氷ノ山:8月〜9月(2)

ミヤマタニタデ(アカバナ科) 9月中旬 但馬



ミヤマタニタデは、沢筋や岩崖下や登山道脇などの湿った所で見かけますが、ここは沢から離れたチシマザサの藪の中でした。

こんな所でも自生しているのですね。
この笹原は昔はブナなどの樹林であったことが関係あるのかもしれません。

タデ科でなくて、アカバナ科でした。


ツバメオモト(ユリ科) 9月中旬 但馬



以前に鳥取県のIさんから教えていただいていたツバメオモトを探しにいきました。

それらしい場所で見つけた、それらしいユリ科がこれですが、ツバメオモトに間違いなさそうです。

近くに生えているショウジョウバカマと葉の質が似ていますが、葉の幅が広くて、株から出ている葉の枚数が少ない。

(翌年の6月に再訪して花を咲かせたツバメオモトを観察することができました。)


コヨウラクツツジ(ツツジ科)の実 但馬 9月下旬



以前に花をいっぱいつけているのを見たコヨウラクツツジの木です。

今は実をつけていて、花の時期に比べて葉が大きくなっているようです。


ヒメコマツ(マツ科) 但馬 9月下旬



この山域で見た4本目のヒメコマツです。
4本それぞれはかなり離れて生えていて、花や松ぼっくりは見られません。
この場所で種子を作って繁殖しているのか、それとも遠くから飛んできた種からたまたま生えているのか、どうしてこの場所に生えているのか気になります。


ミヤマヌカボ(イネ科) 7月中旬 但馬




コメススキ→訂正:ミヤマヌカボ

これもコメススキだと思って標本を大学に送ったら、ミヤマヌカボの間違いであると分かりました。


どちらにしても兵庫県では希少種ですね。


ジャコウソウ(シソ科) 9月中旬 但馬



谷沿いの急斜面の草地にピンクの大きな花を見つけ、ロープを使って近づいて何とか写しました。
初めて見た植物で、図鑑で調べてジャコウソウと分かりました。

もしも花柄が長い種類であったら兵庫では希少種のタニジャコウソウでしたが、これは花柄はほとんどない普通種のジャコウソウです。


マイタケ?(サルノコシカケ科) 9月中旬 但馬



ブナ帯でマイタケらしいキノコを見つけました。
お吸い物に入れておそるおそる食べてみましたが、今のところ大丈夫です。
(本当は地元の人に、大丈夫か教えてもらってから食べるべきですね。)
これまでに私がこの山域で採って美味しく食べたのは、このマイタケ?の他ではナメコです。

マイタケがサルノコシカケ科とは知りませんでした。


バイケイソウ(ユリ科) 8月上旬 但馬 



 
 干上がった所の多い湿地です。
この湿地は黒い貧栄養の土で、何も生えていない裸地も目立ちます。 

この場所のバイケイソウは、標高の高い所の個体に比べて、夏まで株がよく残り、花(果)を着けます。
 


シモツケソウ 8月上旬 但馬



沢筋で


ヒメスギラン 8月上旬 但馬



小さな枝沢の終点の上にある岩の周りにヒメスギランの小群落がありました。


チョウジギクとオオシラヒゲソウ 但馬 8月上旬



丸い葉は、オオシラヒゲソウのようです。
(細長い葉はチョウジギク)


岩崖下の湿った草地 8月上旬 但馬



チョウジギク・ナンゴククガイソウ・オニシモツケ・シモツケソウ・バイケイソウ・オオシラヒゲソウ?が多く、岩にはハナゼキショウもある。

チョウジギク・ナンゴククガイソウ・シモツケソウは咲き始めで、オオシラヒゲソウ?はまだのようです。


ウチョウラン(ラン科) 鳥取県東部



8月に写していました。

草丈が20cmぐらいで、葉が細くて鞘があるように見えるので、ウチョウランだと思われます。


モミジカラマツ(キンポウゲ科)の群落 8月中旬 但馬




広い草地斜面全体に、モミジカラマツがぎっしりと生えていました。

この場所は土壌が乾きやすいためか、葉の一部が枯れていて、また花茎を伸ばしている個体は少ないです。

(手前の黄色い花はメタカラコウです。)


ハコネシダ(ウラボシ科) 9月下旬 鳥取県東部




標高の比較的高い山の、やや渇き気味の岩壁部分で見かけました。


兵庫県の低地の岩では見たことがありますが、この山域では初めてです。
生育条件が厳しいためか、小ぶりの株です。


イワギク(キク科) 鳥取県東部 9月下旬




不明の種類としていたパセリのような葉のキク科の草がようやく花を咲かせました。

予想していたとおり「イワギク」でした。

それにしても大きく切れ込んだ葉をしていて、まるでコスモスの葉のような感じです。
これほど切れ込みの大きな葉のイワギクは、日本でも他国でも少ないないようです。




ミヤマビャクシン(ヒノキ科)、ヒメコマツ(マツ科)、イワギク(キク科) 9月下旬 鳥取県東部




岩崖の高い所に生えているので、デジカメのズームで写して拡大しました。

上の濃い緑がミヤマビャクシンの老木。

下の横に這っているうすい緑がヒメコマツ。

たぶん間違いないと思います。


ミヤマニガウリ(ウリ科) 9月下旬 鳥取県東部




色い花が穂状になって、その穂が上向きにつけているのは、ミヤマニガウリの雄株でした。

図鑑によるとミヤマニガウリには、「両性花株」と「雄株」とがあるそうです。

両性花株についている実はすっかり大きくなり、実がはじけているのも見られました。

雌花の方は葉腋から長い柄が伸びた先にぽつんと花をつける。


シナノキの巨木 9月中旬 鳥取県東部





横に倒れるように伸びた太い幹から、何本もの幹が上に向かって立ち上がっています。

幹の直径は1m50cmを越えているので、幹周りは4.5m以上と思われます。
後日に再訪してロープを使って測ってみると、根元から胸辺りの位置での幹周りで、5m強でした。

鳥取県でもおそらく巨木に入るでしょう。

兵庫県のシナノキの巨木について、「兵庫の巨樹・巨木100選」の橋本光政先生より以下の資料を送っていただきました。

170 1 694 美方郡 香美町 小代区新屋900mAlt 山中  
172 2 385 美方郡 温泉町 多子 清所神社  
172 3 308+326 養父市  旧関宮町域鉢伏高原  
172 4 292 美方郡 香美町 小代区秋岡 小代神社 県郷土


不明?イワギク 9月上旬 鳥取県東部



ニンジンのような、パセリのような葉の草ですが、今回行って見るとようやくつぼみをつけていました。

どんな花になるのか気になりますが、2週間後ぐらいにもう一度見に行くしかないですね。

見かけない葉なので、ひょっとすると・・・・・・。後日の観察で「イワギク」であると分かりました。


ミヤマニガウリの花と実(ウリ科) 9月上旬 鳥取県東部



花も可愛いけれど、実も可愛らしくついていました。


ナツエビネ(ラン科) 9月上旬 鳥取県東部




杉植林からブナなどの雑木の林に移るあたりで、ナツエビネを見ました。

アキチョウジなどの比較的地味な花が咲く時期に、このナツエビネはちょっと豪華に見えました。





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