予言の原理はまだ解明されていない

予言の原理については現在何もわかっていない。そもそも当研究所でいうところの予言とは、現在以降の未来について明確に日時を指定して、何が起こるということを発表するものである。
昨年(1997年)にこのホームページを公開した。その際にそれまでに発表された書籍で触れられている予言について表にした。現在までに予言の証明といえる事実はない。
したがって、予言の原理についてはいろいろな説はあってもどれも証明されたものではない。
ここではいくつかいままでいろいろといわれている諸説を概観してみたい。

予言の手法

最初に、予言者はどのような方法を通じて予言をあらわすのかということについてみてみたい。
十分に整理されたものではない。思いつくままあげてみたものである。

  • 聖書に書いているのを信じる
  • 古来からの文書と教えを信じる
  • 予言者の記載を解読する
  • 霊から聞く
  • 占星術
  • トランス状態になって語る
  • 催眠状態で語る
  • 筮竹を使う
  • 水晶玉を使う
  • トランプなどその他の占いの道具を使う
  • コンピュータを使う
  • 瞑想する
もっといろいろな方法があるかもしれない。
問題は、このようなさまざまな方法を用いればだれでも予言ができるというものではないということである。やはり、特別な人間である予言者がそれをするときに、彼の口から予言として語られるというものである。
それぞれの方法には理由がある。それが原理につながっていると信じられている。

根拠と理由

第1は、神が決めているものなので神とのコンタクトをとり聞き出す。神とコンタクトをとるノウハウを知っている必要がある。
第2は、既に事実として決められている宿命を次元を超えて見取る。われわれが生きている世の次元から異次元に行き来できる能力が必要である。
第3は、無数の平行宇宙があり時間の流れは次々に一つの世界を選び出しているもので、次々に選ばれるポイントを記録したものがある。それを知るとともにその世界に行き来してみてくることができる能力が必要になる。
第4は、科学的な計算により予測である。これはさまざまな事象の力関係の結果として未来がきまるというもの。未来は過去と現在の連続で関数によって決まる。入力する要素とパラメータがわかれば計算によって結果を確率的に予測することができる。そのためには、社会や個人という複雑なモノの未来の行動を決める要素を特定することが可能かということである。

能力セオリー
アカシック・レコードを閲覧できる人 自然のこととして、宇宙空間にアカシックレコードが存在し、そこには過去、現在、未来のすべてがたたみこまれた状態で存在するとする。
これは人間の本体である魂=精神がつながっている。一般的には人間の自覚できるものとしては断ち切られた状態の意識しかないが、宇宙意識との接続を可能とすることができる人がいる。
瞑想とか催眠状態において潜在的な意識が直接、あるいは空間に存在する賢者の魂を介在にしてアカシックレコードの内容を知識として得る(読む、リードする)というものである。
エドガー・ケーシーの予言方法はまさにこのリーディングだと言われている。
これは人間と宇宙の根幹にかかわる説で、個人的には好きな説である。
異次元空間を自由に往復できる人 先の理由と根拠であげた第2と第3の見分けは困難である。前者は平行宇宙ではない。この世が4次元(3次元空間と時間)なら次の次元である5次元にいくことで、4次元を俯瞰することができるのではないかということに近い。
たとえば平面の線だけの世界である2次元から立体の3次元はまったく認識できない。2次元世界では3次元の立体はそもそも世界観、概念として異質のものだからである。しかし3次元から2次元は容易に理解できる。よくわかる。
東京から大阪に新幹線で向かったとする。名古屋あたりで陥没があり断線しているときに今なら、すなわちわれわれの世界ではさまざまな通信方法があるので途中で危険を知り事故を避けられる。しかしこれが2次元世界ならわからない。そのまま停車せずに進めば事故にあう。
だが、3次元の世界から見ると、すなわち上空から一瞥することで電車が何時間後かに名古屋にさしかかり危険にあうことがわかる。
2次元の世界から特異な力で3次元にいくことができるなら、上空からみることで、電車の未来を察知し、2次元にもどり、2次元の世界に未来を教えてあげることができる。
神とコンタクトして情報をえることができる人 神の存在が前提になっている。キリスト、モハメット、仏陀をはじめ、艮(うしとら)などの神が人間と社会の未来のすべてを決めているという点できわめて宗教色が強い説だ。
人間が神を無視して勝手なことをすることが社会を乱している。神が支配する、神の定めにしたがって人間が行動する以外にないというふうにもいえる。
これは人間社会の乱れを嘆きこれは乱す人間への懲らしめをしなければならない、神が再度地上に君臨してこなければならない。君臨する以外になく、これは避けられない、という説につながっている。
しかし、この説には裏返しで全体主義的な強権政治に復活を許してしまう心のすきを持っていることも注意しなければならない。
また、神が人間の知識と能力をはるかに超えたものとして見るときに、それが人間よりも発達した文明にある宇宙人かもしれない。われわれには神と地球文明を超えた宇宙人の区別はつかない。
この宇宙人らが地球人を植民地にして人間を隷属させる可能性まである。
このテーマがもっと危険で複雑なのは、一部の原理主義者の考えといわれていることであるが、聖書に予言されていることを絶対視するあまり、積極的に予言を実現するように行動していることがあるということである。
影の政府とかワールド・オーダーなどという物騒なテーマがちらちらしていることは、不気味としかいえない。
複雑系の関数計算をさせることでおこなう予測 これは現在のフラクタルの理論とか、複雑系の予測理論と関係があり、台風など気象予測、自動車や航空機の風洞計算である程度利用されている。
問題は人間やその集まりである社会の変化の予測となると、自然科学と異なり人文科学であり、一般的に未来を決めるパラメータが多すぎて何が決定要素(複数)か想像もつかないことである。
当然その分野では現在も真剣な研究がなされている。これが仮に可能になったとしても、それを妨害する勢力があり、それとの力関係が大きな対応する要素になると考えられ、不可能とは言わないが想像を絶する困難なことであることがわかる。
人間はやがてコンピュータの発達とともに、かなりの程度の段階までに実現する可能性がある。
占い師は街頭で客の身なり、話し方、年齢、手相などみて、自分の持っている過去のすべての知識と経験によるデータ処理と、その瞬間に発生する脳内のイマジネーションで作業を行っている。
それほど明確でないまでもある程度の予測は当たるケースが多い。有能といわれる人には人間計算機にいれる正しいパラメータを無意識に察知できるのかもしれない。

(1998年1月31日 矢萩光也)