3.夫に内緒の借金がばれて、、、。

 その相談者、大塚純代(仮名)さんは、明らかに疲労困憊していました。
 相談者の負債総額はおよそ400万円。一方、パート収入は、月10万円が精一杯です。
 夫婦の間に小さな子供が二人、家族4人でアパートで暮らしています。
夫は土木作業員をしておりましたが、その収入はけして安定しているとは言えませんでした。

 大塚さんの夫は、堅実なタイプで、外に遊びに行くこともほとんどなく、会社から受け取った給料の全部を奥さんに渡していました。それで何とかやりくりをしてくれ、ということだったのです。
 大塚さんは、けして満足のできる金額ではなかったのですが、夫の期待に応えようと、最初のうちはなんとか頑張っていました。
 しかし、夫も仕事は天候にも左右され、毎月の収入が安定しませんでした。
 そんな状況の中、子供はどんどん成長していき、それに連れ出費も多くなっていきます。大塚さんは、初めて、カードショッピングというものを利用するようになりました。
 もちろん、最初はどうにかやりくりをしていました。
 でも、夫の給与が予想を下回ってしまったときには、どうにもならず、生活費が不足してしまようになってしまいます。
 真面目な夫に知られるのが恐かった大塚さんは、ついにサラ金に手を出すようになってしまいました。

 数年前、バブル経済が華やかだったころ、若年層の浪費によるカード破産がマスコミによって大きく取り上げられました。
 その論調は、ほとんどにおいて、「贅沢だ。けしからん。」といったものでした。
 消費者の購買欲を煽り、カードを乱発する業者に対するお咎めはほとんどなかったように記憶しています。
 確かに、浪費が原因で多くの借金をつくってしまう人間も存在します。そのようなケースでは、本人の金銭感覚の欠如にも問題はあるのでしょうが、そういった金銭感覚を麻痺させるようなCMを撒き散らしている業者にはまったく責任はないのでしょうか?

 さて、景気の低迷を続ける現在の日本においては、上記のような浪費による破産はほとんど影を潜めています。
 本件のような生活苦による破産が多くを占めているのです。
 リストラ、交通事故、病気といったきっかけが原因で生活費が不足する。その生活費を補うために、簡単な審査でお金を貸してくれるサラ金業者へ行く。
 このような理由でサラ金業者に頼らざるを得ない人が多く存在するという事実を、単純に自己責任という言葉で片づけることが出来るのでしょうか?



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