朝6時52分の電車で綱島を出て、東横線・横浜線・小田急線・バスと乗り継ぎ、
8時30分頃大山ケーブルカー駅のバス停に着いた。
電車の中から見えた大山は思いのほか堂々としていて、なかなか楽しそう。
快晴の空の下、まずは土産物屋、豆腐料理屋の間を縫って、ケーブルカー追分の駅に歩を運ぶ。
階段が続き早くも息が荒くなってしまう。
ケーブルカーの駅を右手にやりすごすと、登山道は「キツーイ男坂」と「ラクチン女坂」
に分かれるが、軟弱な我々は当然のように女坂に歩を進める。しかしどこがラクチンなのか、
この女坂も階段状の登山道がそれなりに続き、ハァハァ言わされる破目になる。
途中、弘法大師が爪で彫った地蔵だの、潮騒が聞こえる祠だの、
いろいろと祭られている。
9時20分に阿夫利神社下社という立派な神社に着いた。10分ほど休憩。
ケーブルカーの客もここで合流するので、登山道は俄然人だらけになる。
以降もしばらく急な階段が続き、いささか退屈してしまう。
登山道には〜丁目という表示があるのだが、頂上が何丁目なのかは分からないので、
我々には殆ど意味が無かった。振り返ると江ノ島が見える。
やがて尾根に出て、急坂も一息ついた頃、かすかに粉雪が降って来た。
固まった雪も踏むようになるとそこは山頂で、やはり神社があった。10時45分。
最高点付近で休憩。
ふと見ると、巨大な角を翳した鹿が一頭広場にいて、登山客から餌を貰おうと悲しげに鳴いている。
もちろん誰も餌は与えないのだが、いつまでもいつまでも鳴いている。
はっきり言ってここまでのコースは退屈だが、お楽しみはこれからだ。
大山山頂から北の三峰山を経て煤ヶ谷へ向かうのだが、まずは階段の急坂をガンガン降りる事になる。
雪が凍り付いているこの時季だけは階段がありがたい。アイゼン無しでもOKだ。
かなり痩せた尾根も通過するが、手摺がばっちり整備されていて安全この上ない。
唐沢峠のコル部分まで降りると、そこには屋根付きの休憩所があったので、ここで昼食をとる。
時刻は12時丁度。風が出てきてめっちゃ寒い。ラーメンも沸きにくい、
と思ったらガスが無くなりかけていた。
12時40分、三峰向けて出発。やがてメインの登山道は不動尻方面へ降りていくが、
「三峰山」と引っかき跡で書かれている標識のところを、降りずにそのまま尾根沿いにすすむ。
旺文社の地図では破線だが、赤テープの印がところどころにあるし、踏み後もあり、
尾根を外さなければ迷いはしないと思う。ワイルドな登山道が楽しめるが、以降煤ヶ谷に降りるまで、
殆どの場合登山道は連なるコブを巻かず、律儀にピークを踏んでいくという、男気に溢れたコースで、
体力的に結構バテた。やがて不動尻から三峰に向かう登山道と合流すると、以降は整備も完璧で、
痩せた尾根には鎖や渡し板が施される。13時35分、三峰山に到着。
ちょっと16時4分の煤ヶ谷のバスに間に合うか、際どくなって来たので、
休憩もそこそこに出発。我々には精一杯のスピードで降り、
相変わらずコブは全て踏んで、頑張って歩きとおす。やがて道は緩やかになり、
鹿よけのゲートをくぐり、なんとか15時40分、煤ヶ谷のバス停留所に着いた。
「あ〜しんどかった!」と阪神が優勝したときの星野仙一のような感想を発する我々でした。
大山は階段ばかりで退屈だったのですが、三峰へ向かう道は痩せ尾根で、アップダウンも続き、
点線の道もありで、楽しいやらしんどいやらで、なかなか堪能しました。
翌日、かなり筋肉痛がキツかった。
街からこんなに近くにこれだけ楽しめる山があるのは嬉しいな。
《 前の山〉
〈表紙へ〉