今や無農薬・有機栽培の野菜は大人気で、インターネットで検索しようものなら、物凄い数の通信販売のHPが

飛び込んできます。残念ながらHPをのぞいて見ても、なのでしょうか企業秘密か、実際にどのようにして無農薬

野菜を作っているかを具体的に説明しているHPは非常に少ないようです。

  それでは、果たして本当に無農薬・有機栽培の野菜作りは可能なので しょうか?私は、今の価格破壊の

競争経済の中で、採算が取れるのかは非常に疑問ですが、工夫と手間隙をかければ十分可能だと考えています。

 まず、野菜の中でも害虫がほとんど寄り付かず、楽に無農薬栽培の出来る野菜が結構多いです。また、その反面

まるで周りの害虫を呼び寄せるような、無農薬ではどうしようもない品種もあります。また、野菜の中でも背丈の

低い野菜、背丈の高い野菜があり、害虫の中でも、手で捕殺できるような大きい害虫、アブラムシのように非常に

小さい害虫があります。それによって対策も違ってきます。以下当園の無農薬野菜の作り方の実際を紹介します

無農薬で栽培できる野菜

 野菜の中でも、虫が寄り付かない野菜や多少食害されるが無農薬で

栽培できる野菜が結構あります。写真左にレタスをはじめ、ジャガイモ、

サツマイモ、タマネギ、エンドウ、キュウリ、トマト、ナスビ、ピーマン、ニラ、

メロン、スイカ、マクワ、カボチャ、ほうれん草、イチゴ、ニンニク、ミズナ、

ゴボウ、キクナ、アスパラ、セロリー、ミツバ、シソ、モロヘイヤ、ショウガ、

オクラ、など結構たくさんありますね。これらを中心に栽培するのも無農薬

栽培を可能にする一つの方法と思います。

無農薬は無理な野菜

 上の野菜とは正反対に、周囲の害虫をまるで引き寄せているように

虫がつく野菜があります。これらは、営業の無農薬栽培者なら、まず、

手を出さないほどの害虫が好む野菜です。写真左のキャベツやハナヤサイ

コマツナ、チンゲンサイ、トウモロコシ、ハクサイ、山東白菜、三度豆、

ソラ豆、くらいですか。先に述べた虫のつかない野菜に比べると,意外に

少ないでしょう。ですから、これらの問題になる品種を集中的にいかに

被害を少なくするかの対策を講じて対応しています。

防虫ネット栽培

 写真はキャベツとトウモロコシの防虫ネットによる栽培状況。

ニンニクエキス入りのストチュウを数回散布後に,防虫ネットで

密閉して栽培しています。良品率は70%前後で30%は虫さんの

お食事用となっている。とても営業では採算が取れない。

 害虫でも大きい虫と小さい虫とでは対応が違います。写真はサトイモ

につく害虫ですが、これくらい大きいと基本的に手で捕殺できます。

毎日葉の裏まで調べて、捕殺すれば一週間で害虫はいなくなります。

大きい害虫の場合

 アブラムシなどの手で捕殺できない小さな害虫は、ストチュウの散布と

防虫ネットで対応していますが、この方法では、100%は防ぎきれてい

ません。70%前後の良品率で、虫との共存くらいの気持ちでいます。

写真左はチンゲンサイの防虫ネット栽培。害虫に食害されているものも

多いようです。

 白菜のトンネル方式の防虫ネット栽培です。種まきを出来る限り

遅らして、害虫の最盛期を避けて栽培しています。

それでも今年は、かなりヨトウ虫が中にいて、良品率は50%程度

だったようです。中にはヨトウでボロボロの白菜もありました。

基本的に背の低い野菜は、このようなトンネル式の防虫ネットで

栽培しています。

背丈の高い野菜

 トウモロコシのような背丈の高い野菜葉、写真左のような特製の

防虫ネットを作って対応しています。毎年支柱の高さと畝の幅を一定

にして、使用したしの竹も保管して再利用します。

 外部からの害虫(メイチュウ)は防げますが、農薬はかけませんので

ストチュウでは中の虫を殺せません。虫に食害された実も収獲して

良い所だけを取って、冷凍保存してサラダ用に使っています。

小さい害虫の場合