粗筋の紹介(笑) いや、御手洗石岡の天国より野蛮をななめよんでくださればいいのですが。

いちお……作家のもとへ届いた1通の手紙。それは、ある事件の発端だった。作家の代りに断罪されていると訴える少年の手紙。少年に性的暴行をくわえるというある人物に作家は心当たりが合った。……

……目のまえで、少年を惨殺された作家は、(彼)によって助けられたが……


天国より野蛮――

      アリスばーじょん              よるの かいが


 「「なんで、君がないとんのや……泣きたいのは、……」

   ぐうっと、アリスはうめいて、咳き込んだ。胃液すらもう空っぽだろう。アリスは血なまぐさいことには弱い。自分の上で、猟奇殺人など犯されては、たまらないだろう。

  火村は黙ってアリスの背をさすった。一枚の手紙。アリスが誰かに抱かれていることを匂わすような、そしてそれを責める言葉。アリスはそれを笑い飛ばした。不気味なことを考えるやつもいるものだと。「なんやねんなあ、きっみ悪いわ!」アリスが酷くいらだっていることは、すぐにわかった。火村はかすかに笑い、みせてやりてえな、と言い、キスした。「……君もヘンタイやな」

    

                       

                 *

   血まみれの、アリス。抱き上げながら、叫びを、こらえられなかった火村。

アリスは歯を食いしばった。

つらい。自分がおかしいことはわかる。でも、……されたい。

したい。助けを望んでいたような気もするが、こんな姿を火村に見られたくはなかった。誰かの思いに染まってしまった、血まみれの、その血は悪夢その物で。

怖かった。もう二度と、火村が、自分に触れなくなるのではないかと。彼の悪夢に私はなってしまったのではないか?そう、あれは、悪夢のような、悪夢の中に閉じ込められるような。

 きもちがわるい。

「ひむら、……っ」

 

やみくもにもがくアリスの体を火村が押さえつけてくれる。抱きしめられるくらいでは足りず、アリスは脚を開き自らの熱を火村へと押しつけた。

望んでいたところではなく、アリスのうしろへといきなり火村の長い指が触れる。繊細な動きでさしこまれて弄られてアリスは小さく声を上げた。

アリスの腰が逃げる。火村はゆっくりと追いかけた。抱き込んで頬に口付けする。アリスは目を閉じている。火村の物は隆起してはいたが……こんなかれに欲情を覚える自分に自嘲して、ことさらゆっくり優しく触れていく。

「いやなら、やめるか?」

「……うっ」

うめいて、アリスが睨んでくる。からかうような火村の声に、うらめしそうな顔をした。

「火村っ、ひむらっ」

囁きながら、火村に手を伸ばした。

「……、火村」

ぐいとアリスの指を火村が取り上げてくちづける。黙って、首だけを振る。

風呂上がりに羽織っていたバスローブもほとんど脱ぎかけた状態で、必死に火村を呼んでいるのに。

なかなか重なって来ない火村に手がさし伸ばされる。火村の首へと腕を巻きつけ、自分の上に引き倒す。睨むようなきつい目付きが、火村をのぞきこんで、潤んでいる。

 

ぐっと肩を押さえつける。

首に噛みつき、走る震えを楽しんで、わき腹まで歯を立てつつ舐めとっていく。

火村は不機嫌な顔をもっと歪めた。
いいか、おまえが求めているんだから。俺に、飲みこまれる、ことを。

あまりの独占欲に火村はぞっとする。アリスを犯したものは俺の悪夢ではないだろうか。

「いいのか?アリス……」

「アッ」

「いいんだろう……俺にされるのが、いいんだろ」

「ひあ…っ」

乾いた指が痛かったのだろうか。ちらちら揺れる双丘が憎たらしいくらいで、片手でぐいとつかむと手のひらでもみこむようにしながら親指を突き入れたのだ。

両方から挿れて開いて、中を見てやる。そんな意図をもってさしこまれた手に親指の太さを耐えきれずに、アリスがいやがって、火村の肩を叩いた。

「痛い、…あ、はあっ、やめっ、や!」

「我慢しろ。すぐ良くしてやるから…」

火村の声がくぐもった。アリスの声は跳ねあがる。かぶりつくようにその部分に火村は口を寄せたのだ。自分の指に舌を添わせるようにして、唾液をなすりつける。

「っいやっ、や……いやや、ひむらっ…」

抵抗をものともぜず、アリスの体を押さえつけ、もっと奥まで舌をいれた。ぬるりとして、ほぐれてきた狭間に目論見どおり両手の親指を差し入れて、開かせてしまう。ぱっくりとくちをあけたそこに舌をねじ込んで、アリスの震えを啜りとる。

「ひあ……」

アリスの腰が痙攣した。達して、肩を振るわせるアリスの中に今度はもっと奥まで探ろうと長い指を三本ともまとめてこじ入れた。

痙攣する。アリスは火村と何度も呼びかけては失敗し舌をもつれさせる。汗が首筋から肩に掛けて吹き出して、肌をなまめかしく光らせていた。中も熱く潤んでいるように熔けてきて火村の指を締めつける。

「んあ、うっ、ああ、ややあ、…っ、火村、火村っ」

「うそつけ、なにがやなんだよ、アリス。……こうされても、」

アリスの喉がつまった音を立てた。指が引きぬかれ、火村の張り詰めたものがぐっと押し当てられる。アリスの開いた後ろが震える。

緊張で息を詰めているアリスを火村はじっと抱きしめていた。

いやっていえるのかよ、と意地悪く耳元で囁いて、腰をすりつけては引く。

ガクガクと首をふり、すがるように火村を見てひらかれたアリスの目が潤み、こぼれた。

熱いものがやっと侵入をはじめた。

アリスは安堵感と開かれる苦しみに複雑な吐息を漏らした。

「ああ……も…、や…くるしい…」

ぴったりと重なって腰をゆすりたてる。アリスは、いつもとちがって酷く饒舌だった。始めてしまうと嬌声を噛み殺し、どちらかといえば饒舌な火村をいやがるアリスが、しきりに甘い声で喋り続けている。

 あんまり、意味のない行為やなあ、っつ、あ、そうやろ、火村、…、なんで、こんなことに、たいそうな、意味、つけるんやろ………俺抱いたかて、ぜん、ぜん意味…なかったろうにな…………殺してまで、するようなことか………なあ…もっと、待ってえて、火村っ、う、うごかんで……きつうっ…あ、なあ、なんで………。

「それを俺に聞くか、アリス」

「ひああっ」

あふれてきそうなくらい大量の欲望の証を防ぎとめたまま、火村はアリスの中にいる。

「甘い地獄だぜ、いや、苦しすぎる天国だな……」

そうささやいても、もうアリスの口からはまともな返答は帰ってこない。

一度も抜かずに何度彼の中に注ぎこんだだろう。火村が出て行こうとすると、アリスが、止める。ついずるずると続けているのだ。

いいかげん欲望を吐き出し尽くした頭はもう冷静だ。アリスも半ば、つらさのほうが勝っているだろうが……。

アリスは火村よりももっと多く達している。すでに肉体的限界は越えていて、彼のものは快楽にもかすかに勃ちあがるだけで、吐き出す物はのこっていやしない。

それでも、達するらしい。

ひくんとアリスのなかが火村を締めつけた。

「っつ」

火村の方が苦しげな声を噛んだ。もう締め付けに火村のオトコのほうが苦しい。が、それでもアリスのやめられないらしい求めに応じてしまう。自分の中でじわじわと大きさと熱さをます塊を感じて、アリスが咽んで、背をくねらせた。

「…こら、アリス……」

……それにしても、吐精したらこれが最後だろう。あまりに良すぎるアリスの中の動きにたちまち熱を増してくる自分をいさめる。

「……色情狂になっちまったのか、アリス?」

「そ、やったら、どないすんねん、きみ……」

 後ろへの刺激を求めて尻を擦りたてるアリスの動きを封じるかわりにその胸を弄ってやる。

「………」

アリスの問には喉の奥で笑うことでこたえる。

「火村っ、……きみ、やらしいで…ア……」

「なにがだよ」

 丁寧に全体を撫でまわし、肩へは噛みついてやる。あっ、と声をあげてアリスが火村の頭を手で捕らえて自分の肌に押しつけてくる。

「ものごっつやらしい笑い方や、すんな、あほ……」

尖ってきたものを指で押しつぶし、つよくつねりあげた。

「ア、アアッ…ヒアッ」

「大丈夫だ、アリス、そうなってくれた方が、嬉しいくらいだからな……」

 

 


 

  

 

  いやあ、アリスでもいいよなあ……と思いまして……ちょっと反則です(笑)あくまでハナシはあのカップルで、のものですが……。でも、これでアリスもやりたい…やるかも……

   みんな読む!というカワリモノは、どこをどーかえてるか、ついきゅーしてみてください(笑)

    しかし今気がついたですが、関、アリス、石岡…小説家だねみんな…そしてみんな受け…

よるのの趣味もろばれっす!