ブリーダーについて@

ブリーダーが扱う犬猫は基本的には、市場へと供給する商品です。
商品である犬猫を、市場価値あるものとして市場に供給する人が
ブリーダーだと私は理解しております。

商品である以上、そこには「愛護動物(ペット)」「家族の一員」
という、愛護精神よりも、市場原理が優先され、市場原理に基づ
いた流行種が優先され、より良い商品を作ろうという美意識が優
先される世界だと思います。

同時に、より良い商品を作るためにはできの悪い商品は抹殺する
であろう「非情な世界」でもあるわけです。

「非情な意識」とは=「愛護精神に真っ向から反する精神」です。
スタンダードとか美に価値を置く商品>命=命より市場原理、商
品価値、資本主義、拝金主義が優先される世界は、根源的に、愛
護精神という、市場原理から離れ、拝金主義から最も遠いところ
にある精神には反するのです。

「断尾・耳の形成・狼爪切除」などを推奨する人達がいます。純
血種をスタンダードに仕上げる行為は、純血種として生まれた犬
へ幸せを与えるひとつの方法だと考える人達です。かの人々は、
これらの行為により、犬の価値が高まり、犬が大切にされると考
えています。

このように考える人達は、自分の今現在生活している「資本主義
社会という枠組み」や「市場原理という枠組み」には、なんら疑
問を持たない人達です。無条件で今現在生活している「制度・社
会枠組み」を受け入れてしまっている人達だと私は思います。

純潔種としての姿・形より命が大切だと考える人達は、その多く
は雑種の犬猫を保護しています。彼らは、無意識的ではあります
が、多分、「この資本主義社会、市場原理という今現在の制度・
社会枠組み」に、疑問を持っている人達です。

いや、雑種の犬猫を保護すること、即ち命優先の活動をすること
で、「自分が生活している社会の枠組みへの疑問・問い」を発す
ることが出来るようになった人達だと言えるかもしれません。

我々の今現在の社会枠組みに疑問を持っているからこそ、私たち
は純血種であることにそれ程の価値を見出せず、雑種の犬猫の保
護活動に惜しまない努力をするのでしょう。

私自身にも、猫種の○○が好きという美意識はあります。特に飼
ってみたい犬種もいます。それでも、その自分の美意識よりも、
どの命も大切という愛護の気持ちの方が強いため、決して、純血
種を購入しません。商品価値より命を優先したいと思っています
し、どんな犬猫でも、大切な命です。

つまり、私は、純潔種に特別な意義は見つけられません。むしろ、
純血種は「一種の奇形児」「人工種」だとの認識が強いです。

このように考える私の深層心理には、この世界への疑問・問いが
あり、この世界は永遠に動かないものではない、変革できうる社
会であるとの認識があるように思います。

多くのブリーダーさんにお聞きしたいのは、年間70万の命が消
えていく現状で、なぜ故過剰な犬猫を社会に供給するのかという
理由です。ただ単に「この犬種が好きだからとか、純潔種は芸術
作品だからとか」等のエックスキューズではない理由を是非お聞
きしたいです。

昨今の愛護精神の普及に伴い、ブリーダー規制を強めようと願っ
ている人たちも多いと思います。今後は、必ず、愛護精神に基づ
き、ブリーダー、ペットショップ等への規制が強まるでしょう。

ブリーダー業界には、愛護精神に基づいた「自助努力」が求めら
れている時代になってきたように、私は感じています。

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