2003年映画評

「アレックス」 2002年フランス、ギャスパー・ノエ監督
キャスト:モニカ・ベルッチ、ヴァンサン・カッセル、アルベー
      ル・デュポンテル

コメント:時間を逆行する作品は「メメント」の手法だ。それ
     に、手持ちカメラによる揺れ。カメラ酔いを助長す
     るような頭の痛くなるリズム音。気分が悪くなり、
     めまいを感じてるうちに恋人をレイプされた男の
     復讐は終っていた。それから、時間逆行が始まる
     が、もう興味はなくなっていた。
     延々と続くレイプのシーンも全裸のシーンも作品
     にのめり込めなくなった時点で、空虚なものとなっ
     ていた。さらに、映倫の中途半端なボカシ。ラスト
     の真の白なスクリーンのフラッシュは観客の具合
     を悪くするだろう。
     ベルッチに期待し、見に行ったことを、後悔した。
「運命の女」 2002年アメリカ、エイドリアン・ライン監督
キャスト:リチャード・ギア、ダイアン・レイン、
      オリヴィエ・マルティネス

コメント:専業主婦コニーが買物のため都心に出た日は風
     が強かった。 街でぶつかりあった青年ポールと再
     会し、 不倫関係にはまり込む。 妻の行動に疑念
     を持った夫は探偵を雇った。その結果…。
     レインの大胆な演技には恐れ入った。
「オールド・ルーキー」 2002年アメリカ、ジョン・リー・ハンコック監督
                                 <お薦め>
キャスト:デニス・クエイド、レイチェル・グリフィス、アンガ
     ス・T・ジョーンズ

コメント:ジム・モリスという35歳にして大リーガーを目ざし
     た高校野球の監督の話。
     家族との軋轢(あつれき)、苦悩の日々。マイナー
     での苦闘。大リーガーになれる日は来るのか。憧
     れの大リーガー。 何度となく夢見ては諦めてきた
     プロ野球選手。妻も子もいる身となっての挑戦。
     感動のラスト。五ヶ所も泣いてしまった。
「至福のとき」 2002年中国、チャン・イーモウ監督 <お薦め>
キャスト:ドン・ジェ(薫潔)、チャオ・ベンシャン(趙本山)、
     フー・ピャオ

コメント:失業男が見合いする話から、見合い相手に頼ま
     れて盲目の少女(18歳)を按摩士(あんまし)にし
     て、仕事をさせる。仕事を得た喜びに少女は父を
     探し、目を直す希望を抱く。 だが、按摩士の仕事
     は偽りである。失業男の親切心、その仲間との交
     流。少女の健気さと力強さ。
     この作品は私の心をつかみ、涙を流させた。傑作
     である。


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