朝4時に浜松の自宅を車で出発、水窪の町中で152号を奈良代林道方面へ右折、
でも入った支線をダム方向には右折せず真っ直ぐ進み、
白倉国有林方面にどんどん行けば、つきあたりが白倉林道だ。
この林道を9キロ歩いた者だけが、中ノ尾根山に登る資格を与えられる。
ゲートの手前に駐車スペースがあり、既に一人の登山者が準備していて、
先行して行った。6時20分、我々も勇んで出発。天気はまぁ晴れの方だろう。
林道は結構勾配があり、日差しも強いが空気は冷たく、
真夏ながら比較的快適だ。先日の台風二連発の影響か、沢はどこも凄い水量で、
実に景気がいい。林道9キロで随分高度を稼ぎ、9時30分、
ようやく中ノ尾根山登山口に着く。
登山口にはどどんと標識が立っているので迷う心配は無い。
黒沢山がすぐ目の前に見える。
既に随分歩いたのでもう満足してしまいそうだが、
9時40分、なんとか頑張って登山道にとりつく。
登山口からはいきなりの、不動岳を思わせる荒っぽいつづらの激登で、
女房の奴が付いて来れるか心配になったが、彼女も必死でのろのろ登ってくる。
やがて急登も一息つき、登山道も広く歩きよくなる。
迷いようの無い、くっきりした登山道だ。
そのうち西側にぱっと視界が開け、
どうやら中央アルプス方面らしい山々が確認できた。
深南部の静かな原生林をじっくり堪能しながら、ゆっくりゆっくり登っていると、
11時30分、なんと朝駐車場にいた人が降りてきた。早い!
彼が言うにはあと一時間ほどで頂上に着くそうだ。おぉ、案外近いやんか。
それなりの登りを登って行けば原生林を抜けてガレの淵に出た。
もう2214mのコブはすぐそこに見えている。
ガレの脇から登山道は深南部らしい、笹薮の中の荒っぽい踏み跡に変わるが、
迷う心配は無い。幾つかのガレを恐々クリアし、低い笹の急登を登れば、
コブを巻いて中ノ尾根山頂上へ向かう案内に出くわす。
ここで初めて、中ノ尾根山の丸くかわいいピークを視界に捕らえる事が出来た。
時刻は12時30分。
|
|
|
お馴染みの急登
|
山頂到達!
|
女房の奴はもうバテバテのヘロヘロで、これ以上動けないと言うので、
休憩後一人で山頂を目指す。もうそれ程標高差は無いのだが、
何分長丁場で疲れてるので結構ふうふうと、低い笹薮の中を登る。
突然、ガサガサガサッと薮を掻く大きな音に心臓が止まりそうになる。
鹿が二頭、ぴょんぴょんと合地山方面に逃げていった。
逃げたいのは俺の方やでホンマ。
13時丁度、ついに無人の頂上に到達。
女房の奴を置いてきてるので、写真だけ撮って電光石火に引き返す。
コブ直下の案内の所に戻ったのは13時20分。
居眠りしていた女房はめでたく元気を取り戻し、そろりそろりと下山にかかる。
またまたガレの横を恐々過ぎ、森の中に戻る。結構足元が湿っていて、
木の根っこに乗っかるとつるつる滑り、思い切り転倒してしまった。
15時7分に登山口に帰還。この時点では、正直不動岳よりは楽やったなぁ、
みたいな気楽な感想を持ってたのだけど。
ところがこの後の9キロの退屈な林道引き返しがもう地獄で、
歩いても歩いてもゲートに付かず、
僕の両足は樹齢40年の桧の棒のようになってしまった。
結局登りと同じく3時間かかって林道を下り、18時10分ようやくゲートに復帰。
バテバテで帰りの車の運転は女房にまかせっきり。
帰ってからも寝たきりで動けない有様。
かっこ悪い〜。
ここしばらく深南部の山に幾つか挑戦してみて、どこも大変でしたが、
どうにかこうにかクリア出来ました。引っ越すのでしばらくこの山域とはお別れです。
もっと力をつけて、いつか大無間や池口にもチャレンジしてみたいですね!
《 前の山〉
〈表紙へ〉