでる途中で40分だと知ったこともありボツにした。

次に考えたのは、現在のコースのまわし方で、モデルと隣接する山塊のピーク周辺まで回るというものであった。



全体的なバランスはこれがベストだった。ウイニング50分ならこれで文句がない。完璧なコースだった。 技術委員会に実施規則の不適用条項として、ウィニングを伸ばしたいと打診したが、 今回は初めての40分という規定のモデルケースであるため、それを動かすわけには行かないということになり認められなかった。 どうしようと考えたが、南半分の流れは動かしようがないので、ピークを巻くレッグはカットした、 2-3あたりはその名残である。このあたりはあまり面白いレッグではないが、まあ仕方がない。 それでもまだ45分ぐらいかなという感じだった。とりあえずそのコースで試走するとトップで44分。若干長いようなので、前半は道のすぐ脇にコントロール位置を変更したコースにした。それで最終的なコースとなり、2回目の試走会では42分。 「インカレパワーで学生がいいレースすれば40分出ますよー。」ということにしてコントローラから承諾をもらった。 (真剣に走ってミスなしで42分だったので、ホントは40分は無理だと思っていた。) で、結果はトップは46分だった。多分もう1回走れば42分ぐらい出せる学生もいるだろうけど、 初見ではやはりそれぐらいなんだろう。インカレといえどもリレーはクラシックの疲れもあるだろうし、守りのレースになるのかもしれない。でもこれが全日本リレーだったらトップ選手は40分を切ってもおかしくないと思う。



■注目すべきラップ

ME 
Y 4-5 (56-72)
1 西尾 6:29 
2 青木 7:02 
3 天谷 7:08 

尾根線の幅が広く方向維持に神経を使うレッグである。 西尾がいいラップを取っている、西尾はクラシック2位、リレーの個人タイムも2位、団体で京大は3位だった。 タイトルこそは取れなかったが、このインカレで最も安定したレースができた選手だろう。


ME
X 5-6 (71-54)
1 佐々木 4:44
2 宇田川 4:58
3 禅州 4:59
4 笹谷 5:25

佐々木が頭一つ抜けたラップを取っているが、これは4-5で大きくミスしたあとで、息がととのっていたためというのも多少あるだろう。 注目したいのは2,3位の宇田川、禅州だ。4位の笹谷が5:25であることからこの2人がこの区間快走しているのは間違いない。 宇田川、禅州はアンカーで優勝争いをしていて、5番で禅州は20秒程度の差まで詰めており、ここも快走している。 しかし宇田川も快走しており追いつけない。もしかしたら「何故追いつけない??」という若干のあせりが生まれ、終盤の展開へ影響したかもしれないと推測される。


ME
CD 9-10 (77-83) 
1 青木 2:35
2 天谷 2:57
3 佐々木 3:09

この青木のラップは尋常じゃなく早いと思う。初見でなかなか出せるタイムでないだろう。 尾根の分岐での手続きを最小限に抑えて爆走していると思われるが、同時にそれはリスクが高いことが考えられる。 青木はクラシックでもいくつか抜けたラップを取っているように、ポテンシャルの高い選手である。しかし同時に大きなミスも多い。 このスピードポテンシャルをいかにうまくコントロールするかが今後の課題だろう。


WE  6-7-8 (55-75-76)
共通 6-7 7-8
1 皆川 4:07 49:50
2 高橋 4:26 27:46 
3 石川 4:31 7:04
4 大塚 4:34 8:09
5 望月 4:35 13:35
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9 藤谷 4:41 18:50
9 井手 4:41 67:02
(7-8トップは伊是名 6:43)

大きなミスが目立った女子の7−8だが、伏線は6-7にあったようだ。 圧倒的に早かった皆川を筆頭に、なんと6-7のベスト10のうち5人が7−8で大きなミスをしている。 これは単なる偶然だろうか? スピードをあげることにこだわりすぎて手続きが疎かになっていた、とも考えられるだろう。
(実はプランナーも若き日にここでとんでもない大爆発をしてレースを棄権している。やっぱり要注意エリアであるとことがわかった。)



WE 
AC 9-10 (81-51)
1 黒河 4:08
2 皆川 4:23
3 板谷 4:29
B 9-10 (82-51)
1 姫野 4:02 33/50位
2 高橋睦 4:02
3 石川 4:11
(MEtop 西岡 3:10)

大逆転で優勝した筑波のアンカー黒河、実際タイムはどうだったのかと思ったら、 やはりトップタイムでだった。また、敗れた京都・石川も決して悪いタイムではなかった。 優勝を争うにふさわしい最後のデットヒートだったと言えるだろう。

MU A 1-2 (33-34)
1 松澤 5:50
2 森脇 6:39 
3 小河原 6:47
(学生top 宮内 6:59)

走りのレッグで松澤選手が圧倒的なタイムで走っている。 もちろん走力もあるが、スピードポテンシャルを出すべきところできっちり出している結果であろう。 学生トップは誰だと思ったらなんと宮内選手であった。小河原選手と12秒差とはたいしたものである。

MU BC 4-5 (37-54)
1 円井 1:43
2 多田 1:58
3 鹿島田 2:01
(学生top 益本 2:15)

35mの一気登り。円井選手が猛烈なラップである。 OMSで激しく競り合っていた多田、 鹿島田より15秒も早い。 難しいレッグではないが、学生はこのレッグはいまいち。根気不足か。


MU B 8-9 (46-47)
1 鹿島田 2:01
2 柿並 2:15
3 小林康 2:23
(学生top 金築 2:31)

鹿島田選手が強い。尾根たどりと考えるのが普通だが。 聞くところによるといったん沢に下りてアタックしたそうである。 そのあたりのルート取りの幅の広さと判断力はさすがにすごいと思う。