「読むとこんがらがる話」で図らずも予告してしまい、このような無用の収集を公開する運びになりました。
名づけて「ちゃうちゃう大全」。
当初は「言い間違い」と「憶え間違い」の2つを収集しておりましたが、その後5つのジャンルに拡大しました。
「ちゃう」は関西弁で「違う」「・・・ではない」の意味で、
「あの犬、チャウチャウちゃうか?」
「ちゃうちゃう、チャウチャウとちゃうんちゃう?」
などと使います。
「ほぼ日」より始めるの早かったんですけど、今や完全に「言いまつがい」にお株取られちゃいましたね。ちと悲しい。
「愛と性について」
僕が中学1年の時。僕の友人が駅前でモルモン教の勧誘に遭った。アメリカ人の若い牧師が彼に言った。
「今度教会ニ来テクダサイ。映画モ上映シマス」
「へえ、どんな映画ですか」
「umm... アイトセイニツイテ、デス」
次の日曜日、性に目覚め始める年代であった友人は喜び勇んで教会に行った。そして、映画が始まった。ナレーションが入った。
「愛とは、生きるということは…」
「揚げ足豆腐」
大人はこういう間違いはしません。もし大人がこんなことを言ったら、それは受け狙いの安いジョークです。でも、子供は往々にしてこういう憶え間違いをします。で、子供だからこそとても可愛くて微笑ましい。
高校の同級生のU君のご子息の話です。[k88collection]
「あさって来やがれ」
(比喩的な意味も含めて)全く的外れの方向を向いていることを「あさっての方角を向いて」などと言いますが、これと「おととい来やがれ」がごっちゃになったんですね。
でも、この言い方をすると明後日にもう一度同じことを言う破目になります。
「アセモ ゴルード」
ずうーっと前にMoeru-Otafukuさんから頂いていたネタ。
Otafukuさんは「アセモ ゴールド」というあせも治療薬を買いました。よく見ると商品名のところだけシール貼りになってます。「さては最初につけた商品名が商標登録かなんかに引っ掛かって貼りなおしたな」と興味ムクムクになって一生懸命シールを剥がしてみると、出てきた商品名は「アセモ ゴルード」。
書き間違いっつうのはあるけど、印刷間違いまで行っちゃったんですね。セコイなあ、普通はパッケージ作り直すんですけどね。
「アマテラスオオミノカミ」
羽田空港の屋外の喫煙所で会った3人のサラリーマンが何故か神話の話をしていた。で、横で聞いているとアマテラスオオミノカミと来た。
なんじゃ、そりゃ? 天照大神はアマテラスオオミカミと読む。天照近江守って、大岡越前守みたいなもんか? 聞いてた2人は知らん顔して流してた。もちろん僕も。
「ありたまやま」
姉はテレビを見ない人なので、ニュースなどの情報源は専ら新聞だ。
ある日話をしていたら、「ありたまやま、すごいね」と言うので相撲取りの話かと思ったが、よく聞いてみたら有珠山(ウスザン)の噴火のことであった。
たまにテレビも見るものである。
接頭語 un- を伴った反意語はたくさんあるが、全ての反意語が un- を伴うとは限らない。
シンメトリー(symmetry)の反意語はアンシンメトリー(unsymmetry)ではなくエイシンメトリー(asymmetry)である。ADSL(非対称デジタル加入者線)の A はこれの形容詞形 asymmetric だ。
安心を娶るのではなく、栄進を娶りましょう。
「イチヤを報いる」って何でしょうね。「一夜」だったら「迎える」んじゃないの? それは「一矢(いっし)を報いる」の間違い。
「矢」の音読みは「シ」。「嚆矢(コウシ)として」って言うでしょ? 知りません? 「掉尾(チョウビ/トウビ)を飾る」の反対。え、どっちも知らない? あ、そう。
「一進一退」
妻が私に向かって、「何でそんなこと言うのよ。夫婦は一心同体でしょ」と言おうとして「一進一退でしょ」と言ってしまった。
単なる言い間違えなのだが、言われてみれば確かに夫婦は一進一退であるような気もする。
「いつもは意見してる」
読者の方からメールをいただいたのですが、そのタイトルが「いつもは意見しております」。つまり、いつもだったら「けしからん!」と意見するところだが、今回だけは許してやろうということか?と焦ったのですが、どうやら単なる誤変換だったようです。
このコーナーではワープロの誤変換は扱ってきませんでした(なにせ誤変換専門のサイトがあるくらいですから)が、自分が経験した話なので載っけてみました。
「稲庭うどん」
人は中年にさしかかると記憶力が鈍り始める。特に人名が思い出せない。漢字1字くらいは思い出すのだが、その後が続かない。
先日妻がテレビを見ながら言った。「この人誰だっけ? えっと、稲庭うどんじゃなくて・・・」。
見れば画面には生稲晃子が映っていた。
"vice president"
president には色々な訳語があるので、vice-president はその時々で「副大統領」「副会長」「副社長」などと訳が変わる。
一方、vice にも色々な意味がある。Y君はこれを「悪徳大統領」と訳してしまった。
当時は大笑いしたけど、今ではイラクに攻め入ったブッシュのことを想起してしまって笑えない。
通常はハイフンがついて vice-president になります(副大統領なら大文字にもなる)。
「うすに」
食用や薬用の植物の名前が漢字で書かれていると読めないものが多い。確かに「人参」や「胡瓜」なんて知らなければまず読めない。
しかし、それにしてもウスニはないでしょう。「薄荷」はハッカと読むのです。でもこの漢字、多分意味はないね。
「漆仕上げ」
外構工事の設計施工の会社で働いている義妹は「塗」と「漆」がごっちゃになって「塗仕上げ(ぬりしあげ)」を「うるししあげ」と読んでいた。
図面の清書をする時も「漆仕上げ」と書いていたら、業者の人から「うるし仕上げって何ですか?」と訊かれて、「え? いつものうるし仕上げですけど・・・」と適当に答えていたという。庭にウルシ塗るかあ?
うむ、君は強い。我が義妹ながら、そう思う。
「ウンコは出るの」
知り合いの僧侶がNHKラジオのイタリア語講座の講師を務めていると言うので聴いてみることにした。
ラジオをつけた時にはもう放送開始時間が過ぎていて、番組は始まっていた。
で、いきなり耳に飛び込んできたのがこれだ。
「はい、では、私に続いて発音してみてください。
ウンコは出るの」
ちなみにイタリア語の un quaderno は英語の a notebook の意味らしい。
「H.I.V.(エイチ・アイ・ブイ)」
何度も何度も妻は言い間違える。
「H.I.V.の前を通りすぎてもう少しまっすぐ行ったところに」とか、
「H.I.V.なら5万円くらいであるんじゃないの」とか。
その度ごとに私は言う。
「H.I.V.はエイズ・ウィルスでしょ。それを言うならH.I.S.でしょ」と。
「S型女房」
仕事の電話で時代劇のサブタイトルを訊いたら「S型女房」と言われた。うむ、なるほど、S型女房とM型亭主か、などと妙な連想をしてしまったが、よく考えてみると江戸時代のお話にSもMもあるはずがない。
「すみません、何型女房ですか?」と聞き返したらやっぱり「S型です」と答えられた。
で、そんな馬鹿なと思った瞬間に気づいた。
「絵姿女房」だったのである。
「江戸川社員」
これ、ひと目見ただけでネタバレですね、きっと。
江戸川乱歩はエドガー・アラン・ポーをもじったもの。じゃ江戸川社員は? いや、これはもじったんじゃなくて僕が耳で聞いて咄嗟にこの漢字を思い浮かべてしまったというだけのこと。
エドガー・H・シャイン博士。経営行動科学の大御所、キャリア論の大家だそうな。
「エビ座」
大学時代、ゼミの担当教官が言った。
「君たちは本当に神秘主義者ですねえ。オカルトとか占いとかが大好きで、しょっちゅう私はカニ座だからとかエビ座だからとか言ってるでしょ」
あまり面白い冗談だと思わなかったので僕は笑わなかったが、まともに反応してこう言った奴がいた。
「先生、エビ座なんてありません」
先生は驚いて言った。「え? カニ座はあるのにエビ座はないんですか」
そこまで知らない人も珍しい。
「F&Q」
FAQとQ&Aがごっちゃになったらしい。
FAQは Frequently Asked Questions。直訳:「頻繁に問われる質問」。定訳:「よくある質問」
Q&Aは Questions & Answers。直訳:「質問と回答」。意訳:「想定問答集」。
同じような形のものをもう少し探すと、M&Aが Merger & Acquisition:「吸収合併」。L&Fが lost-and-found:「忘れ物預かり所」。
「オエツ」
「夕べ飲み過ぎて気持ち悪い。オエツしそうだ」などと言ってる奴がいた。
オエツは漢字で書くと「嗚咽」。意味はむせび泣き。飲み過ぎたからってむせび泣くことないじゃないか。
きっと嘔吐(おうと)とゴッチャになってるんでしょうね。「嘔吐」はオエツじゃなくてオエッ!でしょ?
「大西君」
会社の同期のK子さんの話。
時は多分1980年。K子さんの友だちの大西君は、ラジオからホール&オーツの"Maneater"が流れてくると上機嫌だった。
「これ、僕の歌やねん」
「なんで?」
「聴いてたら分かるって」
サビの部分になると大西君は曲に合せて歌いだした。
「お・お・にーし君」
おいおい、それは"Oh, oh, here she comes"ですよ。
「(関西の)オス」
TVのスポーツニュース。大学ラグビーに関する原稿を女子アナが読んだ。
「その明治大学と対戦したのは、関西のオス、同志社大学です」
あのねえ、競馬じゃなくてラグビーなんだからオスとかメスとかはないでしょう? それは関西の雄(ユウ)です。
(悲しいことにウチの系列局だった)
「お迎えが来ました」
一応「言い間違い」マークつけといたんですが、実は言い損ないでも聞き違いでもないんです。ほんで、実際に使われた言葉です。
知人のお父さんが入院して手術を受ける際に、手術室に行くためのストレッチャーを持ってきた看護婦さんが「○○さーん、『お迎え』が来ましたよー」と言ったのだそうです。これ、ちっとヤバくない?[k88collection]
「ガーデン島根」
これは「梅田ガーデンシネマ」の言い間違い。
映画を見に行くには、うむ、我が家からだとチト遠すぎる。
「カプチーノ」
音かけじ氏からの投稿です。
NY駐在中の音氏はコーヒー・ショップでコーヒーを注文すると3回に1回はコークを出された経験を持つ兵(つわもの)です。
先般出張した時に「カプチーノ」を注文してみたところ、こう聞き返されたそうです。
"Cup of tea?"
アメリカでイタリアのもの注文するからですよ。
「可愛さ余って百さ肉倍」
言い間違いの一番多いパターンはこのような「入れ替わり」だ。
この例の面白さは「憎」が「肉」に転ずる点。「肉倍」は「肉売」と書いたほうが良いかもしれない。「百差二九倍」もアリかな。
同様の例に「テーブル・ケレビ」「毎度おさがわせ」「シュミレーション」など。
「元旦の夜」
エッセイ初号にも書いた通り、「元旦」に夜はないのである。
詳しくはここ。
あまり音楽に詳しくない人は妄りに音楽用語を使わないでほしい。
レはドより2度上で、ミはドより3度上だ。「1度」というのはドとドの関係で、つまり同じ高さだと言う意味なのだ。2つの同じ高さの音の関係を「完全1度(ユニゾン)」と言う。
だから「1度下げる」なんてことはできないのだ。「1音」とか「半音」とか、いや自信がないなら「1コ下げてくれ」と頼もう。
「ギル・ベイツ」
日本が世界に誇る広告代理店の某役員はマイクロソフトの会長をこう呼んだそうである。いや、初対面の時はビル・ゲイツだとちゃんと分かっていたようで、いきなりゲイツの肩を抱いてこう言ったそうある。
「ゲイツさん、飛びそうだね」
まず、「訳せ」と言われた通訳が何のことだか解らない。言われたゲイツはもっと解らない。不足を補うと、「ゲイツさん、あなたは体格が良いから、ゴルフをすると飛びそうだね」。ま、この業界のオヤジはまずゴルフの話から入っておけば無難だと思ってるからね。
で、この某役員が後に自慢して言ったのが「俺はマイクロソフトの会長から結婚式の招待状をもらったぞ」という話。「なんて名前だっけ、そう、ギル・ベイツ」と続けたものだから、部下たちはこぞって「やっぱり人違いだったんだ」と笑ったとか。
「金隠し」
「スケジュールが大きい」の項で取り上げているT氏の語録に追加。
T氏は花嫁衣裳の「角隠し」を「金隠し」と憶えてました。で、そう信じて何の疑いも持っていないものだから、結婚披露宴のスピーチで言ってしまったんですよね。
「新婦は金隠しが非常によくお似合いで」等々、しかも何度も何度も。
「きんつばを呑む」
加入しているMLの投稿で読んだ話。
正しくは「固唾(かたず)を呑む」。解らないのでテキトーに読むにもほどがあるというものです。呑めるかっ!そんなもん。[k88collection]
アポストロフィ(')は省略の印。キリスト=十字架="X"だから、Christmas=Xmas と憶えれば良いだろう。Christ を X に記号化してはいるが、どこにも省略はない。実を言えば X は英語のエックスではなくギリシャ語のカイ(χ)なのだそうで、ギリシャ語のキリストの頭文字なのである。
あれっ、ということはギリシャ語では省略してることになるが…。(*_*;
「黒い物スープ」
昼食時のレストラン店頭のホワイト・ボードに「本日のランチ 黒いものスープ」とあります。黒いもの、黒いもの、うーん、黒豆?それとも茄子?(いや茄子のスープはないか?)
じゃなくて、黒芋のスープでした。随分考えて損した。
「クーロン羊」
エッセイ&メルマガにも書いたが、クーロンとクローンがこんがらがるのだ。「クーロン」は電気量の単位だが、どうせ間違えるならいっそのこと「九龍羊」と表記したほうが香港特産の羊みたいで可愛らしい。
「ゲロ軍曹」
妻に「『ゲロ軍曹』って面白そうだね」と言われて困惑したのだが、どうやら2本のアニメ映画の予告編を見て、それがゴッチャになったらしい。言うまでもないが「ゲド戦記」と「ケロロ軍曹」である。
しかし、ありがちなパタンとしてはむしろ「ゲロ戦記」ではないかな?
「ケンケンガクガク」
「侃々諤々」(カンカンガクガク;遠慮なく議論するさま)
「喧々囂々」(ケンケンゴウゴウ;騒がしいさま)
この2つがゴッチャになりました。でもどうしてカンカンゴウゴウというパターンはないの?
「荒野の白袴」
音かけじ氏からの投稿です。
昔マカロニ・ウェスタンでよくあったタイトルですね。「荒野の用心棒」とか「荒野の一つ星」とか。いやあ、懐かしいなあ、ジュリアーノ・ジェンマ。
で、音氏は「紺屋」を「荒野」だと思い込んでしまったために、この「医者の不養生」と同義の言葉を「木枯し紋次郎」のイメージで捉えていたとのことです。
ふーむ、紋次郎と来たか。僕なら白い袴姿のガンマンを登場させますね(タランティーノあたりが映画化してくれんかな?)
「ゴージャラス」
GIALLA さんからの投稿ネタ。
不動産屋のチラシで「ゴージャラスなマンション!」
あの、ゴージャラスって何のことでごーじゃらすか? あ、解りました。ユーモラスとかデンジャラスとかに引っ張られたんですね。-ous で終わる形容詞ですよね。humor も danger も r で終わってるので -ous が付くと「-ラス」になります。でも、gorgeous なんですよ。r はありません。
ところでよく解らないことがあります。
「おかしみ」の意の humor に -ous が付いて「面白い」という意味の humorous、「危険」の意の danger に -ous が付いて「危ない」という意味の dangerous。ところが、gorgeous から -ous を取った gorge の意味は「豪華」ではなく「胃の中の食べ物」。なんじゃそりゃ!?
He makes my gorge rise. は「あいつと話してると胸くそ悪くなる」の意。
「ころそ剤」
なるほどねえ。ネズミを殺そうとする薬だから殺そ剤。これは常用漢字だけを使って表記する場合の弊害ですね。全部漢字で書くと「殺鼠剤」。これは「さっそざい」と読みます。
「コンフィデンス委員会」
会社の部下(30代男性)と話をしていたら、「まず会社のコンフィデンス委員会に諮ってから」などと言う。はて、何だろう、その委員会は?と一瞬考えてしまった。
もうお分かりでしょうが、コンプライアンス委員会である。確かになんでもかんでも英語で名前をつける風習も良くない。しかし、それにしてもいやはやである。こんな部下がいるようでは仕事に confidence(自信)が持てないよ。ま、このことは一応 confidential(部外秘)の扱いにしておくね。
私の務めるM放送のM氏と、M放送が所属する系列のキー局であるT放送のT氏が話している時のこと。
M氏もT氏もお互いに自社の利益を主張して譲らない。とうとうT氏が怒って言った。
「このキに及んでそんなこと言い出すとは一体どういうつもりだ!」
M氏は間髪を入れず言い返す。
「それを言うなら、この期(ゴ)に及んで、だ!」
こんな訂正の仕方をすれば、この後もっとギスギスした会話になったのは言うまでもない。
「サカテに取る」
これ、ホントに間違って憶えている人が多い。サカテではなくてギャクテが正解ですよ。もともとは柔道用語らしい。順手(ジュンテ)の逆だから逆手(ギャクテ)──どちらも重箱読みです。
刀を逆に持ったり、手のひらを自分に向けて鉄棒を握ったりするのはサカテで良いのですが、相手の攻撃を利用して反撃するのはギャクテでなければなりません。
と習ったのですが、最近の辞書は「サカテに取る」も載せてますね、トホホ。
「サナダ飴ありますか?」
母は薬局でこう言ってしまった。残念ながらサナダ飴と聞くと、咳を鎮めてくれる喉飴ではなくオゾマシイ寄生虫を思い出してしまう。母は一瞬にして間違いに気づいたが、薬局の店主は気づくのにひと呼吸かかった。
「あ、浅田飴ですね。今切らしてます」やおら店主は言った。無表情である。なかなかのおっさんである。
「鹿クリニック」
北海道のやまださんからの投稿です。
歯科に勤めていたやまださんが歯科材料店に注文の電話を入れました。
クリニックの名前を告げて、ステリハイドという薬剤を注文したのですが、
「はい?…○○…歯科クリニックですか??」と相手は胡散臭げに何度も何度も聞き返して来ます。忙しいのにイライラしてきて、
「ええ、H町の○○歯科です、いつもこちらでステリハイド買ってるんですけど?」と語気を荒げて言ったら、
「ああー!歯科、歯医者ですね! シカって言うから動物病院かと思いました」って。
あのねえ、いくら北海道でも鹿専門の病院なんかあるか!? お前ンところではもう買ってやんない。
「失言症」
これが「失語症」の言い間違いであることは容易に想像がつくよね。そのこと自体は別に面白くないんです。
歳を取ると言葉が思い出せなくなることが増えてくるもんですが、この人も案の定ある言葉が思い出せなくて、そのことを説明しようとして失語症と言うつもりが、今度は「失語症」という言葉が出てこなかったんです。
「最近あの、ほれ、なんだ、失言症じゃなくて、あれだ…」
東京支社勤務時代のこと。私の同僚が単身赴任中の部長に言った。
「部長の家の近くにおいしいお好み焼き屋があるんで、紹介しますよ」
「ふーん。どこや?」
「シモキタ(下北沢)です」
「シモキタ! そんな遠いところまで行ってられるか!」
「え? 遠くないですよ。井の頭線で3駅じゃないですか」
「え? 下北半島とちゃうのか?」
[註]これと同じネタが映画「オーバードライヴ」に出てきた。案外このサイトから盗んでたりして。
「ジューシー・サンダー・ライダー」
プロレス好きな方であれば、これが何の間違いなのか説明するまでもないだろう。
正解は「獣神サンダー・ライガー」。マスクマンのプロレスラーですね
これはウチの会社が出しているメールマガジンの読者(主婦の方)から寄せられたメールの文中にあったもの。まあ、「ライガー」が「ライダー」になってしまったのは許そう。しかし、「獣神」が「ジューシー」に変わると急に弱そうになっておかしい(体に打撃を与えると甘い汁が滲み出てきそう)。
「受信トイレ」
これまた音かけじ氏からの投稿です。
横文字には弱いが滅法あたらしもの好きの音氏のお父さん(多分70歳台)がパソコンでEメールを始められました。で、受信トレイのことをいまだにこう仰るとか。これは読み間違いが脳内で凝固してしまった例ですね。
しかし、これは「受信トレイ/送信トレイ」などという中途半端な訳語を充ててしまったマイクロソフトの責任ではないでしょうか? 「受け盆/送り盆」にしておいたらお父さんだって間違われなかったろうに…。
「正月休みを盆に振る」
正月休みを盆に振ると多分お盆休みが15連休くらいになるはずだが、彼は休みが多いことを自慢したかった訳ではなく「棒に振る」と愚痴っていたのである。
忙しすぎて口まで回らなくなってしまったのかもしれない。
「ジョン・ベンソン」
妻はベン・ジョンソンだったかジョン・ベンソンだったか、考えないと言えなくなると言っていた。この話はエッセイ&メルマガにも書いた。
私は、この陸上選手については間違えることはないのだが、時々ジャクソン・ブラウンとジェームス・ブラウンがこんがらがってくる。
ともに実在するミュージシャンであり、しかも両者のギャップが大きいので、言い間違えると始末が悪い。
「こっちがどう思っているかもあるんだけどさあ、相手には相手のシワクってものがあるじゃない。そのシワクが分らないと先に行けないんだよね。でも、そのシワクがさあ、却々読めないのよ」
電通のM氏は私にねちっこく語った。
とても優秀な営業マンだけに、その人に向かって「思惑」はオモワクと読むんですよとは言えなかった。
「Gンズ」
これまた GIALLA さんからの投稿ネタ。
いや、まあ、読めますよ。確かにジーンズと。ただ、ねえ…。
やっぱ、これはGパンとジーンズを混同してると言うべきで…。いや確かにGパンとジーンズは同じものですよ。でも、ねえ…。
ちなみに、終戦直後アメリカの兵隊さん(GI)が穿いてたパンツがGパンツ、それを略してGパン。イタリアで開発された生地の名前がジーンズ。ついでに、フランスで開発された同じような生地の名前がデニムです。
「スキー場で拐われた」
大阪を本拠地とする私の会社に湘南出身のKさんという先輩がいた。彼は大阪弁に慣れるまで随分苦労したそうだ。
ある日休暇を取ってスキーに行った社員のひとりからKさんに電話が入った。受けたKさんは大騒ぎ。スキー場で社員のひとりが「さらわれた」ので明日は出社できないとのこと。
「なんでスキー場で大の大人が誘拐されるのか」と皆訝ったのだが、Kさんに替わって他の者が電話に出てよく聞いてみたところ、「スキー場で転んで(膝の)皿が割れた」とのこと。
そう言えば大阪弁では格助詞「が」はよく省略される。
「杉良 太郎」
漢字4文字の人名は苗字と名前が2文字ずつという先入観がある。でも、杉良太郎を「すぎら・たろう」だと信じ込んでいた姉は、よくファンのおばさま達に殺されなかったものだと思う。
「スケジュールが大きい」
この例のすごいところは、これが言い間違いではなく憶え間違いであるという点。
もう定年になったけど会社の先輩のT氏は憶え間違いの巨匠で、横文字になると見事に混同して憶えてくれる。
「スケジュールが大きい」(スケールの誤り)
「ラベルが低い」(レベルの誤り)
「俺にもプロマイドというものがある」(プライドの誤り)
最後の例は2重の誤りで「プロマイド」は正しくは「ブロマイド」。みんな面白がって真似してたなあ。
「スケルトン」
もうひとつ GIALLA さんからの投稿ネタ。
チンチン電車のなかのオバサマからオバサマへの質問
「せやけど、『スケルトン』の『トン』てどういう意味なん?」
おいおい、ほな、『スケル』はどういう意味よ? あ、そうか、『透ける』やと思ってたんかいな。「名は体を現す」やと思っとったんかいな。確かに骨まで透けとるんやけどね。いや、透けとるんであって透けるとんとちゃうよ。ああ、ややこし。
「スピーディー・ワンダー」
これはエッセイ&メルマガに書いた例。
放送局に勤めていると結構コンサートのチケットが取れたりする。会社のU氏にS・ワンダーのチケットを頼まれて取ってあげたら、代金を入れた封筒に「スピーディー・ワンダー X,000円」と書いてあった。
言い間違いじゃなくて憶え間違えてたんですね。とほほ。
「スープと肉の恋人」
「読むとこんがらがる話」の[追々記]を参照されたし。
「責任取るように言うてくれ」
再び大阪弁に慣れないKさんの話。
ある日、Kさんの上司である課長に外出中の部長からから電話が入って、新入社員のKさんが取った。
Kさんが「課長は席を外されてます」と答えたら、部長はえらく不機嫌に「責任取るように言うてくれ」と言った。
やがて席に戻った課長にKさんが、「部長が『責任取るように言うてくれ』と仰ってました」と伝えたところ、身に覚えがない課長は大いに浮き足立った。そうこうする内に部長が帰社したので、課長は恐る恐る部長に切り出した。
「あのう、私なにかマズイことしましたでしょうか?」
「え? 『席に居とるように言うてくれ』言うただけやで」
"sex friend"
sex fiend を sex friend と読んだ人がいる。fiend は「悪魔」。この単語を知らなければ仕方がないね。でも意味は随分違う。
sex friend (これは和製英語か?)はセックスしてくれるありがたいお友だち。sex fiend は「色情狂」とでも訳しましょうか。
drug fiend なら「麻薬ジャンキー」。golf fiend なら「ゴルフの鬼」。
「増資が深い」
えっ? 増資なら額が大きいとかじゃないの? 増資が深い?
うむ、「造詣が深い」の間違いですね? 「造詣」は「ぞうけい」と読むんですよ。取引先の部長が何度も繰り返すので、こっちが気まずくなりました。
「象になった少年」
映画のタイトル。「誰も知らない」の演技でカンヌ映画祭の主演男優賞をもらった柳楽優弥君が象使いを演じる。しかし、タイトル言ってみて何かしっくり来ない。「あれ? 象になった少年ってエレファントマンみたい。違ってたかなあ? あ、そうか、象に乗った少年か?」
内容に引きずられるとついついこんな間違いをする。正解は「星になった少年」。このタイトル、あまり良くないのでは?
「大円団」
「大団円」だったか「大円団」だったかいつも迷ってしまう。自分でこの言葉を使おうとすると結局こんがらがって使えないで終わる。語源が分からないから覚えられないのだ。
「大円団」のほうが「大勢で円になって団欒している=めでたしめでたし」という感じがするのだが…。
さあ、これを読んだあなたも今日からきっと混乱するはず。
「タイヤ」
ウチの会社のN氏のところに系列局の某氏から電話が掛かってきて、コンサートのチケットを取ってほしいとのこと(そのコンサートはウチが主催しているらしい)。放送局に勤めているとよくある光景だ。
「で、誰のコンサート?」
「タイヤって言うらしいんだ」
「タイヤ? へえ、そんなグループあるんですか…」
N氏は早速事業局に頼みに行ったのだが、事業局の人は「そんなコンサートはない」と言う。
「そんなはずはない」と、開催日と会場名から調べてもらったら、それはタイヤではなくTUBEだった。
「スピーディー・ワンダー」の項にも書いたが、実はこの業界、この手の笑い話には事欠かない。
「竹や竿だけ」
最近はあまり見なくなったが、昔は「タケやー、サオダケー」という売り声とともに竿竹売りがやって来たものだ。幼少の妻はそれを聞いて「竹や竿」だけを売っているものだと思っていた(商いの実態は確かにその通りなのだが)。
だが、厳密に正確な日本語を追求するなら「竹と竿だけ」か「竹や竿など」のどちらかだろう。
「たこ坊」
これも米国滞在中の音氏のエピソード。
幼稚園から帰ってきたお嬢さんが「今日はタコ坊をして楽しかった」とのこと。「タコ坊」って一体どんな遊びだろう、と音氏は訝ったのですが、なんのこたあない、よく聞いてみると"tug of war"(綱引き)のことだったんです。
このネタ、多分このページの中で一番ハイブラウだと思う。
「タックをつけたままで」
いつも利用しているクリーニング店にあった貼り紙:「当店がお預かりした衣類に万一問題が見つかりました場合はタックをつけたままで当店までお持ちください」
あのねえ、それはタックじゃなくてタグでしょ? ノー・タックのズボンの場合はどうしたら良いのか考えてしまいましたよ。
「タピオカ」
先日、仕事上の仲間(複数社、年代もバラバラ)で北海道の旭山動物園に行ってきた。入園してからは各自自由行動ということで三々五々に別れていろんな動物を見たのだが、その帰り道で「あれ見た?」「これ見た?」という話になった。そんな中、ある50代の男性が30代の女性に、「ほんで、あれは? タピオカは見た?」
「タピオカはキャッサバ芋の澱粉から作った丸くてココナッツミルクの中に入ってるやつ。それを言うならカピバラでしょ」。彼女本当にこう言ったんですよ。キツイ返しだなあ。
「タンカー」
立てこもり事件のTV中継での報道記者の発言──「今、救急車が到着してマンションにタンカーが運び込まれました」って、一体どんな巨大マンションなんでしょう?
多分「担架」が日本語であることを知らず外来語であると思ってるんでしょうね。
「ちいさい秋見つけた」
ついついタイトルにつられて「ちーさいあーきー、ちーさいあーきー、ちーさいあーきーみーつけたー」と歌い始めてしまう。そうするとその後が続けられなくなる。
この歌の冒頭は「だーれかさんがー、だーれかさんがー…」なのである。
「腸のあたる坂道」
塾で教えていた時、夏休みに読書感想文を書かせたら、こういうタイトルで提出した生徒がいた。石坂洋次郎の代表作である。
陽のあたる坂道なら散歩でもしてみたいが、腸のあたる坂道は下痢しそうで怖い。
「電話の中」
電車の中で携帯の着メロが鳴って、前に座っていた中年男性がポケットから電話を取り出した。
「もしもし、あ、はい、ちょ、ちょっと今電話の中なんで…」
気持ちは解る。満員電車の中で携帯に出るのは結構気が引けるものだ。それで「電車の中」が「電話の中」になっちゃったんだろう──と傍で聞いているものには解ったが、電話の相手は何のことだかさっぱりだったろうな。
「東岸和田」
これをちゃんと「ひがし・きしわだ」と読めた人は関西人。うちの会社の女性社員は「とうがん・わだ」と読んで恥をかいたらしい。
東京に対する負け惜しみで「東京都と書いて『ひがし・きょうと』と読む」と言った京都人がいたけど、それと同じ。また、高速道路上の標識「東名阪道」を「とうめい・さかみち」と読んだ義妹とも同じ。
最近では西東京市(にし・とうきょうし)もパッと見て読めない。
「土地の値段はもう道産子」
私の伯母は言い間違いの名人なのだが、これは何の間違いか分るかな?
正解は「土地の値段はもうドン底」。
他にもスプライト買いに行って「ストライプ下さい」と言ってみたり、早口言葉を言わせたら「長グミ・長米・長田鴨」になるし・・・。(でも、このようにアレンジすると確かに格段に言いやすくなる)
他の箇所にも書いたが、ある県の出身者が発音するとある行が別の行になってしまうことがある。例えばラ行がダ行に。僕は割合聞き慣れているつもりでいたが、さすがに「どっこーさん」が六甲山のことであるのを理解するのに1秒以上かかってしまった。「どっこーさん」て一体どこさ?
すると何か? 「六甲おろし」は「どっこーおどし」、「おどろおどろしい」は「おどどおどどしい」になるのか?
いやはや、おどどいた、いや、おろろいた、あれっ?
「トラベラーズチェック」
高校時代の親友のM君が初めての海外旅行で米国に行ってマクドナルドに入った時のこと。
私ならそんなもの使おうとは思わないのだが、とにかく彼はトラベラーズチェックで支払おうとしたのだった。彼は言った。
"May I use travellers' check?"
"Travellers' check? OK!" と店員は言った、ようにM君には聞こえたのだが、
出てきたのはストロベリー・シェイク(Strawberry Shake)だった。
想像だが、これは聞き違いではなく、発音の問題だろう。
「中田英寿引退」
これ↑何と読みます? 普通の人は「ナカタヒデトシ引退」と読みますよね。
でも中田英寿はよく「中田ヒデ」と略されますよね。それで、こう読んだ人がいます。
「中田ヒデ、ことぶき引退」
うむ、寿退社っつうのはあるけど、結婚を機会にサッカー選手を辞める奴はいまい。
「にがうり」
10年ほど前、ハワイのレストランでのこと。隣の席で食べていた中年女性の声が聞こえた。「おいしいわね、このニガウリ」。
「えっ、ハワイにそんなものあったっけ?」と思って覗き込んだら、彼女が食べていたのは僕と同じメニューだった。
奥さん、それはズッキーニでっせ!
(きっとどっちも食べたことなかったんでしょうね)
「ぬらりひょん」
水木しげるの描く妖怪の話をしているところに別の知人がやってきたので、「ぬらりひょんって知ってる?」と振ったら、
「ああ、韓国の大統領?」
ちゃうちゃう、それは盧武鉉(の・むひょん)。
「〜年ぶり」
単身赴任から2年ぶりに戻って、以前行っていた床屋に久しぶりに行ったら言われた。
「2004年ぶりですねえ」
面倒臭いので「はあ、そうですね」と応じておいたが、それはないでしょう。それを言うなら「2004年以来ですねえ」でしょ。俺はヨーダか?
「のべつくまなし」
ま、わからんでもない。「隈(くま)なく探す」って言うもんね。
でも、ずっと幕が降りないから「のべつ幕なし」って言うんですよね。「くまなし」じゃ、なんか舞台に熊が出て来そう。
「のりこ様の結婚式」
一瞬何のことだか解らなかったのだが、すぐに理解できたのは「のりこさん」ではなく「のりこさま」だったことと、前日が2005年11月15日だったため。
僕が間違いを正すと「へえ、紀子(のりこ)だから紀宮さまだと思ってた」とのこと。おいおい、昔だったら監獄行きだぞ。違うよ、紀子さまじゃなくて清子さまなんだって(キヨコって読むなよ!)。
「乗り込まれる」
立てこもり事件のTVニュースの続報(「タンカー」の項参照)。
記者は言いました。「怪我をした犯人が救急車に乗り込まれました」
「運び込む」や「積み込む」は他動詞なので受け身にできますが、「乗り込む」は自動詞なので受け身形にはなりません。これを無理やり受動態にしようとすると、このように犯人を尊敬してしまうことになってしまうのです。
「美人も思ってない」
「美人も」っつうことはブスもやっぱり思ってないのか?
いや、これは「微塵(みじん)も思ってない」を読み間違えてそのまま憶えているみたいだ。
「全然思ってない」ということであって、美人かブスかは関係ないのだが…。
「腹八分目に聞く」
世の中にはいい加減なことをいう奴がいる。そういう人の発言を受けてある人がこう言った。「あいつの言うことだから腹八分目に聞いておくわ」
確かに食事は腹八分目くらいが健康に良いのだが、話を聞く場合は80%まで行くと信用のし過ぎで、「話半分に聞いておく」くらいが丁度良いらしい。
「ハーラン・ペーコン」
僕の本棚を見ながら妻が言った。
「何この作家? 変な名前。ハーラン・ペーコン」
それは僕の大好きな推理作家ハーラン・コーベンであった。
「人違い」
朝刊に載っている書籍の広告を読んでいた妻の独り言。「人違いのうまい会社? 何これ?」
正解は「人遣いのうまい会社」。人違いが巧くてどうする? ところで世の中には「遣う」をちゃんと「つかう」と読めない人も多い(ちなみに妻のは単なる読み間違いです)。
「藤和田絵梨香」
もう10年以上前のこと。会社のデスクに電話が掛かってきて、交換が「藤和田絵梨香さんからです」と言う。
「フジワダエリカ? 誰だそれは? 水商売か芸能人みたいな名前!?」(今なら藤原紀香からかと思うのだが・・・って、嘘。誰が思うか!)
恐る恐る受話器を取ると男の声。「あ、どうも、富士アド江利川です」
富士アドは広告代理店。正式社名は富士アドシステム。
電話交換手の聞き間違いって結構あって、先日も「労働省からの電話」が実は映画雑誌ロードショーからだった。
「フタタマ」
いっぺんに2人の異性と交際してるんじゃないよ。それはフタマタ。じゃあ、卵が2つ入ってんのかって? あ、それ近いかも。
田園都市線の二子玉川(フタコタマガワ)って、我々都会人はニコタマって略すじゃない? 知らずにフタタマって言っちゃった人がいるんだって。東京じゃ、こういうの馬鹿にされんだよねー。まあ、行ったことなきゃ仕方ないんだけどね。[k88collection]
「フューチャーして」
「誰々をフューチャーして」って、「未来する」ってどういう意味? 「未来して」どうするんだ? future じゃなくて feature だからカタカナで書くならフィーチャーでしょ? 訳しにくいけど「特徴づける」「前面に押し出す」くらいの意味でしょうか? 音楽CDのクレジットにはよく feat.って略してあります。
同じような間違いに「エンタティナー」っつうのもある。
「フランス式」
電通の某氏が同僚に「おい、フランス式の葬式って、一体何着て行けば良いんだ?」と訝しげに尋ねた。某氏が手に持っていた訃報連絡票には「葬儀は仏式」と書いてあった。
「ヘルスクラブ」
もうかなり昔のことになるけど日清食品提供の綱引き選手権というのがあって、参加チームが少なかったので各放送局や代理店の営業関係者が随分借り出された(僕もそのひとりだ)。スポットデスクのチームなので「線引きチーム」とか情けない名前が多かった。僕らはほぼそれの単純英訳版と言って良い「ライナーズ」というチーム名で参加した。
中に知り合いの広告代理店のチームがあった。会場でチーム名が「ヘルスクラブ」とアナウンスされて皆ずっこけたが、実は彼らが提出した書類ではちゃんと「ヘラクレス」という強そうなチーム名がついていた。
「ほうき行き」
音かけじ氏からの投稿です。これは究極の「考えオチ」で暫く考えないと解りませんよ。
音氏の叔母さんは総持寺行きの電車の切符を買おうとして、窓口でこう言われたのだそうです。
漢字を眺めていても解りません。「そうじ寺」→「ほうき」という連想と言うか、意識混濁と言うか。しかし、「寺」はどこ行った?
と書いたら投稿者ご本人から追っかけメールが来ました。「寺」がどっかへ行った訳ではないのだそうです。
叔母さんはこの初耳の珍しい駅名を「掃除機みたいな名前」と憶えたのだそうです。それが券売窓口で「ほうき」になったのだとか。「そうじ寺」→「そうじ機」→「ほうき」という2連想です。
まだ電気掃除機も珍しく、自動券売機など存在しなかった頃のお話だそうです。
「ポトフ、ポトス、トポス」
私自身が抱える問題。エッセイ&メルマガにも書いたが、これ考えれば考えるほど分らなくなる。で、本当にロゴスとかエロスまで出て来るわ、アガペーなどという単語まで思い出してしまって収拾がつかなくなる。本当です。
「ポト風」
上の記事を読んだ北海道のやまださんからの投稿です。
やまださんのお母さんが勤めていたカラオケの店主はポトフを「ポト風」と勘違いしていたのだそうです。勝手に勘違いするのはいいんですけど、「今日のお薦めメニュー」として貼り出すもんだからお母さん赤面! でも、これってポル・ポト風だったらちょっと恐い。
「ボン・ジョン・ボビ」
これまた北海道のやまださんからの投稿です。
ロック・バンド"ボン・ジョビ"のリーダーでありボーカリストであるジョン・ボン・ジョビ。やまださんの友だちは何度教えられてもボン・ジョン・ボビと言ってしまうとか。しかし、おめえ、何でわざわざそんな言いにくい方向に間違えるんだべ?(書いてるうちにこっちまで分からなくなってきた)
「マカダノミヤ杯」
私の同窓生のお嬢さんが「優勝者にはマカダノミヤ杯が贈呈されるんだって」とかなんとか言うので、お母さん、さっぱり意味解らず、「何それ? ナッツ?」と目が点。
よくよく聞いたら「高円宮(たかまどのみや)杯」のことだった。今だからこそ笑えるけど60年前だったら非国民ですよ。ふりがな振った私の立場も危ういかも。[k88collection]
「睫毛の水」
伯母が亡くなった。
葬儀の日、故人との最後のお別れをする時に、葬儀屋が故人の唇を潤すようにと言って、葉っぱに水をつけたもの皆に回した。
ところが最初に受け取った母は、故人の唇ではなく目に葉っぱをつけている。皆不審に思ったのだが、「末期(まつご)」を「睫毛(まつげ)」と聴き間違えていたようだ(皆大笑い)。
これ身内の話だから淡々と書いているけど、普通は不謹慎で書けないよね。
「的を得る」という言い方は的を外している。的は射るものであって得るものではない。どうしても得たければ「当を得る」とすれば良い。Got it?(わかった?)
「マルイマルイ」
吉祥寺を歩いていたら、隣で話している若い女性2人の声が聞こえてきた。
A:「昨日マルイマルイで買おうかなと思った洋服があったんだけど」
B:(笑いながら)「どうしてマルイマルイって2回言うの?」
A:「え? ああ、私、何故だか知らないけどマルイマルイって言っちゃうのよねえ」
思うにこの女性Aは東京に出てきて間もない人なのだろう。そして、マルイマルイではなくマルイだということもこの時初めて知ったのだと思う。ま、あの看板(マーク)を見ると2回言いたくなるのも無理はない。
「耳ぶた」
果たして「耳たぶ」の「たぶ」とは何だろう? こんな意味の解らない単語があるから間違いの素になる。
私の母校で生物を担当していたS先生は、私が想像するに「耳のふた」だから「耳ぶた」と理解して憶えてしまったのではないかと思う。しかし、「耳ぶた」と言われると「耳蓋」ではなく「耳豚」を連想するのが人情。授業中笑いをこらえるのに困ったものだ。豚耳なら台湾料理なのだが・・・。
「宮崎の志賀谷さん」
会社でのこと。
アルバイトの女の子が電話を受けて、転送しながら呼びかけた。「山本さーん、宮崎の志賀谷さんからです」
ところが当の山本君、笑い転げて受話器が取れない。皆が不審がる中、「宮崎の志賀谷じゃなくて、宮崎のシーガイアだろ?」
「みょうたいし」
アルバイトの中村君はスパゲティ屋でメニューを見ながら真顔で私に尋ねた。
「みょうたいしって、何でしょうね?」
見れば「明太子スパゲティ」と書いてある。うむ。確かに「太子」は「聖徳太子」の「太子」だ。しかし、「明」を「みょう」と読むのはかなり妙だぞ(まあ「めん」と読ませるのもムチャクチャだけど…)。
彼はさらにアスパラガスを食べながらこう言った。
「これはセロリですか?」
「えっ、アスパラガスやろ」
「ああ、これがアスパラガスですか」
すごいバイト少年だった。
「ムショからの報告」
高校時代のホームルームの時間。司会をしていた日直のM君が言った。
「それではまずムショの方からの報告です。
彼が言いたかったのは「庶務からの報告」(庶務委員というのがあったのだ)。皆爆笑した。
そう言えばM君は何かの委員の選挙の時も司会をしていて、開票しながら「はい、トーカイリンさん、1票」とコールした。もちろん東海林さんのことである。
M君は今どこで何をしているのだろう。
「紫式部」
もう何年も前に広告代理店I社のK氏から聞いた話。
当時K氏は某石油会社を担当しており、その会社の総務部長に対して新しいCMのプレゼンを行った(この会社には宣伝部はなく、宣伝は総務部が担当していた)。
K氏の提案の趣旨は、「若い層にアピールしたいのであれば若いアイドルをCMに起用しましょう」というものだった。例えばということで何人かアイドルの名前を挙げてみたのだが、この総務部長タレントのことは何も知らない。困り果てたK氏は、部長に高校生の娘がいることを思い出して、「お嬢さんに聞いてみてください、きっとご存知ですから」と言った。
それでその夜、父と娘の間でこんな会話が行われた。
父:「お前、紫式部知ってるか?」
娘:「何それ、急に」
父:「知らないのか?」
娘:「知ってるわよ。古文の教科書に載ってるもん」
父:「違うよ。ローラースケート履いて歌うんだよ」
娘:「お父さん、それは光GENJIでしょ」
「目からナマコが落ちる」
私はずっとこの表現を使っているので、周りには私のオリジナル・ギャグだと思われているかもしれないが、実はこれある人の(誰だったか忘れた)言い間違い。
目からナマコが落ちるところよりも、落ちる前を想像した方が気持ち悪い。
「めんたいこ」
ある番組のグループ・インタビューを行った時のこと。司会者と対象者の主婦の会話。
「皆さん、平日の夜7時台と言うと、いつもどんな番組をご覧になってますか?」
「ええと、ウチはあれですんねん。いつも子供があれ見てますわ。ええと、ほら、めんたいこ、めんたいこ…、名探偵コナン!」
多分憶える時にそうやって関連付けたんでしょうね。でも、予め仕込んできたネタとちゃうか?という話もありました。大阪だけにそれもあり得るかも。
「物の怪さん」
聞き間違えたんじゃなくて、聞いた瞬間はちゃんと憶えていたのに復唱しようとすると思い出せないことってありますよね。
会社に電話が掛かってきて取り次いでくれた女の子がこう言いました。
「えーっと、もののけさんからお電話です」
電話をくれたのは東雲(しののめ)さんでした。
「もののけの殻」
これは一目で分かったと思うが、「もぬけの空(から)」の言い間違い。実際には「もののけのから」と「もぬぬけのから」の中間くらいの発音で、所謂「噛んだ」という奴です。
「やまぶ・きいろ」
知り合いのM氏のお嬢さんは「山吹色」のことを「ヤマブ黄色」だと思ってたそうです。「ヤマブ」が何のことかさっぱり判りませんが、ともかく「黄色」の一種で「ヤマブ黄色」。
山吹って知ってます? バラ科の落葉小低木。春に黄色の花を開く。
あれ? やっぱり黄色の一種で合ってるじゃないですか。
これ、間違えている人結構多い。しかも結構インテリの人が。
それを言うなら「よんどころない用事」でしょ。「やんごとない」は「高貴な」。「源氏物語」で習わなかったっけ?
と思っていたら、メールで指摘されました。なんと!「やんごとない」には「よんどころない」という意味があるのだそうです。広辞苑にも大辞林にも載っているとか。
うーん、悔しいなあ。
「歪んで死ぬ」
音かけじ氏からの投稿です。音氏の叔母さん(「ほうき行き」の叔母さんとは別の叔母さん)の話だそうです。しかし、これは関西人しか解らないでしょうねえ。
これ、もともとの発言は「胃癌で死なはってん(胃癌で亡くなったのです)」。それを聞いた叔母さんが勝手に「歪んで死なはった」と思い込んで、身体の捻じ曲がり方まで頭に思い浮かべながら他の人に話しておられたそうです。
非関西圏の方々、まだ解りませんよねえ。関西弁では「ゆがむ」が「いがむ」になるのです。ちなみに「ゆがみまくる」は「いがみたおす」になります。
「ラムセス2号」
これは単純な言い間違いなんですよね。雪まつりのニュースで、エジプト広場にあった雪像の説明。正しくはスフィンクスとピラミッドとラムセス2世の像。「2号」はないでしょ、パーマンじゃあるまいし。
「レトルトカレー」
某国立大学(今は独立行政法人ですが)で英語を教えておられるはな'ちゃんからの投稿です。
今回は、己の恥ずかしいエピソードをお伝えしようと。
新学期でごったがえず学生食堂。はやくランチにありつきたい一心で、一番お安い190円の「レトロカレー」を注文。
アタシ:「レトルトカレーお願いね」
食堂のおばさん:「はい、レトルトね。レトル。。ト。。。」
アタシ:「そう、急いでいるから、早くて安いレトルトカレー」
食堂のおばさん:「ああ、レトルカレーのことね」
アタシ:「そうそう、レトルカレー」
アタシ、英語教師。座席についてふと我に返り、やおら胸にぶら下がっている名札を裏返しました。
「ローマ台北パリ」
某一流ホテルの美容室で、外国人の客と女性美容師の会話。
美「どちらに行って来られたんですか?」
客「!"#$%%&'"#%&'*」
美「あらあ、ローマと台北とパリですかあ、いいですね〜」
でも傍で聞いていた他の従業員によると、その外国人は確かに"aromatherapy"と言っていたとのこと。「アロマテラピー」と「ローマ・タイペイ・パリー」──似てなくもないかもしれない。[k88collection]
今後も逐次拡充して行きます。
皆さんからの投稿もお待ちしておりますので、よろしくお願いします。
(ただし私個人の趣味で選ぶので、掲載されなくても怒らないでね)
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