Trente - quatre

 今日は、私の美しい友人の誕生日です。今、久しぶりにメールしてみました。いつも忙しい彼女の事なので、返事はかなり遅れるか、もしかしたら、内容がほぼ「おめでとう」だけなので貰えないかもなぁ。まぁ、別に貰えなくても構わないと思って書いたので良いんです。そういえば、数日前、「○○です(←かろうじて知った名前)。メール下さい」というメッセージを戴きました。一体、どんな内容のメールが欲しかったんでしょう。全く解りません。「何の用ですか?」というメールを出すべきだったんでしょうか? よく解らなかったので、返事は出しませんでした。




 先日の8月1日は、金曜日の夕方という微妙な時間にもかかわらず、沢山の方がライヴにおいで戴きまして、本当にありがとうございました。今回は辛口のお客様がいらっしゃらなかったようで、私の耳まで身の程に相応しい嗜めの言葉が届きませんでした。あまり、聞けなかったと言うのが、正しい表現かも知れませんが。



 当日の話をする前に、その3日前、7月29日の話を……。

 この日本当は、Saxの藤井さんがバックに参加するバンド、HOT SPiCEのライヴに行く約束をしていたんですが、従姉から、「武道館でやる『パイレーツ・オブ・カリビアン』の試写会に行こうよ! セレブが来るらしいよ」と誘われ、「セレブ? つまり、叶姉妹? それは見に行かなくては!」と、急遽予定を変更してしまいました(藤井さんごめんなさい)。叶姉妹と言えば、瞳ちゃんが興味のある芸能人の上位に挙げている女性であり、ゴージャスの代名詞。JUMEAUX OBSCENESのライヴ前に、拝んでおくのに相応しい人達でしょう。奥沢神社に詣でる時間も無かったですし……。ちょっと、違うけど。

 「武道館で映画を観る」というのはどういう事なのか、全く想像出来ずに行ったのですが、門をくぐって見た光景は、「確かにそうだよな」と言うものでした。もの凄い人。ざっと見積もって2,000人くらい並んでいました。暫くして、従姉がやってきたので、チケットを貰い、会場に入る事にしました。タキシードを着てインカムを付けた、案内の男の人が、「では、こちらからお入り下さい」と示した先には、山盛りのプレス・カメラが待ちかまえるエントランスへと続く金色の絨毯が敷かれていました。マ、マジで、私もこの道を歩かなくちゃ駄目ですか? 嫌がっていたら、結局、ちょこっとしか歩かずに済んだんですが、別に私が撮られる訳じゃないと解っていても、妙に疲れました。

 そのちょっとした間に考えた事は、やっぱりSPANK HAPPYの事。長いリムジンからドレスアップしたお二人が、長い絨毯の端へと降り立って、黄色い声援に優雅に応えつつ、エントランスへ歩き、百数十台のカメラからフラッシュを浴びる。……凄く素敵。いいなぁ。いいなぁ。いつか現実で見てみたいです。

 そこから、間をザクッと端折って、目的の叶姉妹を拝んだ瞬間へ(笑)。場所は武道館の廊下。結構離れていたのですが、すぐ判りました。お二人は会場への扉の前で、このイヴェントの進行について説明を受けていました。緑色をした蛍光灯の光の下でも溢れる美意識、どんな日常の瞬間もトレーニングの一部なんだというのが、ひしひしと伝わってきました。私は彼女たちの全身を楽に見られる最も近い距離まで近づいて、「有難や有難や」とじっと見つめていました。もしかして、目の錯覚だったのかも知れませんが、半ケツ出しの短パンを履いた美香さんの太股にセルライトを発見してしまいました。こんなに努力してるのに無情だなぁ。人間なんだなぁ。慌ただしい状況じゃなければ、是非、握手していただきたかったんですけど、出来ませんでした。触れてみたかったなぁ。

 一応、呼んで戴いたので、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の事も少し。……眠れませんでした。つまり、凄く娯楽的で面白かったです。試写会の席は坂下千里子ちゃんのすぐ前だったので、飽きたら途中で振り返ろうかなと思ったんですが(笑)、面白かったので出来ませんでした。主役の男優二人が格好良過ぎますが、アレで良いんでしょうか。普通〜に楽〜に、この夏No.1ヒット映画になるでしょう。私なんかが誉めなくても。

 それよりも気になったのが、お土産でいただいた物の中に入っていた、ディズニー映画の「ファインディング・ニモ」グッズ。私が、生まれ変わったら成りたい動物No.1のクマノミが主人公なんです! こ、これは観に行くべきかも……。でも、裏切られるのが怖いなぁ。受付の男の人が、妙にこの映画をアピールしていたのも、自信のなさから来ているものとも取れるし……。



 脱線しすぎましたが、そんな縁起を担いで、本番の8月1日。

 1週間前にコウノさんに付けていただいた振付が、まだ1階も完璧に出来てないうちに本番なんて、「やっぱり、7月頭(彼女が北欧に出掛ける前)に付けてもらうべきだったのかも……」と、今更な事を考えながら、昼過ぎにBIG ART入り。丁度、西代彩ちゃんの楽器テストが終わって、THE PARTYの機材が運ばれる所で、私は何もやる事が無い時間帯でした。

 程なく、逆リハへ。先ずはTHE PARTYでした(巌君のフォークは無くなったとのこと)。なんと1曲目は、「戦争大好き」というラップメインの曲。いや……、今日私が「戦争に反対します」のJUMEAUX OBSCENESじゃなかったら、あんな反応はしなかったのかも知れませんが(したかも知れませんけど)、ちょっと……、否、かなり困ったなぁと思いました。後でPARTYの人(ツチノコさんだったかなぁ)に、「リハの時、凄い引いてましたよね。ちょっと、ショックでした」と言われ(松村君にも「あのリアクションは駄目です」と言われちゃいました)、「だって、イラク戦争終わったばっかりなんだよー」と言い返したら、「あぁ……、そうでした」と今気が付いた様な返事を返されてしまいました(苦笑)。凄いな。

 彼らのこの「戦争大好き」という曲は、その文字通りの意味ではなく、嫌々戦争に行かねばならない人達のアイロニーを表しているようです。何処にも、そんな説明はないそうですが、そうだそうです(苦笑)。

 次に、西代彩ちゃん。「こんなにちゃんとしたリハーサルをした事無いので、すごく緊張します」なんて言って、本当にちょっと震える声で歌ったりしていて、メチャメチャ キュートでした。曲は3曲しかやらないので、2回ずつやって終了。新作楽器『照明(てるみん)』が、コワ可愛いデザインで、演奏して欲しかったんだけど、今回はやりませんでした。時間を見つけて、無力無善寺に行かなきゃ駄目か……。

 そして、私達のリハ。私達はこの会場で練習もしてるから、サウンドに関してのリハは、特に必要ないんだけど、振付の練習ということで(苦笑)。藤井SaxとEulerナレーションが入ってからの「麻酔」の間奏は、ようやく良いバランスになってました。ようやく、なんて仏語で言ってるのか聞き取れました。それから新曲「普通の恋」。これのVは、この時が初公開だったので、気分はすっかり客でした。歌わない所は客席に座ったりして。


 今までで一番駄目駄目なリハーサルを終え、更にここからゲネプロ。「普通の恋」以外はワンコーラスで。この「普通の恋」は振付が大変で、さらに長さが10分20秒もあり、松村君のパートがかなりキツイく、通してやるとかなり体力を消耗するらしいので、本当はコレをやらないのが一番良いのだろうけど、新曲なので、照明の井上君にそれをVJ込みで聴いて貰いたかったのでやりました(当人には言わなかったけど)。

 途中で使う小道具のセッティングを、本当に奇麗サッパリ忘れて居たので、慌てて準備している間に、ゲネプロも終了。気が付くと化粧をしなくてはならない時間に(つまり、ここまでずっと素面)。化粧の途中、割と早い時間に、カメラマンの新木さん経由で友達になった、プリンちゃん(キングからCDを出した事もある、ロリータ・テクノ・ユニットの女の子)が遊びに来てくれました。驚いた事に、彼女はハルヲさん(我々のライヴには間に合いませんでしたが、いらっしゃいました。ありがとうございました)との共通の友人でもあったんですよねぇ。世間は狭いー。

 化粧を9割方終え、日も暮れた屋上へ上がると、今までこんなに沢山の人が、この屋上に登った事があるのだろうか、と思う程の沢山の人が居ました。ビルが傾きそうな程(苦笑)。そしてその隅で、やすさんと聡君が、七輪で焼き鳥を焼いていました。「焼くの手伝うよ」と言うと、「焼き鳥臭いジュモーなんて嫌だ」と断られてしまいました。確かにそうです。その通り。せっかく、叶姉妹を見てきたのに、役に立ってないですね。

 話題のタマちゃん花火などを鑑賞しつつ、The Partyの人達と雑談を。私的に受けたのは、やたらと「アーバンですね」と言われた事。アーバンの定義が、彼らと私ではかなり違うようですね。そんなに言われる程、JUMEAUX OBSCENESはアーバンじゃないですし、SPANK HAPPYもアーバンじゃないと思いますが……。次に受けたのは、「ピチカート・ファイヴっぽいですね」と言うのと、「松村さんは、プリンスに似てますね」と言うの。私は、必要以上に笑ってしまいました。


 15分押しで始まった本番。先月着た時は、胃の周りがピッタリだったけど、今は少し余裕のあるドレスを着、ラインストーンの前回、前々回同じく、「拝啓 ミス・インターナショナル」で入場。くるっと回る振付もよろけなくなりました(笑)。当日のVを観て、気付いたんですが、「ビューティを世界に」の所の振付は、松村君やり方がカッコイイですね。次回、揃える事にします。

 一回目のMCで、studio BIG ARTの再オープンを祝いロゼのシャンパン(モントードン)で乾杯をし、香水(ゴルティエのサマーフレグランス 2003)を会場中に噴霧しました(アルコールフリーと言う事もあってか、最前列の方なのに、香水の量が少なかったとのご指摘が)。照明を暗めにして貰い、間奏が新しくなった「麻酔」へ。MCでベラベラ喋った後に、この曲は駄目ですね。おまけに、歌舞伎の合いの手みたいな掛け声も入ってしまい(ありがたいとも思っています)、笑いを押し殺すのに時間が掛かってしまいました。続けて、「French kiss」。これは上手に出来たと思います。たぶん。

 2回目のMCで、私はリハ通りにやってくれと言われたんですが、わざと違う事を言ってみました。でも、同じにやった方がうけたかも。そしてラストに「普通の恋」を。この曲を、ジュモーでやれる日が来るとは……。微妙に古い歌ですけど、やっぱり私達としては、やるって事だけでも意味がある曲です。曲の所々で、笑いが起きていて、今回はちゃんとみんなに歌詞が聞こえてるんだなぁと、安心もしました。あちこちで言ってますけど、普通の恋での松村君の歌、凄く良いんですよー。個人的に、レコーディングしたのを貰いたいくらい(笑)。

 とにかくサラッと終えました。こんな事、ここに書いて良いのか判りませんけど、歌が全然上手く歌えませんでした(悲)。というか、今回は全然これっぽっちも似てない(苦笑)。MCも失敗したし……。今後の課題が山積みです。


 さっと着替えて1階に行くと、お客さんの一人が、studioを借りる契約をしたいとの事。「すぐ帰らねばならない」と言うので、使用中の会場を外から説明、契約書の説明をし、契約。「ありがとうございます。じゃぁ、さようなら」と言うと、「否、まだ帰らなくていいんだ」と。その後延々、えーっと、絡まれていました(苦笑)。「無愛想な松村よりも(そんな事はないと思ったんですが)、オレの方がユニットを組むのは良いだろう」とか、「旦那さんから、康乃ちゃんを奪うのは、普通の恋愛より20倍の力が要るだろう」とか(20倍って、どんな計算でしょう?)。ともかく、全然他の人の本番が見られませんでした! チラチラと目で、スタッフに助けを求めていたんですが、みんな忙しくてそれ所じゃないしー。もー、もー、もーー! この人も、酔ってなければ、良い人なんですが……(溜息)。ヤレヤレ。



 そんな感じで、もっと色んな人と話しをしたいと思っていたのに全然出来ず、前述の通りライヴでも思うように喋れず、柄にもなく初めて会った人の多さによる疲労状態に陥り、それらを解消する為に24時を回っても喋り過ぎてしまいました(この時していた、松村君とヨシタケ君による会話、「お前が悪いんだからな」のエピソードは、超面白くて、何処で話しても大受けです。ここに書きたいですけど、ジェスチャー無しでは全く面白くないので止めます。聞きたい人は、実際に会った時に聞いて下さい)。

 仕方がないので、同じく終電を逃した相方とタクシーに乗って帰る事に。「何だ。今日は、最後までジュモーなんだなぁ」と言われるまで、それがドライヴの中に入る行為だという事に気付きませんでした。深夜のタクシードライヴは、当たり前ですがロマンチックな事は何もなく、私が日頃行っている悪事について、焦りまくりながら言い訳をし続けているうちに終わりました。言い訳をしても、何か改善されるという事は、……多分無いんでしょうけど。言い訳を続けますと、あの悪事は(足○○の××の□□を無断で色々する事)……、もう飽きたので止めます(苦笑)。ここから先は、想像の中で遊んでる方がずっと面白いですからね。えへへへ。




 わー。今回はライヴもあったし、久々にある程度の長さになったなー。今日の仕事が、一個延期になったので、ゆっくり書いちゃいました。8/16(土)は、久々に菊地&南デュオ@横浜エアジンに出掛ける予定なのです(一応予約した)。凄く楽しみですわー。

2003年8月10日



  


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