一言集

・肩を巻き込む

よく「肩を巻き込むように引き分けなさい」と言われると思いますが、これがなかなか出来ませんでした。
ある時「蝶番を肩の中央でなく、前面に持ってきなさい」と教えられ、納得しながら引いています。
 

・肩甲骨を動かさない

「左右の肩甲骨をつけるように引き分けなさい」と言われたことはありませんか?
弓道教本には「胸の筋骨と背の筋骨を使って胸の中筋から左右に開くように」114P とあります。
肩甲骨が動くと、胸は開けても、背は開けませんし、かなり大きく矢尺を取ってしまいます。
会での勝手の肘の納まりが判らない、離そうとしても前面が開ききっているためにゆるみ離れになる。
何より、身体の前面と背面での力のバランスが取れていないため、とても不安定です。
私は、胴造りの時の肩甲骨を動かさないように引くよう教わり、挑戦しています。
 

・足踏みは前に踏み出す

「自然体で立つ」  これが出来れば、安定した下半身、力みの少ない上体を作れます。
きをつけの姿勢から、跳び上がって爪先からスウッと降りた時が、自然体に近いそうです。
足踏みでそんな動作をするわけに行きませんが、左足を身体の前面に踏み出し、
その左足で身体を引き付けるようにして右足を踏み出す事で出来るそうです。
(私は自分の身体の状態に鈍く、良く判らないのですが、比べてみて下さい)
坐射をすると、的正面から前にずれてしまって、足踏みの踏み出しを後方にすることで
調整してしまい易いですが、立つ時の左足の踏み出しを小さくしたり、すわる時の工夫で
前方への足踏みをすることが出来ます。

足踏みをしないで引く、高段者の姿を見ることはありませんか?
身体のバランスを確かめるための練習方法の一つです。
 

・シャフトの選択

近的は2015、遠的は1913。
私の高校時代からつい最近まで言われていました。(今でも?)
私は昭和55年から、近的も遠的も2015を使っています。
(もっとも、2年間は同じ矢を両用していました)
2000年2月に左肘を故障し、しばらく10kgの弓を引いていました。
その弓と2015の遠的矢で国体北海道1次予選に出ましたが、何とも無かったです。
「近的で2015を使っている人は、遠的でも2015を使ったほうがいい」です。

カーボンシャフトは、離れ(手の内)の失敗が大きく出るようで、練習にはいいと思いますが、
試合には不利だと思います。
 

・両端に重りのついた健康器具にご注意

深夜のテレビショッピングで時々宣伝している、前後左右にブンブン震わせる健康器具。
筋力強化にと思い、類似品(3000円くらい)を2月に買って使用してみました。
ほどなく、離れの時に左肘に痛みがはしるようになって、1ヶ月完全に弓を休みました。
たまたま同じ時期に富山県遠征があり、寒い道場で引いたためかな?と思っていました。
スポーツ障害の病院に通い、弓を20kgから10kgに換えて、5月から復帰(?)。
7月には12kg、10月には14kg、と順調に回復していたのですが、11月中ころ、
試しに1日だけ健康器具を使用したところ、また悪化。
今度は9kgの弓でも気が遠くなる痛み。
肘のストレッチと、温冷法という自宅で出来る治療で12月中から14kgに復帰できましたが、
健康器具も使い方に依っては身体を壊す事もありますので、ご注意を。
今思い返すと、弓を引けなかった時期に、筋力強化にと一生懸命使用していた気がする・・・。
 

・試合のプレッシャー

試合に出てプレッシャーを感じない人はまずいないと思います。
普段あまり当たらない人も、普段ほとんど外さない人も、その度合いは違うでしょうが、
プレッシャーにさらされます。
普段あまり当たらない人は、場数を踏む事でプレッシャーが小さくなるような気がします。
逆に普段ほとんど外さない人は、「外してはいけない」と、試合毎にプレッシャーが
大きくのしかかってくるような気がします。
もっと試合を楽しめるようになれればいいのですけれどもね。
練習では外れた矢に対して冷静に事後判断できても、試合では頭の中が真っ白になることがあります。
真っ白になることで、次の矢も同じ運命を辿ったりして、予選落ち・・・。

もう一つ、外れた時の考え方なのですが、○○が悪かったんだ、と考えるよりも、
○○をこうすれば良かったんだ、と考えた方がいいようです。
マイナスイメージを残さないのが大切です。
 

最近、試合の1本目が当たってホッとする事が多いです。
毎日練習していないためかもしれませんね。
毎日練習していたら、それが自信になるのでしょうけれど、週に2日の練習では
過信にはなっても自信にはならないようです。

国体に出ていた頃、国体での1本目はあまり緊張しないで引けるのですが、
それが当たる事で、一気に緊張が押し寄せて膝が笑う事もありました。(^^;)
遠的の決勝トーナメントで、3本目までが外れ、最後の1本が9点に当たってくれて、
本座のイスに座ったら、左手の握力がほとんど無かった、という貴重な経験もさせてもらいました。

私自身、高校時代は練習で8割以上、試合で5割未満というのを長く経験しているだけに
「試合は場数」と思っています。

道場を持っている学校も、無い学校も、練習試合を組んで試合慣れして下さい。
道場の無い学校は、どんどん出かけて行って下さい。
気持ちで負けたらおしまいですから、「のうのうと引いている連中には負けたくない!!」との
思いでぶつかって下さい。
雨が降っても、道場のおかげで練習できる、そんなのは当たり前だと思っている人に、
いかに恵まれているかをもっともっと自覚して欲しいです。
 

・後悔しないように

試合で遠近になる度に思う事、あと1本当たっていれば・・・。
8射で7中での遠近ならまだ仕方ない、と思えるけれど、5中くらいだった時、
それも1人くらいしか入賞出来ない遠近は自己嫌悪に陥ります。
で、そういう遠近では結構当たったりして、「これが本番だったら」と思う事が
多々あります。

そんな経験を数多くしてきているので、試合では本当に集中します。
伸び合いが出来て、狙いが決って、そこから更に「今離せば当たる」と感じられるまで
「あがいて」離すようにしています。
外してしまった時に「もう少しがんばっていれば」と後悔しないように、
「あれだけやって外れたなら仕方ない」と思えるように。
そして次の1本に精一杯の集中で臨んでいます。

「このくらいでいいかな」で離した時、当たればまあいいですが、外れた時は
あとを引きます・・・。

反省するのは立ちが終わってから。
まだ矢が残っている時には、これから引く矢の事以外考えても仕方がない。
 

皆中がかかった4本目、これも緊張しますね。
3本引いた身体は(自覚が無くても)疲れているので、それまでと同じに引いても
(実際には、引いているつもりでも)失速しがち。
気合いで矢を的まで運ぶ、そんな気持ちでぶつかっています。

4射皆中は8射皆中の通過点、8射皆中は全国征覇の通過点。
まだまだ先は長いのに、こんなところで緊張感に負けてしまってどうする。
特に団体戦の時、この1本があとで重要な1本になったとしたら・・・。
どうでもいい1本なんて無い。
大前から大後まで、外してもいい矢なんて無い。
「大前は最初の1本は入れろ」 1本目だけじゃない、全部入れないとダメ。
「大後は最後の1本を入れろ」 4本目だけじゃない!!
 

普段の的中が5割の人、試合で最初の2本当たったら、残りの2本油断しませんか?
最初の2本が外れたら、あせりませんか?
大切なのは1本毎の気持ちの切り換えです。
前の当たりにおごらず、前の外れにあわてずに、今の1本に集中して下さい。

私の場合、1本目が外れたら「この立ちは3中か」、2本目が外れたら「2中かい」、
3本目も外れたら「おいおいっ、どうなってるんだ」と初めてあせります。
弓歴約30年、ご参考まで。
 

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