その3.
「債権買取屋からの請求」
「聞いたこともない会社から金を支払えという文書が届いたんだけれども。」
見てみると、サラ金業者から債権を譲渡を受けたという聞いたことのない会社からの請求書である。
「確かに私の父親はサラ金からたくさんお金を借りていて、結局、返済をせずに行方をくらましてしまったんだけど...」
ここ数年、破産債権あるいは本件のような回収不能債権を、大手サラ金業者から買い取る「債権買取屋」の横行が目立ってきている。
「債権買取屋」は、回収不能となった債権を大手サラ金業者などから買い取り、借り主の親族に請求してくる。
「こんな大きな金額だったなんて...」
このような場合、数年を経過しているのが通常なので、100万円程度の遅延損害金が付けられており、その金額は決して少なくない。
「一括返済するなら15万円でいいと書いてありますけど...」
これは、高額な遅延損害金をカットしてやることで、一括返済の場合の金額を少額に見せかけるための相手方の常套手段である。
他にも、「返済不能となった事情や、公にできない事情を推察し、お身内の方の理解と協力を得て穏便に解決したい。」などと記載されていることから、面倒を嫌って支払ってしまう人も少なからず存在すると考えられる。
「父親の借金を支払う義務はあるのですか?」
保証人になっていない限り、例え実の父親の債務であろうが法的に支払い義務はない。「債権買取屋」は、そのことを分かっていながら、何度も頻繁に請求書を送ってくるのである。
支払義務はないのであるから、放置しておいても良いのであるが、何度も請求が来るようであれば、配達証明書付内容証明郵便で支払義務がない旨を通知することが必要であろう。