10分ほども歩いたろうか、太い道は突然行き止まった。しぇ〜。しかも行く手はいずれも登り。
傍らに小さな池が見えたが、もう暗くなってきた。パトカーのサイレも聞こえるが、
どこから聞こえるのかも良く分からない。
ヘッドランプを点けて暫く携帯の通じる場所を探すものの見つからず、
これ以上動くのは無理と判断、雪中ビバークをする羽目に。
サイレンの音は結構近くに聞こえてるんだけどなぁ。
大樹の根元の倒木の上に二人並んで座り、頭からシートを被って夜明けまで起きている事にする。
回りは雪だらけでかなり寒いので、眠ったら凍死するかも。
9時まで鳴り続けたサイレンも止んだ。警察の人にもご足労をかけて恐縮至極。
以降はひたすら夜明けを待つ時間。歌を歌ったりしりとりしたり、交代で2分づつ眠ったり。
1時頃ちょっと強くなった雨が、2時過ぎに収まったのがラッキーだった。
ちょっとうとうとしてハッと目覚めると、隣で女房の奴がくーくー寝ている。起きろ起きろ、死ぬぞ。
3時過ぎからどえらく寒くなるが、なんとか4時半、夜明けまで持ちこたえた。
雪を掘り起こして湯を沸かし、ラーメンの朝食。さて、どうしようか。
結局、昨日の太い道の終点から、少し山を登ってみるも、携帯も通じないし、
道も通れそうにないので、道を逆走する事にする。この道は等高線に沿ってスキー場の方へ、
延々と登りも降りもせず続いているようだ。しばらく歩くと携帯のアンテナがたった。
すぐさま警察に連絡。6時30分頃だったと思う。
直にパトカーを回してくれた警察には本当にお世話になりました。
暫らく待つとすぐ近くにサイレンの音が近づいてきた。やがて肉声も聞こえるように。
我々からもその方向へ降りていくと、すぐに救助隊の人々と合流。国道から歩いて5分もしない地点でした。
その後、尾瀬交番で調書を取って貰いましたが、警察の方々の物腰の柔らかさには感動しました。
昨日夜の9時まで、今日も早朝から働かせてしまった我々に愚痴のひとつもこぼさず、
お説教のひとつも垂れず、それどころか、「無事で良かったです」
「これに懲りずにまた群馬の山に来てください」などと激励される程で、二人とも恐縮しまくり。
本当に本当に、ご迷惑をおかけしました。お世話になりました。ありがとうございました。
やはり道を間違えたと気付いた時に、直に引き返さなかったのが最大の反省点。
女房の言う事を聞かなかった僕の責任です。今後はもっと慎重に行動したいと思います。
警察の方々には本当にご迷惑をおかけいたしました。感謝にたえません。ありがとうございました。
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