郵便貯金ICカードバランスリーダー体験レポート

                                         埼玉県浦和市
                                         芳賀 優子

 去る8月26日、大宮駅周辺のデパートやスーパーで、ICカードで買い物をし、バランスリーダーを実際に使ってみました。以下にその様子を記します。
(1)郵便局へ行き、ICカードにお金をチャージする。
   これは以前と全く変わりありません。ATMに向かう前にバランスリーダーでカードの現在の状況をチェックしてみました。家でマニュアルを読んでいましたので、迷うことなくキャッシュカードを挿入し、買い物用暗証番号を入力しました。スピーカーから流れる音声は、周りに聞こえない程度の割と小さめの音量でした。郵便局のATMコーナーで聞くには(ATMが2台の小さなコーナーで、私を含めて2名の人間がいました)、不都合はありませんでした。残高と、買い物期限が切れている旨のメッセージが流れました。ATMでお金をチャージし、またまたバランスリーダーで残高をチェック。正しくチャージされていることを確認し、郵便局を出ました。
(2)Aデパートに行く
   とにかくバーゲンセールの品物を求めて、3階婦人服売場へ。サマーセーターとカーディガンのアンサンブル、4000円の品物に決めました。店員さんにICカードで買いたいといいました。
 「こちらでは機械がまだそのように対応していないので、ICカードはご利用いただけません」
 「一年ほど前に、こちらでICカードを使って日傘とハンカチを買ったのですが、今年はもう使えなくなってしまったのですか?」
 「ここ、AデパートでICカードでお買い求めいただいたのですか?ではちょっと確認してまいります」
 すぐに別の店員さんと一緒にあらわれました。
 「お客様、ご利用いただけます。奥のレジだけしかICカードに対応していないので、奥までご足労願えますか?」
 本当に奥まったレジに行きました。ICカードで支払いたい旨を話したら、キャッシュカードと間違えられました。キャッシュカードではなくICカードであることを説明して、カードを出しました。Aデパートの場合、端末が奥の方にあるので、店員さんにカードを挿入してもらって、暗証番号だけ私が押すというやり方です。これは一年前と同じです。品物はその時点で包装が終わり、準備完了。支払いを終わるのを私と一緒に待っている状態です。カードの端末は、はじめは2人がかり、5分後に3人がかりになって、操作されていました。引き出しからマニュアルを出して、「ああでもない、こうでもない」と、一生懸命に複数の店員さんが格闘していました。10分ちょっとかかって、ようやく支払い完了!!アンサンブルをゲットしました。(余談ですが、せっかく15分もかかって苦労して買った服です。6日には報告のためにもと思い、この服を着て出かけたのですが・・・。)一年前はものの2分もかからなかったのですが、どうしたことでしょう。
(3)電話をかける
   いぜんと全く変わっていません。Aデパートの2回入口近くの電話で、Bデパートに電話をしました。ICカードでの支払いができるかどうかを聞いたところ、電話交換手の方が、使えることをすぐに答えて下さいました。どこの売場でも使えるかどうかを聞いたところ、会計課につないで下さいました。
 「食料品売場だけは対応しているレジの機械が10台しかないので、そのレジまでご足労を願います。その他の売場ではどこのレジでもご利用いただけます」
 このように即座に答えて下さいました。
 ここでまたバランスリーダーを取り出し、残高と今日の買い物履歴をチェックしました。問題ありませんでした。デパートの入口近くではありますが、比較的人の少ないところで聞きました。バランスリーダーを利用するときは、必ずキャッシュカードを出して挿入します。だから、道を歩きながらとか、雑踏の中で使用するというのは私の考えには合いません。人前で通帳やキャッシュカードを出すということは、私はあまりしないからです。私の感覚では、バランスリーダーは音声通帳です。
(4)Cスーパーに行く
   最後は夕食の買い物のために、Cスーパーの地下食料品売場に行きました。ここはどのレジにもICカードの端末がありました。私は白杖を持って買い物に行きました。レジでは一つ一つ値段を読み上げて下さいました。もちろんICカードもOK。まさに余裕です。自社のクレジットカードのサインレスとほぼ同じ時間で支払いが完了します。(私はCスーパーのカードの会員です)
(5)感想
   バランスリーダーそのものは、とても使いやすかったです。音声メッセージも、私たちの希望を生かして下さって、余分なところを省きとてもコンパクトになっています。ただ、カード番号の入力間違いの実験はしていません。本当に間違えそうで、恐くてできませんでした。音量もバランスリーダーという性格を考えると、これで良いと思いました。
 今回一番気になったのは、お店によってかなり取り組み方に差があるということです。ここにはあげていませんが、Dというスーパーでは、去年の後半から店内のICカード端末が、たったの2台に減ってしまいました。「いちおうありますよ」ということでは意味があるのかも知れませんが、利用する側にすれば、ICカードがとても使いにくくなったといわざるを得ません。現金社会でしかも治安がそれほど悪くない日本で、このような現金に代わる代金決済の方法が、なかなかそのメリットが理解されないのはわからないでもありません。しかし、ここまでバリアフリーを意識して将来を見据えて作っているシステムなのですから、もっとお店に対する営業を積極的に行っても良いのではないかともいます。大量の現金の管理や保管、運搬にかかる経費や人手を考えたら、もっとこのシステムの良さをアピールすることができると思います。お店にとってのメリットをわかりやすく強調する、そんな営業努力を期待しています。

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