'09/4/13
ground ≠ grounds 目次
吉見 吉昭

 information などの“純粋不可算名詞”のことは,母語の学習能力で触れましたが,ここでは,可算と不可算または単数形と複数形で意味が異なる名詞のうち,いくつかの例について述べます。

 表題の ground
the がつくと地盤や地面を意味することを拡大解釈して,いろいろな地盤のつもりで grounds と言う人がいますしかし,grounds は病院・学校・邸宅などの庭園構内を意味し,ハリー・ポッターでも魔法学校の庭という意味で頻繁に出てきます。可算名詞の a ground/grounds は,a football ground のように,特定の目的で使われる,区画された場所で,カタカナ語のグラウンドまたはグランドに相当します。ロングマン現代英英辞典(第3版)には,名詞の ground の持つ九つの意味が,1ページをフルに使って詳しく説明されています。

名 詞 不可算 可 算 常に複数形
confidence 自信 秘密
game 猟の対象と
なる鳥獣
ゲーム
glass ガラス コップ,グラス 眼鏡
good 商品,グッズ
ground 地盤,地面
the がつく)
グラウンド 庭園,構内
分野
work 仕事,職場 作品 工場

 glass は,素材のガラスとしては不可算,コップ(グラス)は可算,眼鏡glasses)は常に複数形です。不可算名詞の confidence自信を意味しますが,可算名詞の a confidence/confidences は,形容詞の confidential と同義で秘密のことです。a company/companies会社のことですが,不可算名詞の company は,companion と同義で,一緒にいて楽しい人He is very good company.)とかお客さんAre you having company for dinner?)を意味します。Two's company, three's a crowd. (二人なら仲良し,三人だと仲間割れ)という諺では,不可算名詞の company と可算名詞の crowd が使い分けられています。work は不可算名詞では 仕事や職場のことですが,可算名詞としては,著作や芸術の作品を意味します。また,ironworks などと工場を指すときは常に複数形をとります。

理系人による実践的英語術