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<L-アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩>
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1.ビタミンC
ビタミンCは美白に欠かせないものとして広く知られています。またその抗酸化作用は皮膚のみならず、ビタミンEやグルタチオン等と同様に老化を予防する働きがあることも良く知られています。
私も抗癌剤治療の際に、副作用による色素沈着に対してビタミンCの内服治療を行ってきました。通常ビタミンCを1日3〜6g服用すると2〜3ヶ月程度でかなりの効果を認めていました。しかし1日6gの服用はしばしば下痢を起こし(便秘の方には良かった様ですが・・・)、また100%末の為酸味も強烈との声があったのは事実です。
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2.更年期と色素沈着
当院では更年期障害の治療としてホルモン補充療法(病気のお話し:『更年期障害』参照)を行っていますが、肌を艶やかにする効果と、副作用としてときどき色素沈着やニキビが発生することが知られています。実際は投与するお薬が少量のためあまり心配は無いのですが、患者さんにとっては非常に気になかかるものです。この副作用の予防及び治療の方法を調べていて見つけたのがレチノイン酸(トレチノ-ル)とビタミンC誘導体でした。 レチノイン酸は皮膚の細胞やコラーゲンを増殖させ、細かいシワを消し、張りのある皮膚にすると共に、メラニン色素が認めにくくなる作用があります。また角質が取れるため、ニキビに対しても非常に有効です。しかし一般的には美白効果を高めるために、メラニン産生を抑制するハイドロキノンが良く併用されています。
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3.本当に有効な美白剤
一般的な美白剤の中で、今まで医学的に効果が期待されるお薬は皮膚刺激を伴なう(極軽度ですが・・・)ハイドロキノンしかありませんでした。化粧品に使用されているアルブチン、ビタミンCやコウジ酸の美白効果はハイドロキノンに比較すればほとんど無に等しく(アルブチンはハイドロキノンの1%程度)、このため臨床では主としてハイドロキノンが使用されてきました。 しかしレチノイン酸自体の皮膚刺激に加え、僅かながらも皮膚刺激があるとされるハイドロキノンを使用することは私には抵抗がありました。なるべく副作用が無く、しかも美白効果が期待できるものはないかと調べている時に見つけたのが各種ビタミンC誘導体でした。
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4.ビタミンC自体では効果が期待できない
ビタミンCは強力な還元作用があり、皮膚から吸収されれば美白(残念ながらハイドロキノンに比べるとはるかに弱いのですが・・・)や抗炎症作用が期待でき、更にはコラーゲンの増加の促進、皮脂の分泌抑制等理想的な効果(その他には毛穴を締める働きが知られています)が期待できます。しかし残念ながらビタミンCそのままの形では皮膚表面で分解されていまい、ほとんど吸収さないと言っても過言ではありません。さらに酸化されやすいために使用してもすぐに不活化されてしまい、外用剤としてはとても有効とは言えません。しかしビタミンCに比較し、各種ビタミンC誘導体は皮膚からの吸収効率が良好で、化学的にも安定であり外用薬として高い効果が期待できます。その中でも最も有効とされるL-アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩(APM)に注目しました。
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5.L-アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩
ビタミンC誘導体の難点としては原価が非常に高い事(ビタミンCに比較すると100倍以上)。この事は当然ビタミンC誘導体を含む美白用化粧品の値段を押し上げる事になります。また化粧品では種々の制限のため、臨床的に有効な濃度とされる2〜5%の製品を販売することは出来ません。しかし病院で処方すれば化粧品に比較し安価に、しかも有効な濃度のAPM剤を提供する事が可能です。天然素材であるキサンタンガムを基材としたL-アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩外用薬を処方し始めて現時点では副作用は認めていません。
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6.効果
美白効果はトレチノインとハイドロキノン併用療法に比較し弱いようですが、乾燥や発赤等の皮膚刺激症状は無く、使用された方からは皮膚の調子が良くなったとの報告を受けています。継続して使用される患者さんの存在は効果の存在を示すものなのでしょうが、しかし効果に対してハイドロキノンとの比較などの客観的な調査を行っていません。トレチノインとハイドロキノン併用療法に関しては以前より多くの文献が報告されているのですが、ビタミンC誘導体に関してはまだ少ないようです。
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<当院で現在院内調剤中の外用薬>
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製 品 名
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備 考
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0.05%〜0.3%トレチノイン水溶性ジェル
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*日差しの強い夏場は副作用発現の可能性が高いため、処方しておりません。
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5%ハイドロキノン親水軟膏
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単独でも充分な美白効果が期待できます。
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2%ビタミンC誘導体外用薬
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基材に天然素材であるキサンタンガムを使用しています。
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