カンボジアの首都 プノンペン旅行記
プノンペンの雑踏へ
その1 プノンペンへの道

1997年、長年の憧れであったプノンペンに行くことができた。
プノンペンはカンボジアの首都。カンボジア動乱やベトナム戦争の時代にはとかく注目を集めた街だし、また、シアヌーク、、ポルポト、最近ではやフンセンといった、個性的(?)な指導者たちが跋扈した都としても、なにやら気になる存在で、とにかく一度、この目で見てみたいと思っていたのである。
というわけで、今回の旅行は、カンボジアの旅とは言っても、プノンペン訪問のみで、アンコールワット遺跡の見物などは、一切パス。知人たちからは、「カンボジアに行ってアンコールワットを見ないで帰る観光客はおまえくらいだ」と言われたが、たしかに・・・。
私の訪れた時期のプノンペンの状況についてちょっとご説明すると、日本の明石さん率いる国連暫定政府ANTACが指導して首相選挙が行われ、その結果、ラナリット第一首相、フンセン第二首相という二人の首相が生まれ、不安定ながらも静かさを取り戻していた時期にあたる。
東南アジアの私の旅は、たいていバンコクから始まる。プノンペンへは日本から直行便がないので、まずバンコクに行き、チャイナタウンのホテルに一泊したあと、翌朝空路プノンペン入りというわけである。
バンコクのチャイナタウンには、小説にもなった楽宮旅社や、いまはないジュライホテルなど、日本人のバックパッカー、というよりは「沈没組」に人気の超安宿があるが、私が投宿したのは「ニューエンパイア」というホテル。
ここはこの界隈の安宿のなかでは、かなりまともな部類。でもこの手のホテルの例にもれず、従業員はぽん引きも兼ねている。但し彼らは中国系なので、「ヤングガール?」なんて聞き方はしない。おもむろに紙に「女学生」と書いて、ニヤリと差し出す、というやり方で、思わず笑ってしまうのだ。
チャイナタウンのホテルのいいところは、ファランポーン駅に歩いて行けること。ここから列車で空港に行けば約10円。タクシーだと1000円くらいは取られるから、これはお得。
さて出発の朝。早朝の列車で空港に向かい、空港駅の前の屋台でバーミーナームの朝食。そしていざプノンペンへ。
プノンペン空港に到着し、タクシーで市内へ。あらかじめガイドブックで調べておいたホテルを何個所か見て回ったが、結局一番こぎれいな「レックス・イン」に決定。このホテルはメインストリートとでも言えるシアヌーク大通りに面していて、この部屋はシャワー、トイレが付いている上、クーラーもあり、おまけにテレビと冷蔵庫まで備えてある。こいつはすごい。今まで東南アジアで泊まった宿で、少なくとも現地で飛び込みで入ったところで、テレビや冷蔵庫があったタメシがない。これはちょと贅沢である。

(続く)
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