新たに善玉菌:酪酸菌という腸内細菌がいる.腸の癒し細菌といってもよいものだ.特に、大腸の癒し細菌である.
どんな特徴が:文字通り、酪酸をつくる腸内細菌だ.
酪酸とはなにか:酪とは牛乳やヤギ乳のエキスという意味であるが、実際牛の中に酪酸は少量ある.この牛乳中の酪酸は乳牛の胃腸内で細菌が作ったものである.それが吸収され、牛乳に移行してものだ.英語でbutyric
acid(ブチリック・アッシド).これは脂肪酸の一種だ.脂肪酸は鎖状に連なった分子である.食品の脂肪は長鎖脂肪酸が主であるが、酪酸は短鎖脂肪酸の一種だ.
大腸の活力源:人の大腸内にも酪酸はある.腸内には酪酸菌がいて、つくるからだ.活力源というわけは腸粘膜の細胞のエネルギー源として最重要物質なのだ.ブドウ糖よりもはるかに高率的なのである.
大腸の癌を防ぐ:酪酸は癌細胞に入る込むと、癌細胞が死滅するように仕組む働きもする(アポトーシス).また、癌細胞を正常なものに復帰させることもある(細胞分化という).
病原菌を抑える:病原大腸菌やサルモネラのような病原菌の感染を防ぐ.
大腸の癌を防ぐ:慢性的な腸炎を予防する働きもする.潰瘍性大腸炎という病気がある.これをなおす働きがある.この病気は免疫異常なのだが、酪酸はその免疫異常を正常なバランスに戻すのだ.
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