Neuf

 わーい、わーい♪ JUMEAUX OBSCENESのWeb siteが公式オープンしましたよ。「親愛なる世界の皆様こんにちは」でございます。気持ち的には、公式公開日である9月5日に、アップしたかったんですけど、『必要以上の無理はしない』というのが、モットーなので、ゆっくりと今日(土曜日に)やっております。しかし、昨日の雨、凄かったですね。いきなり、近所ネタで申し訳ないんですが……。


 さてさて、初めましてのお客様って、実際にいらっしゃるんでしょうか? こういう時は、気分が大切ですから、ええっとそうですね、今、8人くらいいらっしゃる事を想定してみます。末広がりで良い数字ですね。このサイトは、英語よりも圧倒的にフランス語の記述が多いですから、世界の皆様の中にはフランス語圏の方がいらっしゃるかもしれませんね。あ、一人いらっしゃったようです。オーションテ、ムシュー。……あぁ、でも、その方は日本語のフォントを持っていらっしゃらないみたいですね。残念ですわ。SPANKだとかOBSCENEとか言う単語に期待してクリックして来てみたら、文字化けの海。写真があったと思ったら、中途半端に年をとった男女がすましてるだけなんて、本当につまらないですね。すぐに何処かに行ってしまいました。

 あー、じゃぁ、残りは7人ですか。どうも、こんにちは。あらー、これはこれは、皆様ずいぶんとお若いようですね。え? 中学生? あ、あなたは小学生ですか……。SPANK HAPPYって知ってます? 最近、新しいアルバムが出たんですよ。すごく良いんで……、はい? お小遣いがぁ、月に2千円だから、CDはお正月しか買えないんですか。はぁ、とても残念です。じゃ、大きいCD屋さんに行って、試聴してみてね。来週いっぱいまでは、新宿タワレコの試聴コーナーにあると思うから。そ、そうだ。あ、あのね。お姉……、おばさんね、横浜でぇ、そのSPANK HAPPYの曲を4曲歌うのよ。9月28日と29日。両日とも歌う曲は同じだけど、良かったら遊びに来てね。ハイ。これダイレクト・メール。え? ここに載ってる写真の中におばさんがいないって? あははは。いるじゃないの。ほら、これよ。左下のぉ。これこれ。この二人で写ってる写真の、女の方が私なのよ〜。分かったぁ? ハイ! 分かんなくても思いこんで! じ、じゃぁ、他に……、他に質問のある人はいますか? はい。じゃ、そこのあなた。アートって書いてあるけど、ジュモー・オプセーヌは……、オプセーヌね、ブじゃなくて、そう、オノマトペも、オノマトベってたまに間違えられてたのよー、あ、それはこっちの話、で、ジュモー・オプセーヌは現代アートなのかですって? まぁ、すごい事聞くのね。え? お母さんがキュレーターで、お父さんが建築家なの。そっか、それでそう言う事に疑問が湧いたんだ。そう、私もそこの所をもっとはっきりと言っておくべきだったなって思ってたのよ。勿論、ジュモー・オプセーヌは、アートじゃないのよ。安心してね。単なる、コピーバンドでそれ以上のものはないの。だったら、どうしてプレス発表用の資料で、そう明言しなかったのかって? な……。あなた、何でそんな事知ってるのよ。え? お母さんの所に来た資料を見たから知ってるんだって? それを見て、今日来たの? は? 準備中が長いって? ……いきなり、とんでもない子供の客が来たわねー。参ったわ。あ、あれはぁ、そ、そうよ。他の現代アートの人たちに、悪い影響があったらいけないなと思って……、こういう賑やかしが紛れ込んでるのを知らせない方が、美術業界的に良いと思ったから……、濁して書いたのよ……。そうよ、これが、大人のやり方なのよっ! 悪いっ?! 開き直りっていうか、逆切れじゃないか、って? ふぅ。ごめんなさい。ちょっと取り乱しちゃったわ。だって、そういう策略風な事って、昔から苦手なのよ。体質的に合わないのよね。だからね。ほら、もう、打ち明けてるじゃないの。私達は、断じて決してアートじゃないって。そうよ。もう一度言うけど、ただのコピーバンドだからね。えっと、他に、質問のある方。はい。今回のSUMMIT meetingには、コスプレじゃない人が1人しかいないって本当か、ですって? あら、あなたも、やたら裏事情に詳しいわね。そう……、そうだけど……、ジュモー・オプセーヌに、その話題は関係ないから止めましょう。あっ、そうだわ。今から皆さんで一緒に、SPANK HAPPYのニューアルバム、『Computer house of mode』を聴きましょうよ。いいんじゃない? 私も読んでないんだけど、ここにこれを作った人の制作意図が載ってるから、聴きながら一緒に読みましょう。あら? これって、8月に外苑前のSIGN GALLERYで展示してあったパネルに書いてあったことと同じだわ。とはいえ、実は斜め読みしかしてないから、みんなと一緒に新しい気持ちで読みましょう。そして、新しいアルバムを新しい気持ちで聴こうかしらね。


 「French kiss」。これは、ファースト・マキシの3曲目に入っていた曲のパードン木村さんアレンジ版ね。どう? なんだか、昔のヴィデオゲーム『ギャラクシアン』みたいな感じって思ったのは、私だけかしら。え? ギャラクシアン、知らない? 制作意図に、このタイトルを付けたのは、リル・ルイスのレコードからで「タイトルがかあっこいいよなー」っていうだけだって書いてあります。まぁ、そうなんですか。『勝手な解釈』の内容を変更しなきゃ駄目かしら……。まぁ、暫くは良いわよね。

 「フォー・エヴァー・モーツァルト」。これはゴダールの映画から録ったタイトルですけど、私は観られなかったんですが、誰か映画の方を観た人います? あー。ゴダールなんて、眠るだけだから見るなって、そうパパに言われたんだ。ま、私も確かに「愛の世紀」で眠りましたけど。映画の『アマデウス』を彷彿させるイントロが、凄く好きですね〜。まぁ、まんま、とも言いますけども、それもまた良いじゃないですか。これ、お金と時間があったら、フルオーケストラでやってたんでしょうかね? それも何か面白そうですよね。石井竜也さんみたいな感じで(笑)。後、歌詞も好きです。残る感じしますよね。『何で何で 愛が好きなの?』の所は、ふっと鼻歌になっちゃいますよ。

 「ジャンニ・ヴェルサーチ暗殺」。ファースト・マキシのタイトルだった曲なんですよ。これは、1曲目に比べると、リアレンジによって劇的に変化したって感じじゃなくて、洗練された感じになったって言って良いんじゃないでしょうか。「この退屈な国には もうお金はないわー」って歌詞に、笑えるか笑えないかで、SPANK HAPPYが好きになれるかどうかって、占いになってるみたいですよ。笑えました? 笑えた。あぁ、良かった。じゃぁ、「この退屈な男は もうお金はないわー」って言う所は? あぁ、あなたは泣けてきたんだ。そう。私も好きな女の子にプレゼントしまくって、身ぐるみ剥がれちゃったっていう男友達いましたよ。うんうん。え? 同情してるフリしても、知ってるんだぞ、ですって? いや、いやぁ、その話はここでは……。否、そのうち書きますから。

 「EINE SYMPHONIE DES GRAUENS」。最初から最後まで、瞳ちゃんの歌が、「意味は全然ワカンナイけど、一生懸命付いていってますっ」って感じで、それがすごく可愛いくて、この曲をチャーミングに仕上げてるなーって感じしますよね。菊地さんのテナーがクールで、その対比がー、くー、いいんです。とにかくSPANK HAPPYは、この二人が音楽の上で全然似てないっていう所が魅力だと思うんですよね。

 「SWEETS」。これは、プロモーション・ヴィデオが作られてる曲なんで、たぶん、アルバムの中で一押しなんですね。やたらめったら、キュートで、ポップで、キレが良くって、ダラッとしてるけど楽しい気分にさせてくれて、とても可愛らしい1曲ですよね。でも、歌詞が凄くエッチです……。制作意図にも書いてありますけど、元々「メッシーファン」って言う、タイトルだったんですね。最近知ったんですけど、全身に金粉をまぶすって言うのも、メッシーの一つなんですってね。大学の芸術祭最終日に、『金粉ショー』っていう参加自由のイヴェントがあって、結構大々的にやってたんですよ。参加者はみんな、男はふんどし、女は胸当てと腰蓑のコスチュームを付け、着てない部分には、全身に金粉を塗りつけて、キャンプファイヤーの周りを、踊りながらグルグル回るってだけなんですけどね。最後は、もう、どっか行っちゃうらしいですよ。精神が(笑)。服もどっか行っちゃってるって人も、結構いたみたいですけど。ともかく、エッチで可愛いのって……、「エロかわ」って言うんですか? キャッチーですよね。あー。プロモ見たいなぁ。確かに、SIGN GALLERYで小さく流れていたんですけど、あれじゃぁ、ちょっと……。

 「Riot in chocolate logos」。この曲、マジ踊れちゃいますよね。SPANK HAPPYとして、良いんでしょうか(笑)。すっごくカッコイイです。歌詞にピー(消音)が入っていて、それも歌ってるみたいで、楽しい雰囲気を倍増させてる感じします。制作意図を読んで、チョコレートが大麻樹脂の暗語だって知ったんですけど……、やったことは……あるんですね(笑)。あっ、1回だけですよ。1回でも多いです!と、松村君からツッコミが入りそうですが……。へらへらになった友達が、「チョコレートだよ」って、私にキセルを渡した時、「でも、本当は違う名前でしょ?」って聞いたんですけど、誰1人として普通に会話してる人が居なかったし、次の日早かったので、すぐにその場を立ち去ったんです。なるほど、大麻樹脂の事だったんですね。フムフム。皆さんも、勉強になりましたね。

 「たのしい知識/Le gai savoir」。この曲が、私にとって一番80年代っぽいんですけど、皆さんはどう思います? あ、そうだ。皆さん、80年代後半以降生まれですもんね。80年代っぽいハウスって言われても、全然分からないですよね。実際に並べて聴いたら、全然違うかも知れないですけど、こんな感じの曲を録音したテープを、私は従姉から何本か貰って、家でよく聴いていたんですよ。うん。なんだか、もの凄く懐かしくて楽しい感じです。そうそう、この曲の歌詞カードに、私的な裏話があるんですよ。制作意図のこの曲の所に、『広東語、ドイツ語、フランス語、日本語対訳』って書いてあるのに、フランス語が入っていないの、気付きました? でも、その下には、フランス語が載っていないんです。実は、この文章の中で「フランス語が喋れるようになりたいです」という一文を幼児語的フランス語訳に、このサイトのフランス語訳をやってくれているEulerに“急いで”やってもらえないかと、菊地さんから私に頼まれたんですよ。で、早速Eulerにお願いすると、「前後の流れが分からない」と言われ、続けて「『フランス語が話せるようになりたいです』『フランス語ができるようになりたい』『フランス語を話したいです』『フランス語がうまくなりたいです』では全然違う」と言われ、「Je ... とするのか、Moi, je ... とするのか、直説法にするのか、条件法にするのか、他に並べる言語と構造を一致させるのか、させないのか、男なのか女なのか、子どもとしてなのか、大人が子どもっぽくしゃべるのか、甘えてるのか単に舌っ足らずなのか、文法ミスを持ち込むのか、単語レベルのミスをもちこむのか……」と、どんどん話が細かくなっていって、まぁ、当たり前なんですけど、「うっわー、こりゃぁ、話が長くなるなぁ、“急いで”がどのくらい急がなくちゃ行けないのかしら、メール3往復でも終わらなそうだわー」と思ったので、Eulerの言葉をかいつまんだのを伝え、「でも、こう言っては何ですが、内容的には、いつもやってる文法間違いの文章の方が幼児語的だと思うんですけども」と書くと、「自分でやります」みたいな返事が返ってきたんです。でも、実際に出来上がったのを見たら、……日本語でした。いい感じに間違った文章ができなかったんでしょうかね? ちょっと気になってるんですよ。

 「Theme song under the cludy heavens」。これは今まで『スパンクハッピーのテーマ』って、日本語表記のタイトルだった曲なんですよ。まず最初、菊地さんのヴァース部分、凄くカッコイイでしょ? ね。あっ、ヘッドホンで聴いた方が良いかも。今持ってくるからね。はい。30秒毎に交代しましょうね。こことナレーションが、今回付け加わった部分なんですけど、両方ともいいですよね。だけど、どうしてこんなに爽やかな作りになったんでしょうって思ってしまいます。いや、良い意味で言ってるんですけど。

 「麻酔」。あー。この曲、やりたかったんですよー。一番、ダラッとしてるので。ダラッとしてるっていうのは、褒め言葉なんですよ。「ダラダラするな!」なんて、怒られる時に使う言葉ですけど、そうじゃなくて、なんか、眠りそうだなって時って、もの凄く気持ちいいじゃないですか。例えて言うなら、美容室で上手な人にシャンプーをして貰う時。もう、眠りそう……、あぁ、でも眠ったら起きるのが嫌なの、眠りかけで起きようとすると、心臓が痛くなるでしょ? あぁ、でも気持ちいいわー。ウットリっていう感じです。2番の部分に、メローなテナーが入ってますけど、ここ数回のライヴでは、菊地さんが歌を歌ってたんですよ。瞳ちゃんと、ちょっと違うメロディラインで歌うんですけど、音が高くなると少しかすれた声になるのが魅力的で……。え? ライヴの話は要らない? とにかく、ウットリな感じがありますでしょ? あ、眠っても良いんですよ。

 「ホー・チ・ミン市のミラー・ボール」。これ、凄いですよねー。いやー、凄い。凄いです。いやー、凄い、ヤラレタ。何処がって? もう、文字に出来ませんよー。うーん。楽譜になら書き込めそうですけど。所で、この歌詞に出てくる、アッケラカンとした、女の子を満喫してるのよって女の子のこと、どう思います? 昔は……、そう、中学生の頃なんか、友達と遊びに行って、ナンパしてきた男の子と友達が消えちゃったりするのが、「信じられない。気持ち悪い」と思いましたし、高校生や大学生の頃は、そういう女の子とは遊ばなくなりましたけど……。最近、凄く好きですね。だって、面白いんですもの。やっぱ、女の子って可愛い生き物でしょ。あー。私も、可愛い女の子として10代を過ごしてくれば良かったなーと、ちょっと思います。


  あ、あれっ? 気が付いたら、人が全然変わっちゃってるじゃないですか。さっきの子供達は? え? 小学生は、「メッシーファン」の所でママに連れて行かれちゃって、中学生は、話が長い上にヘッドホンで聴かされたのが、ウザイってって帰っちゃったって? そうですかー。中学生にこそ、「ホー・チ・ミン市のミラー・ボール」を聴いて貰いたかったのになー。まぁ、自業自得って事ですかね。 みんな、後でタワレコに試聴しに行ってくれるかしら……。

2002年9月7日



  


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