天国より野蛮――
1 よるの かいが
私たちは何もない休日を二人で過ごすことが大変多いように思う。
「この部屋が向いているからかな」
私がなんとなく吐いた言葉に御手洗が顔を上げた。
どうしたの、と問うような視線に、なんでもないよ、と微笑ってみせる。
ここへ越してきて、つまり私たちがいっしょに生活を始めてから、もうずいぶんたつような気がする。悲しい思い出もある横浜だが、この馬車道で暮らすようになってからは、もう悲しみはうっすらとした物になって、自分が暮らす街への愛おしさと、彼と共に積み重ねた時間の懐かしさが積もっている。
御手洗はかすかに目を眇めて私をみたのち、また目を閉じて音楽に耳を傾けた。
平和な休日。お互い自由業なので、余計にそうなのかもしれない。私は、かつて、この稀有な人物と暮らす前にも一度だけ、二人で暮らしたことがあった。だが、その人と暮らしていたとき、こんなふうに穏やかな時間が持てたことはなかったような気がする。
御手洗の目を瞑った顔を見る。彼の中であまりにも印象的で他と彼を隔絶するそれが隠されているので、かえって彼が整った顔立ちをしていることが、よくわかる。綺麗な鼻梁、秀でた額、彫りが深く、唇も厚すぎもせず薄すぎることもない。ゆるやかにウエーブしているくせっけが目元にかかっている。
「あんまり見ないでくれよ、石岡君」
「……っ」
びっくりして喉が変な音を立ててしまった。人の悪い笑みを浮かべて、ぱっちり目を開いてこっちをじっと見てくる。
「み、見てなんかないよ」
「嘘だね」
ああ、ハンサムな顔が台無しだ。目を開くと、ちっとも御手洗はきれいになんか見えやしない。
「……紅茶でも飲もうよ」
「いいね。見物料にぜひとっびきりおいしいのを頼むよ」
「……見てなんかいないったら」
私は顔が赤らんでいるのを意識し溜め息をついて立ちあがった。
*
石岡のもとに1通の封書が届いていた。それは、まだ開けられていない。
ちょうど御手洗が音楽を聞いている横で石岡は、最近増え始めたファンレターを開封しつつ穏やかに物思いにふけっていたところだったのだ。
紅茶を入れるために石岡が立ちあがった机にその白い封筒は開けられず残った。
*
解決していただきたい事件があるのです――。どうか助けてください。
*
石岡の作品への熱烈な感想が一段落すると、手紙はそう続いた。
その後に続いた文章は、告発文ともとれる。I氏という人物の犯罪……だろう、異常な行為が綴られている。
手紙の人物は…I氏とただならぬ関係にあるらしい。一歩間違えばこれは単なる性愛記事だが……。
二人の視線に、石岡は居心地悪げに姿勢を正した。御手洗はコレが読みたくてうずうずしているらしいが……石岡は、コレをかれも読むかと思うと気分が悪くなった。
I…は私にその行為を強いるのです。
彼には嗜虐趣味があり、被虐趣味など皆無な私が嫌がっても、嫌がれば嫌がるほど私に酷いことを繰り返すのです。
「私」とは……女性ではない。T、SHINNZIという名前から判断しても、…男性だ。
殺されてしまうのかも、しれません。彼は……彼はそうして人を殺したことがあるのです。
パサリと石岡は手紙を閉じた。
*
読むに耐えない。
彼がI氏に強いられている彼の言うその行為とは性行為そのものだった。それを受け入れている彼…苦痛のみを、あえて受け入れI氏を救いたいのだという。それは彼とI氏のなかの儀式であると言うのだ。
異常だ。
見たくない。その手紙を衝動的に破り捨てていた。御手洗と、伊崎さんが、驚いて、あっ、とつぶやいた。
「……このI氏というのが、きみ…」
「らしいです。……もちろん、僕には心当たりがない。まったく、そんな趣味なぞ、もち合わせてもいないし、そんな関係を、男性ならず女性とも結んだ憶えはありません」
だいたい、どんな内容が書いてあるかは前もって訊いていた。というよりも、コレは二度目の手紙なのだ、いやコレが一度目で、私が先に読んだものがこの後の手紙なのだが。
私が読んだほうの手紙は伊崎さんではなく、別の編集部のほうから届けられた分に混じっていた。その編集部では手紙のチェックをせず、全てそのまま作家のもとへ渡すというシステムになっているので、この内容でも私の元へ届いたのだ。
内容から、I…という人物は予想がついた。いや、この手紙は私にそれをわからせるように書いてあった。
伊崎さんは容姿の整った青年だ。私のイラストレーターの仕事のほうで付き合いのある人間だった。
彼はとてもそんな人間とは思えない。迷いながらも連絡をとった私に、彼は実は……、とこの手紙を持って、相談にやってきたのだった。
私あての手紙だが、書かれている内容も内容であるだけに、とても私はおろかほかの人間に見せて相談することも出来ずに、悩んでいたものらしい。
「もう1通のほうの手紙、よろしければ見せてくださいませんか?」
「……不愉快になるだけですよ。あんまり不愉快で、私は今のようにすぐに破いてしまいました」
嘘だった。御手洗の目が私を射る。だが、どちらにも、あれだけは見せるわけにはいかない。
破いたということにしなければ、御手洗は見せろと要求するだろう。
いっそほんとに破いてしまえば良かった。だがあまりにも異常で、捨ててしまって、のちのち手がかりが必要な事態に失われていてはと不安だったのだ。
いまのも、破いてしまったのは軽率だったかもしれないと唇をかんだ。
御手洗は、紙を握り締めて白くなっている私の手をつかんで、指をそっと開き中の紙を取るとつなぎ合わせて読み始める。
「関係念慮、ですよ。被愛妄想、つまり精神病なんだ。伊崎さんがなやまれることなんてない。頭がおかしいんだ。御手洗、どこの誰だかつきとめられないかい?」
「…まあまあ、石岡君。ちょっと待ちたまえよ。だいたいきみが以前もらったという手紙だって僕は見せてもらっちゃいない。データがすくなすぎるよ。占星術だって名前と誕生日と、あと、えーとなんだったかな……ま、いいや、そんな情報は必要なんだ。まずはデータが必要」
「……人に見せられるような内容じゃないよ!こんなの。伊崎さん、不愉快な思いをさせてしまって…」
「いや、厄介なご相談をして申し訳ないです…。不愉快というより、僕は恐くて……」
もっともだ。いったいだれがどんなつもりで、こんなものを。
「僕にみせたかったのかな?それとも石岡君に?貴方はどう思われます」
御手洗が伊崎さんに訊いた。
「さあ…、石岡さんへ宛てられているものですが」
「なるほど!石岡君へね。で、石岡君、破いたっていうんなら仕方がない。その内容を説明してくれよ」
「どんなことがかいてあったんですか、石岡さん…どう思われたんですか」
「これと似たり寄ったりのもんだよ!酷い誹謗中傷、頭がおかしいんだ」
「たしかに……」
眉をひそめてどこかうつろに伊崎はつぶやいた。
「まあ今のところ実害はないですから。……もし似たようなものが来たら連絡ください。とりあえず僕はこの住所を調べてみます」
「なにかわかったら連絡してください。私はともかく御手洗なら力になれるでしょうし」
「ああ……まあね」
御手洗は何か考え込み始めてしまい、こうなるともう仕方がないのはいつものことだ。御手洗からも何か伊崎を力づけてやって欲しかったが、私は精一杯伊崎にあまり気に病まないよういい、彼をドアの外まで見送った。
*
「石岡君。話してくれないか。きみはなにか、とても重要なことを隠しているんじゃないか」
「そんなことはないよ…ただ、あんなのについて喋るのはいやなんだ、それだけだよ」
「石岡君……」
御手洗が私を抱擁した。強張っていた体から力が抜けていく。耳元でなんども名前が呼ばれる。
「御手洗……」
キスをした。御手洗が微笑む。私も微笑う。
私たちはそういう関係だった。だから、あれがよけいに私を苦しめたのかもしれない。
コレは拷問なんかじゃない。儀式でもない。意味があってしていることなんかじゃない。お互いに欲求しあっているからする行為だ。
おなかがすいたら当然ご飯をたべるようなもの。
御手洗が私を心配して、キスしたように。不安に、私を抱きたがっているのを御手洗は伝えてきたが、私は首を振った。
昼間からなど、ふだんからしないことだし、……わたしは、気持ち悪くてとてもそんな気分ではなかったのだ。
手紙は、やぶいてしまおう。
筆跡や指紋は、伊崎さんのもとにあったあの1通で充分だろう。
あの手紙をよんでから、欲求がわかない。
……捨ててしまえば忘れられるかもしれない。
それは罪ではない。
快感があるのは当然のことだ。
だいたいあれは快感を得るためにすることだ。
I…は怒りに昂ぶっています。ぼくへの怒りというよりは思い出すのです。
気持ちいいか、と訊くのです。恐ろしさに、引き攣ったぼくの体はそのときばかりは開かれたことのない少女のようなものになっていて、痛みで声も出ません。だからぼくは断罪を免れています。こんなところに受け入れて、あれはひいひい言ってたんだ、とえぐりながら言うのです。ぼくを昂ぶった凶器で突き上げながら。きみは感じていないね?快楽に溺れないね、と。ただ痛みに青ざめる僕にすこし彼は優しくなります。そうなるとぼくは恐ろしい。…ぼくは快楽を知っているのです。
ぼくはいつか殺されてしまうかもしれません。
いえそうされるべきなのです。
彼に断罪されるべきなのです。
あれはきっと悦がっているんだ。ためしてやるんだ。彼はぼくに試されるべきなんだ。と彼は繰り返します。
ある名前といっしょに。
彼が本当に断罪したがっている人の名です。
ぼくは貴方の代わりに断罪されているのでしょうか?
「……御手洗」
私の部屋には窓がない。電気を消しているため真っ暗で、そんななかそっとドアを開いて入ってきたのだから当然顔はみえないが、御手洗以外のわけはない。
「石岡君……」
ずいぶんしていなかった。仕事がいそがしかったり、御手洗が何かに夢中になっているわけでもないのに。何回ことわってしまったかなあと考えて、私は溜め息をついた。御手洗がベッドサイドのスタンドをつけて私の顔をのぞきこんだ。
だめなの?という囁きがキスと共に降ってくる。だめじゃないよ、と私は応え、御手洗の首に腕を巻きつけて自分の上に引き倒した。
これが罪だって?そんな馬鹿なことあるわけ、ない。
息が上がった。御手洗の荒い呼吸。腿から上ってくる指の感触。私は息を振るわせ、悲鳴を飲み込む。嬌声にとてもよく似たかすれ声。
「……っ」
「……きもち、いい?石岡くん…」
「っ、気持ち、いいよ……」
うそをついた。
罪だとしたら、これが罪だ。天国に落ちる……。
*
夜が開けるのを待てずに、私は飛び出した。御手洗は、疲れ果てて眠っている。何度したんだろう。いったんはじめてしまうと終わるのが不安で満足のありえない私は何度もせがんだ。
コワイ、コワイ、コワイ……。
いてもたってもいられず、私は家を飛び出し、あの住所をタクシーに告げていた。
手紙の、封書の裏にあった住所だ。
そして、住所どおりの部屋番号のポストには、彼の名が在った。
階段を駆け上がる。
どうしてそんなことをしているかわからない。
いっそ断罪されてしまいたかったのかもしれないし、まだ、信じてもいなかったのかも知れない。ドアをノックすれば、まったくなんの関係もないねほろけた人間が戸口に出て、ひら謝りになるかもしれないとも思った。
戸を開けると、…なぜかドアは開いた。
鍵が掛けられていなかったのだ。チャイムも押すことを忘れ、ノブをつかみ、ただ引き開けると開いてしまったのだ。
「あ……」
開き部屋なのかと思った。家具はなにもない。白茶けた壁と床だけの四角い部屋。
少年が転がされている。
蓑虫のように、布にぐるぐる巻きにされていた。これがシンジ、だとしたら、……。
ではI氏は…?
彼を犯す男は、彼の妄想の中にのみ存在しているのではないのか?
どうして……。
「あ……」
キィっと後ろでドアの開く音がした。
*
眩暈がする。戒められていなくても、私は動けなかっただろう。
*
「どうしたんですか。石岡さん……」
ドアが開いて現れたのは伊崎さんだった。私は恐怖のなごりにまだがたがたと震えていた。彼はそんな私に近づくと静かに説明しだした。この住所は手紙から調べていたこと。様子を窺っているときちょうど私が姿を見せ、建物に入っていくので追いかけたと。
納得し安心しながらも私のふるえはとまらなかった。黙ってただ首を振った。
「どうしたんですか、石岡さん」
彼は笑いながらいらだたしげに腕を広げた。
ビクッと少年の全身に痙攣が走った。青ざめ強張った表情で少年は伊崎さんを睨み、私をみて、泣き出したのだ。
それで、すべてが、わかった…。
「触るなっ、きみは、きみが……」
「…だから、どうしたっていうんですか?石岡さん。貴方らしくもない。騒ぐことはないでしょう。もう貴方は覚悟を決めたでしょう。待っていてください。すぐなんだから、すぐきれいにしてあげますよ」
歌うように彼は言った。彼は相変わらず美声をしている。
*
これが悪夢でないとしたら、何を悪夢というのだろうか。
かすれた声を少年は漏らした。
甘く囁きながら男は少年の上で蠢いていた。何日も食事も与えられてはいないだろうと窺わせる衰弱しきった体が弱弱しくあがく。
猿轡を外された口から押し殺した悲鳴が漏れる。そのたび男は少年の細い首を占めた。
「……っ!」
私はなんとか制止の声をあげようと身を振り絞る。私の気配に気が付いて、伊崎は、少年の首をきりきり締め上げながら、笑って私を見た。
少年の顔が真っ赤になる。断末魔のように身を振るわせ始めたとき、伊崎は手を放した。そして、華奢な少年の体をかるがると持ち上げ、私の方へ向かうように自分の膝に座らせた。
ゆっくりと少年の白い脚を左右に開く。彼は少年の中に入っている。
声にならない叫びを上げる私を嘲笑するかのようにゆっくりと見せつけるように出し入れを繰り返し、少年の小さなペニスを指で摘みしごき上げる。
「あっ、が、ああ……」
多分窒息が巻き起こした生理反応で立ちあがっていたものをいまいましげに伊崎はつかみ私の前にさらす。
ふいに伊崎が立ちあがった。
薄笑いをうかべている。へんに気の弱そうな、怯えた目だ。
手が震えていた。だが、銀色の鋭利な刃物をつかむ指には白くなるほど力がこめられている。
私の上に投げ出された少年の重さは痛ましくなるほど軽かった。
赤い花がさいたように見えた。
ぴくぴくと少年が痙攣するのが肌をとおしてじかに伝わる。私は絶叫していた。気が狂いそうだ。
私の上で少年はばらばらにされていくる。生臭い匂いが立ち込め、ぬるぬるとあたたかいものがいっぱいに溢れた。
「あっ、あああ……」
声はとまらなかった。ずるりと濡れた感触が中に入りこんでくる。舌を絡められてもそのくらいではとても声がとまらない。何をされているか、まるでわからない。全身がぬめりつくのはなぜなのか、わかっているはずなのに私はただ口を開いて叫びつづけた。
*
救い出された私は、ショックでまともにものが言えなかった。
*
酷いありさまの部屋。それよりも、目を見開いて気絶している、石岡と伊崎の姿に御手洗は呆然とした。
犯人も真相もはっきりしている。現場保存などという馬鹿げた義務を気にする必要はないと御手洗は確信した。石岡の目を閉じさせる。石岡の上に倒れこんでいる男の体を足蹴にし、石岡の体を抱き上げた。
バスルームへ運び、全ての汚れを拭い去る見慣れた石岡の白い肌とその上についている自分の残した痕に、御手洗はようやく安堵の息をついた。
石岡をバスタオルにくるみこんだころ、ようやく丹下が部下を引き連れてやってきた。このときほど警察機構と結んだ関係の有難さを思い知ったことはなかっただろう。とにかくわかりやすく御手洗の語った解説に丹下はすぐさま納得し、異例のことだがぐったりした石岡にほとんどものを問いただすことしなかった。彼は彼なりに、自分の知己がうけた暴行に同情し気遣っているものらしい。
*
体が真っ赤で、燃えるみたいだった。
御手洗が丁寧に私の体を清めてくれたが、その赤は落ちても灼熱の感覚は拭えそうもなかった。
私は御手洗を恥かしいほど求めた。誰かとそうしていなければ、かえって来れないような気がした。このまま、悪夢に飲みこまれてしまうような気がした。
「キミヲドソクデ
ハズカシメルアクムカラキミヲスクイタイ」*
「御手洗…っ、御手洗、御手洗」
呼ぶ声に、唇を重ねてそれをふさいだ。
泣いてすがりつく人間を抱きしめる気持ちの辛い幸せは言葉にしようもない。いくら抱きしめたって慰められるとも思えず、胸を締めつけられるばかりだ。
*
「御手洗……、」
「喉乾いただろ?石岡君、飲み物もってくるだけだよ」
立ちあがった御手洗が不安で声をあげた私に彼は微笑む。
朝食用のオレンジジュースをグラスに満たして彼はすぐ戻ってきた。私は首を振って断り、御手洗の腿に触れる。
「石岡君……」
「なあ御手洗……あの子は、シンジくんは…どうしてあんな手紙を…ううん、あれは、私ではなく、伊崎へむけられたものだったのかなあ」
飲み物に口をつけない私に御手洗は悲しげな顔を作った。溜め息をついて私の横に滑りこんでくる。御手洗の肌の感触にどきどきとする。体が悲しいほど発情してしまっていて、押さえがきかない。御手洗の上に私はかさなりその胸に頬を擦り付けた。
「……馬鹿だな、きみは。あれが、シンジくんの書いたものだって思うのかい?ひとつ、彼はね、1週間ほど前からあそこに監禁状態にあった。その前までは、まったく伊崎と接点がない。家出少年だったらしいけど、彼は友人に恵まれていたらしいな、彼の行方を探していた友人からも彼が姿を消したのが彼の自由意思でなかったことははっきりしているんだよ」
「じゃあ、じゃあ……あれは」
「伊崎がきみに見せるために書いたものだ」
そんなことはあきらかじゃないか、と哀しげに言う。
「伊崎が、本当にあれをしているとは思わなかったんだよ、僕は。いや、あれは確かに君に読ませるためにかかれたフィクションだ。……書かれた時点ではね。実行があとなんだ。ちなみにあの子の名前はシンジなんて名じゃないよ……たぶん伊崎だってあの少年の名前なぞしらなかったろうね。」
なにもかも、彼の妄想。かれの悪夢が少年を一方的に犯した。
「……気持ちいいよ…御手洗」
私は心からそう言った。彼はびっくりしたような顔で私の顔をのぞく。御手洗の視線に私は目を閉じた。
「きみは、あの手紙もよんでたんだね?」
「……ああ、隠されたものを見つけるのは得意なんだよ」
Hを別ページにしちゃいました。ここがかきたかったんだよ…(笑)
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