山田兼士の詩

長野隆のもう一つの墓
小野十三郎の詩碑
書くときの私は
群集の発見
蟲と朔太郎
鏡のうしろへ
萩原朔太郎の詩碑
ななくり
五十七の詩人たち
朔太郎の背中
勝浦で明日は咲こう花咲こう
ハイヤーでしゅうしゅう修羅る金閣寺
錦秋を生きてるかぎりはどこまでも
父倒れひょうたん島はどこへ行く
病院で一生一度を待っている
野辺送り明るく明るく走るのよ
花の滝はやてのようにあらわれて
生も死も人は誰でも一度だけ
帰宅してガラスの向こうは風の街
太陽を追って滑って諦めて
夢消えて今日から明日に架ける橋
友と母別れと出会いを繰り返し
雪でしたあなたの後をこだま号
母と兄もしも明日が晴れならば
口ずさむ真綿色したシクラメン
テレビは自転車に乗って
空をこえて アトムな日
さあラフマニノフ野にマフラアさ
ひとりでも死にはしないと誓った日
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