原生林の中、程ほどの登りを辿る。木陰が涼しく誠に快適。登山者は少なく静かな山行を楽しめる。
2時間で横手神社からの登山道に合流した。しばらく平坦な道を行けば、そろそろ熊笹帯に突入し、
八丁登りの長い急登にさしかかる。早くも女房の奴がバテてしまう。
まだ半分も来てないんやけど、大丈夫かいな。
やがて有名な刃渡りに行き当たるが、天気もよく風も無く、
鎖でばっちり整備されているので簡単に渡れる。が、女房の奴が体力的に駄目で、
渡ったところで長い休憩。テントは大体僕が担いでるのだが、僕のほうは今日は余裕。
その後もゆっくりゆっくり登って、黒戸山のピークを巻いてゴンと降り、
15時5分、ようよう五丈小屋に付く。小屋の前の広場から鳳凰山のオベリスクがピコッと見える。
五丈小屋には三人組のパーティが既に宿泊モードに入っている。暫らく彼女達と雑談。
そうこうするうちに2,3人、登山者が追いついてくる。皆、なかなかのツワモノのようで、
雰囲気が猛者っぽい。
さて、ここから七丈小屋までの小一時間が、今日の行程の中の最難関というか、
いや別に難しくはないのだが、ここから梯子の急登が続くので、疲れた身にはコタエる。
30分ほどで橋を越え、最後の登りにかかる前にベンチがあるのでたっぷり休憩。
そんなこんなで休憩ばっかりしてたので、ようやっと七丈小屋に着いたのは16時35分。
こざっぱりした綺麗な小屋だ。手続きを済ましてテン場に行くと、
ここもトンボで綺麗に整地されている。既に6張程張られているがまだまだ余裕。
テン場からは真正面に鳳凰山、その後ろに大親分・富士山がどっかと控えているのが見える。
ボンカレーを沸かして持参のバーボンで乾杯、日没と同時に眠りにつく。
8月24日:頂上、ピストン下山
翌日は4時起床、ラーメンの朝食を取り、テントは張ったままで5時25分、頂上に向かう。
天気は曇り。昨日は平気だった僕だが、今日は異様に足が重い。上にもうひとつテン場があり、
そこから八ヶ岳が見えた。以降のきつい登りにはやくも僕はクタクタだが、
代わって女房の奴が今日は元気一杯だ。霊峰らしく、
あちこちに祠やら地蔵さんやらが祭られている。
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上のテン場から八ヶ岳
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八合目から頂上方面
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頂上から仙丈ヶ岳
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ようやく森林限界を超え、八合目に着く。元々は石の鳥居があったようだが、
今はその残骸がどってりと放置されている。他の登山者から南アルプスの名峰の同定をしてもらう。
赤石、悪沢まで見えている。
ピークらしき山塊はもう目の前だが、疲れた身にはまだまだ遠く感じられる。
が、それはさておき、このコースはここからが鎖場がいろいろあって面白い。
鉄の剣が二本立った岩の左を巻いてしばらく登り、
祠のある頂に登り詰めればそこがピークだった。7時30分。
甲斐駒頂上からは素晴らしい眺望が楽しめた。すぐ前に仙丈、北岳、間の岳、
連なる赤石山脈。勿論鳳凰、富士山、北側には八つ、遠くに槍、穂高、
どうやら立山あたりまで見えているようだ。
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頂上
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頂上から北岳
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ゆっくり景色を楽しんだ後、7時55分、下山にかかる。
昨日出会った何人かの登山者にすれ違い、言葉を交わしながら9時20分にテン場に戻り、
ちんたら撤収して10時にテン場を出る。予定ではこの後、黒戸尾根を引き返し、横手神社に出て、
16時のバスに乗るはずだったんだが、そうは問屋に卸してもらえなかった。
10時20分まで小屋前でぐずぐずして、例の急梯子の連続を恐々降り、
五丈小屋には11時10分。早くも昨日五丈小屋に泊まっていたパーティに追いつかれた。
疲れきった体でなんとか黒戸山への登り返しに耐え、刀利天狗に着いたのが12時10分。
既にもう体力の限界に近い。しかし刃渡りはまだしも、
その先の長い長い八丁登りを下り返さねばならない。ひえー。
へとへとになりながらようやく横手への分岐にたどり着いた時には既に14時10分。
こりゃ16時のバスは絶対無理だ、と言うことで下山も竹宇に変更。
こちらの方が少し近いからだ。以降、重い荷を肩にくいこませながら、なんとか下りきり、
竹宇神社に戻ったのはもう16時を少し過ぎていた。タクシーを呼んで日野春へ、
綱島に帰り着いたは21時半頃。本当に疲れきりました。
とまぁ、黒戸尾根をテント泊で往復というのは、我々の実力からすると無理しすぎたようで、
今までの山行の中では一番ハードなものでした。以降4日間も筋肉痛が取れず、階段の上り下り
にも苦労した程。でもここより楽な行程であれば、俺達にもテントで行けるっちゅうこっちゃね。
まぁ、ちょっとづつレベルを上げて行ければええやろう。
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