その207 幼いカップル



 久しぶりに帰郷し、両親および親戚一同の近況などを聞く。甥っ子に新しい恋人ができたとのこと。今度のお相手(知る限りでは2人目)は、5歳上の女性らしい。ほぅ、やるじゃん!

 甥っ子はほかにも3人いて、先ほどの彼を甥っ子Sとするなら、今度は甥っ子Dの話し。アルバイトで手にした初めてのギャラで、祖父母(私の両親)にお昼ご飯をご馳走してくれたという。
 トンカツを注文し、「ばあちゃん、ビールも飲んで」と勧めてくれたと、母は涙を流しながら話してくれた。

 知らない間に、少年たちは成長している。


 10月20日、福岡、快晴。この穏やかな秋の陽を、私はあなたに伝えたい。やがて訪れる幸福な未来に、「ああ、あんな日もあったよね」と、笑い話をするだろう。


♪ 言いたいことは、ヤシの実の中

 期が熟すのを持ち堪えられず、朝(あした)に夕(ゆうべ)に交錯する。いくつもの刹那をミルフィーユのように重ね合わせ、世界に一つの不思議なカップルが育まれていくだろう。日々是好日。人生は宝さがしだ。

 

 


のどか/Nodoka(ペンネーム)

福岡県八女市生まれ、福岡市在住。

小学生の頃より作文を得意とし、中学〜高校ではラブレターの代筆を頼まれることが多かった。好きが高じて「もの書き」となる。「人生は宝さがしだ」をテーマに、enjoyしている。豆・豆料理研究家1年生。

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