
狂牛病が千葉県で確認された(平成13年,9月,11日).牛海綿状脳症(Bovine
spongiform encephalopathy,BSEと略すことが多い)の病原体は異常化したプリオンタンパク質である.だから、プリオン病と呼ばれる.このものは脳症を起こす.その発症した動物の脳から抽出したものを他の動物の脳内に接種すると,伝達する.
耐熱性病原体:タンパク質が病原体であるから,料理温度くらいでは感染してします.も し発症が疑われた場合,その動物は焼却処分しなければならない.焼いて灰にしなければいけないのだ.
家畜の場合,内臓や骨髄を含む骨紛を飼料添加して発症する.異常タンパク質を含む骨髄によって汚染している可能性が否定できないような肉類、肉製品は危険ということになるが(いわゆる精肉はまず問題ない),脳、脊髄,目の部分(視神経)がもっとも危険、腸、内臓なども危険としている.「煮ても焼いても食えない代物だ」.
プリオンという病原体は:正常なプリオンタンパク質が遺伝的に複製されるときに、異常プリオンが働きかけて異常化するのだあろうと考えられている.不思議な病原体である.熱に強いので始末に困るのだ.
プリオンは自分では自己増殖できないし,自己増殖のために必要な核酸を持っていない.もっとも小さい病原体であるウイルスでも核酸を持っていて子孫を増やす.
病気発症までの期間(潜伏期)が長い:感染してから発症までに八年ないし十年くらいかかる.イギリスで狂牛病がヒトにも感染する可能性を強く抱いたのは,青年に発生する傾向が見られたことである.ヒトではクロイツェルヤコブ病という狂牛病に似た神経性の病気があるが、通常は高齢者であるのだ.
そのうえ,青年に発生したヒトはハンバーガーや臓物入りのパイを頻々に食べていたらしい.ハンバーガーにはなにが入っている知れない.
誰が狂牛病と名づけたの知らないが、もう少し上品に命名してもらいたいものだ.
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