Quarante - deux

  完璧なブラインドタッチは、まだ出来ませんが、今日は「今迄で一番早く打つ」と言うのを心がけて、書き飛ばしたいと思います。実は、私なりに、時間が、無い、の、です。


 今週の土曜日に出演します、『中村やす展 “おわらない”』オープニングパーティですが……、中村やす氏の作品の様に脱力系のライヴになりますので、本当に本当に、期待しないで下さい(きっぱり)。全く途中経過など見てませんが、中村やす氏の作品に、多大なる期待をして、そんでもっていらしてくださいませ。

 未確認ですが、やすマスター(展覧会会期内は、特設Barが開かれています)による、おつまみが振る舞われる模様です。やすさんは、結構料理上手なので、期待して良いのではないでしょうか。テンパり具合にもよると思いますが……。後、オリジナルカクテルとやらも楽しみです。




 今日(3/8)の“renouvellement&nouvelles”では、菊地さんが温泉に行ったの事が書かれていました。


 最近、私主催の集まり、『日帰り温泉部』ですが、全然活動していません。元々、あれを始めた時、私は独りで温泉に行けなかったんですね。だから、誰か一緒に行ってよ、と言う事で始めたのですが、今は、独りで大抵何処にでも行ける様になったので、頻繁にやろうという気にならなくなったんです(楽しみにしている部員の皆さん、ご免なさい)。

 独りで銭湯や温泉、クアハウスや健康ランドに行くのは、慣れてみると、本当に、それにしかない様な楽しみがあるのです。本当になぁぁんにも考えない時間(いつもじゃないか、と言う気もしますが)、自分の顔の産毛の上に乗った水蒸気が、少しずつ大きくなっていくのを感じてみたり、「鼻の中も、舌に対する味覚腺みたいな、臭覚腺があるんだなぁ」なんて、深呼吸しながら考えたりするのです。

 私も、サウナは結構好きで(あの荒れた広告写真会社に居た時、会社の別荘にある、男女共有のサウナにも入った事がありますよ。男湯の方からは鍵が掛けられるのに、女湯の方からは鍵が掛けられないので、私が使ってる間、諸先輩方が入ってこないかヒヤヒヤしました)、何処に行っても、サウナがあれば必ず入ります。でも、私が本当に楽しみなのは水風呂です。菊地さんの書かれている、『このときの加熱と冷却の混合状態は、非常に残念ながら、音楽でも料理でもセックスでも味わうことが出来ない。』という感じそのまま、極楽至極なのです。時々、「サウナはあるけど、水風呂がない」という中途半端な浴場がありますが、本当に許し難い。一度そう言う処に行ってからは、絶対に事前にチェックする事を怠らなくなりました。サウナも水風呂もなければ、泉質が好みかどうかとか……。

 サウナに話を戻しますが、女風呂のサウナというのは(男風呂のは分かりませんが)、本当に賑やか……というか、大抵、ちょっと五月蝿いですね。時々、何処の風呂が良いとか、何処の銭湯で大腸菌が出たとか(苦笑)、有益な情報が得られたりもしますが……。

 今は何処に行ったか分かりませんが、昔は家の風呂に、組み立て式の独り用のサウナがありました。と言っても、私が使っていたのではなく、父親専用だったので、どんな使用感だったのか全然解りませんが、サウナが好きな家系である事は間違いないです。「サウナに10秒も入っていられない」と言う人が、時々居ますが、それもまた家系なのではないかなぁ。我慢して、倒れちゃう人も居ますし(本当に危険)。

 そんな感じで、サウナには独りで入る事が圧倒的に多いのですが、サウナと言う場所はある意味逃げ場所でもあると言える様な気がします。「お風呂が凄く好き」というのは、「お酒が凄く好き」と言う人に共通する様な雰囲気があるらしく、泊まりの仕事で夜飲むなんて事になった時は、「お風呂好き」を前面にアピールして、よく逃げていました。今や、公共事業問題でゴタゴタしている、伊豆長岡スポーツワールドに1ヶ月くらい滞在していた時は、ほぼ毎日、23時の公共施設が閉まるギリギリまでサウナにいた事を思い出します。5人部屋で、2人が英語圏人(しかも我が儘)、2人が20以上年上(しかも意地悪)で、本当に部屋に帰るのが嫌だった(苦笑)。そういう現実から、水風呂に入って逃げていた様な……。でも、Tチーフ♂(今は取締役だけど)は、本当に良い先生でした。時々、展覧会やパーティ会場でお会いしますが、いつも名前を呼んで下さいます。その度に、「名前を覚えていて下さってる!!」と、私は感激してるんですよ。そんな事、伝える機会はありませんけど。


 それから、刺青と銭湯についても書かれてますね。背中一面に和彫り竜の刺青を入れ、ラテン語で「ジャズ・ミュージックに忠誠を誓う」と書きたいんだとか(……でもぉ、私の周りに限ってかも知れませんけど、ラテン語をやってる方というのは、フランス語以上に文法に厳しい方が多い様に思います。まぁ、そういう一大事な時は、しっかりと文法をチェックするんでしょうね。きっと)。でも、多くの温泉や銭湯では、『刺青お断り』となっているので、やむを得ず諦めてると。

 私の家から、車で約30分の所にある温泉、W湯では、『刺青お断り』という、看板が出ていません。ですから、そう言う方もどうどうと入浴されているのですが、それについて時々、アンチ刺青派の方々が、「出入り禁止にしてくれ」と騒いでいるようなんです。W湯側からの意見は、「銭湯は、アミューズメント・スペースではなく、風呂のない部屋に住んでいる方の為の物でもあるので、禁止には出来ない」という回答をその都度、堂々と出しているんです。おお、凄い、カッコイイ、W湯また行こう、と思うのです。少数派意見かも知れませんけど。

 でも、一体いつから、そのような看板が出る様になったんでしょう? うーーーん。私が銭湯に行った一番古い記憶を辿ると……、12年前です。しかも、松本に行った時(松本演劇フェスティバルに参加した時だなー)。うーーーん。……『刺青お断り』の看板、出てましたね(苦笑)。




 この『自問自答』のINDEXにも書きましたが、最近流行り(らしい)ブログを始めました。そちらにも書いてありますが、2/29(閏日ですね。イギリスでは、昔、閏日にだけ、女性からのプロポーズが許されていて、それは断る事が出来ないという風習があったそうですね。面白いなぁ)の、SPANK HAPPYライヴ@Cayの事を、下にコピペ&訂正&加筆したいと思います。



 前回のライヴ(2003/12/30)後、私は何故か悲しくて悲しくて仕方なくなってしまったのです。いつもだったら、瞳ちゃんがどんな衣装だったとか(確か、黒いワンピースで胸の処に3つボタンがあるやつだったと思います。頭には、黒い羽の髪飾りを付けて)、どんな曲をやったとか(2ndアルバムを殆どそのままやりました)書きながら、だらだらと感じた事や、思ってる事、思ってもない事なんかを書き連ねるんですが、そんな気力が全くなくなってしまうくらい、ただただ悲しい。悲しくて重くて辛くて。何なんでしょう。これはもうこの恋が冷めてしまったと言う意味なのかしらと。ですから、暫くライヴに出掛けるのは止めようかと思っていたんですが、どうしてそうなってしまったのか、松村君と話しているうちに、やっぱ見に行くしかないなぁと、思い直したのでした。

 私は、自分の心の中に起きている事が全く掴めないまま、それでも「行ったら悲しくなるのは分かってる」それだけは、漠然と分かっていました。それを聞くと松村君は、「あはは。それは、いいね」とちょっと面白がっている風でした。


 2月29日。黒子みたいな恰好に、GUERLANのSAMSARAをほんの少しだけ付け、私はCayに向かいました。フロイティアンである菊地成孔氏に対抗する為に、ユンギアンとしてSAMSARA[輪廻]を味方にして行こう(言う程、私はユング派では無いですけど)、何て言う気持ちは微塵もありませんでしたが、無意識とは面白い事をするものなんでしょう。10年前は、香水瓶の蓋を触るのも嫌だったオリエンタル・ノートのパフュームを、いただいた物とはいえ、今はこうして選んで付けているのですから不思議です。私に似合っているかどうかは別ですけれども。

 会場に着くと、ほんの数分前に着いたという松村君が、ちゃんとスーツを着、クロークの横に立っていました。万全の愉しむ体勢です。それを見たら、私ももう少しましな恰好をしてくれば良かったかな、と軽く後悔をしたのですが、出掛ける時は、そこまでテンションが上げられなかったのですから仕方がありません。

 会場には、明らかに「『スペインの宇宙食』で、貴方を初めて知りました」と菊地さんの日記で書かれている様な方々が、ちらほらといらしていて、本当に楽しそうに、これから目の前に起きる出来事を、あれこれ想像されては、笑い声を立てていらっしゃいました。私は、私の中の事も気になっていましたが、彼女達の事も同じくらい気になってしまいました。


 SPANK HAPPYの出番。瞳ちゃんは、黒地に薔薇か石楠花の刺繍の入ったチャイナドレスを着て、菊地さんは、黒いスーツに白いアスコット・カラーのシャツ。瞳ちゃんは、綺麗にセットした髪と化粧で、菊地さんは、ボサボサ髪にダラダラの襟元。今日は、美と醜の差が、一段と激しく感じました。勿論、これがこのユニットの見所の一つなのです。

 2月14日、我々のライヴの時、ボサボサの髪でリハにやってきた松村君に、「どうしてそんなヒドイ頭できたの?」と詰問した私でしたが、スタッフサイドには、「そのボサボサ具合がきまってる」と本当に好評でした。二人の並びを見て、その時の事がもう一回蘇ってきて、ハッとさせられました。あぁ、私は本当に解ってないな。

 いつもの様に、Thierry MuglerのANGELを撒き、2ndアルバムから、1〜5曲を流し(リップシンクですから)、間に1stアルバムから、「フォー・エヴァー・モーツァルト」、「楽しい知識/Le gai savoir」の2曲を流しました。今回、1stと2ndのパフォーマンスをサンドイッチで見る事が出来て思ったのですが、オケは2ndの方が好きで、パフォーマンスは1stの方が好きです。どっちも好きだと言う事は変わりないんですけど。

 アンコールの時に、会話しているお二人を見て、前回のライヴで悲しくて悲しくて仕方なくなってしまったのは、「MCが無くなってしまった事が一番の原因だ」と自己分析していたのが間違いだという事が分かりました。喋らない(喋らせない)所が、面白かったです(じゃぁ、どうして前回……)。

 アンコールの最後の曲、「ヴィーナスからアントワネット」までの最後の方で、唇の前に立てた人差し指を当てたお二人が、キスの真似事をしたのですが……。間近で見なくて良かった。多分、見てたら気当たりして、具合悪くなっただろうな、きっと。

 会場から出ようとする人の動きに乗って、ANGELがもう一度ふわりと薫って、良い感じでした。これからも、香水のかからない距離で見る事にしよう。


 今回のライヴの模様は、ヴュージックで放送されるそうです。絶対に録画しよう(笑)。


 松村君と、渋谷まで歩く道すがら色々と話したのですが(「それは私以外の人には絶対に言っちゃ駄目」と怒られた可笑しな会話を含む。本当に誰にも話してないよ。本当に!)、簡単に言うと、私はもっともっと、綺麗になる為に必死で努力しなきゃいけないって事と、お金が沢山要るなって事が、目の前の問題なんだな、と思いました。つまり、この恋は、まだ終わっていませんでした。




 私の、長く親しい友人、川西のお父様が、昨日亡くなられました。ご冥福をお祈りします。なんか、ホント、辛い。

2004年3月8日






■INDEX■