その203 私らしくないこと



 渡米のとき以外、ずう〜っと欠かさず書いてきた間借りコラムを、予告もなしに1回お休みした。敬愛する五木寛之さんが、何十年も休まず新聞原稿を書き続けておられることに倣って、私もせめて週1のコラムくらい書けるよ、と思って書き始めたコラムである。

 最近、自分の中に変革の小さな風を起こしつつあるのだが‥‥。農耕民族らしく何かをコツコツとやり続けることをやめる。人様に義理を貫き、人情をかけることを控える。夢や希望を語らない。お誘いをお受けしても、お断りする。自分から人様をお誘いすることを控える。お礼状や手紙を出さないままにする。
 こんなことって、たぶん普通の人からすると、何でもないことなのだ。でも、私にとっては長年当たり前のように続けてきたことをここで一気に変えようと試みているから、なんだかとっても息苦しい。

 自分を変えるためには、今までと違うことをするといい。今までしなかったことをする。今までしていたことを、やめる。そんな話しを聴いてから、私は私らしくいることをやめようとしている。別の惑星に行って、別人になりたいと心が欲しているのだ。

 権利を主張する前に、義務を果たすことが先。他人に迷惑をかけない。払わなければいけないものは潔く払って、質素倹約に陥る。そんな感覚しか持ち得なかった。けど、もっと図々しくなろうと思う。
 「自分のことより人様のためになることを」この選択肢は捨てる。まず、自分のことを優先する。私がしあわせでいないと、ほかの人のお役に立つことなんてできるはずがない。
 ちょっとずつでいいから、昨日よりマシな今日を過ごそうと思ってきた。だけど、ちょっとずつ変わっていっても、毎日いつも自分を見ている当の自分は、変わったことなど気付きもしない。わからない。

 人の言葉に惑わされず、自分らしく生きるのもヤメにする。人の意見に流されて、頭を切られたミミズのように行けるところまで行ってみよう。自分で立つことを正としているうちは、誰かを受け入れて生きることなんてできない。今度こそ、私は飛びたいのだ。以上、ワケの分からない決意表明

 

 

 


のどか/Nodoka(ペンネーム)

福岡県八女市生まれ、福岡市在住。

小学生の頃より作文を得意とし、中学〜高校ではラブレターの代筆を頼まれることが多かった。好きが高じて「もの書き」となる。「人生は宝さがしだ」をテーマに、enjoyしている。豆・豆料理研究家1年生。

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*「のどかの間借りコラム」は、毎週火曜日を目標に更新中。

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