「郵便貯金ICカードサービス」における「移替端末」
長谷川貞夫
E-mail:pbb00564@nifty.ne.jp
(1999年9月9日)
1.はじめに
「移替端末」とは、埼玉県大宮地区における、郵政省の「郵便貯金ICカー
ドサービス」実験において、預金口座からICカードへお金を、最高5万円
までを移す「保留」、その逆の「戻し入れ」、「預金残高照会」、「ICカー
ド残高照会」を、家庭で行なうための装置である。
この端末は、1998年2月における実験開施に伴い、申し込み期間を限り、
1千台を予定し貸し出された。残念ながら、これまでに、これを試す機会が
なかった。
この端末は、郵便貯金ICカードを所有する者も、あらかじめ、この端末
を借用し、個人で利用する手続きを済ませておかなければならない。手続き
を済ませておけば、そのカード所有者は、どの移替端末でも、そのカードで
本機を使うことができる。
このようなわけで、個人に貸し出されているもので、借りることができな
かったが、大宮市の「ICカード相談センター」で、そこの職員の個人カー
ドを借りて体験させてもらうことができた。
2.形 状
ノートパソコンを約半分の大きさにし、縦長に置いたような装置である。
横約15センチ、縦約20センチ、厚さ約3センチである。
ノートパソコンのように、フタを上げて開くと、それがディスプレイになる。
右の側面の奥に、電源スイッチがある。また、その手前に、画面のコント
ラストを変ええる調節部がある。
後の面に電源コード、及び通信のモジュラーケーブルが、2本出入している。
つまり、この端末は、モデムのように、電話回線と電話機の間に割り込むよ
うになっている。
キーボードは左寄りに電話式数字キー、右寄りに3角形で4個のカーソル
キーがある。カーソルキーの上部に左から、「訂正」、「取り消し」、「確認」
のキーが並んでいる。
キーのうち、テンキーの「*」、「#」、「左右カーソルキー」の4個は
使用されていない。
なお、この端末は、キーを押すごとのアクセス音、貯金センターとの接続
を知らせるアクセス音を発する。しかし、音声は全く発しない。
3.機能と操作
以下は、高原さんと交代で操作したものである。時間の関係などもあり、
すべての操作を充分に試験したわけではない。不明なところを職員に電話で
聞いて補ったところもある。
また、表示画面についての記述は、画面通りでないものもあるかもしれな
いが、意味は画面のものと同じである。
▲電源を入れると次の4行の選択画面表示になる。
(1) 保留
(2) 戻し入れ
(3) ICカード残高照会
(4) 預金残高照会
▲預金残高照会
・カーソルは、初期状態において、(1)の「保留」にある。
・(4)の「預金残高照会」を下向きカーソルを3回押して選ぶ。 この際、
カーソル キーを1回押すごとに、アクセス音がする。
・(4)の「預金残高照会」を選んでから、確認キーを押す。
・「しばらくお待ち下さい」の画面表示で貯金センターとの接続を待つ。
・約35秒で、極めて小さいアクセス音とともに接続し、暗証番号を入力す
る画面になる。
・ICカードを入れ、口座の暗証番号をテンキーで入力し、確認キーを押す。
・約8秒後、口座の預金残高、ICカードの保留残高が表示される。
・確認キーで最初の選択画面に戻る。
▲保留
・既にカーソルが、(1)の「保留」にあるので、確認キーでこれを選ぶ。
・約8秒で、保留金額入力画面になる。
・保留金額を入力し、その金額確認のために確認キーを押す。
・更に保留であることを確認するため、確認キーを押す。
・約8秒後、保留金額と預金残高が表示される。
・ここで確認キーを押すと、貯金センターとの接続が切断され、カードが排
出される。
▲戻し入れ
・(2)「戻し入れ」にカーソルを合わせ確認キーを押す。
・「しばらくお待ち下さい」の画面表示で貯金センターの接続を待つ。
・約35秒で、極めて小さいアクセス音とともに接続し、暗証番号を入力する画面になる。
・ICカードを入れ、口座の暗証番号をテンキーで入力し、確認キーを押す。
・戻し入れ金額を入力し、金額を確認するため確認キーを押す。
・「戻し入れ」であることを確認するため確認キーを押す。
・約8秒後、戻し入れ結果として、預金残高、保留残高の2項目が表示される。
・ここで確認キーを押すと、貯金センターとの接続が切断され、カードが排
出される。
・画面が選択画面に戻る。
▲ICカード残高照会
・(3)の「ICカード」をカーソルで選び確認キーを押す。
・ショッピング用暗証番号入力画面になる。
(ショッピング用暗証番号であることに注意)
(貯金センターとの接続でないから、瞬時に表示される。)
・ショッピング用暗証番号を入力する。
・ICカード残高だけが表示される。
(預金残高は表示されない。)
・確認キーを押す。
・選択画面に戻る。
「移替端末についての感想と意見」
長谷川 貞夫
Email:pbb06564@nifty.ne.jp
(1999年9月9日)
・移替端末は、画面の4種の操作を家庭で行なえるので、もしこれが使えた
ら、視覚障害者には特に便利である。
・「ICカード残高照会」に「買物履歴」の機能があると、なお便利である。
・現在、「郵便貯金ICカードサービス」のシステムは実験中であるが、是
非とも視覚障害者用に音声を付けてほしい。
・音声の内容は、おおよその感じとして、現在における郵便局のATMと、
試作中の「バランスリーダー」の内容を合わせたものになる。それだけに、
「音声つきバランスリーダー」開発の意味は大きい。
認キーを押す。
・選択画面に戻る。
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