私は、7ヶ月間という短い期間でしたが、小澤事務所で研修させていただきました。小澤事務所の前は、他の事務所で数年間研修をしていましたが、開業前に裁判事務を多く手がけている事務所で研修を積みたかったことと、近年、司法書士を取り巻く環境は大きく変化しているためそれらに対応できる司法書士になりたかったことから、小澤事務所で研修をさせていただくことになりました。小澤事務所では、登記はもちろんのこと裁判業務からありとあらゆる様々な相談や事件が持ち込まれ、毎日が戦闘(?!)でした。
特に債務整理を始めとする裁判事務には、実務といった知識を身につけることはもちろんのことですが、精神的なタフさも必要とされると思います。また、債務整理案件を取り扱うにあたっては、的確な法的処理を行うことは当然ですが、法的処理を行った後の依頼者の金銭管理や精神的ケアといったアフターフォローも怠ることはできません。例えば、債務超過に陥り、破産せざるを得ないような案件は多々ありますが、破産することによってそれまでの債務は全て免除されるとしても、依頼者は今後も生活していかなくてはなりません。しかし、既にブラックリストに載ってしまっているため通常の借入は出来ませんし、借入できるとしたらヤミ金融しかありません。「ヤミ金融から借入してはダメですよ。」と念押しても、借入してしまう人もいるのが現状です。司法書士としては、依頼者に対し家計簿をきちんとつけさせるなどして金銭感覚をきちんとさせて自覚を促すことや、破産後の生活に不安のある人には、生活保護を検討させることも重要です。また、多重債務者には精神的に疲弊しきっている人もたくさんいます。原因は借金であることもありますが、中にはそれ以外であるという人もいます。私が取り扱った案件にも、借金が原因ではない鬱病を患っていた依頼者が何人かありました。司法書士は医者ではないので、鬱病そのものを治療することはできません。しかし、その依頼者にとって一番的確な方針を選択し、依頼者との連絡を密にし信頼関係を築き、少しでも不安を取り除いていく必要があります。
裁判事務の実務を身につけたことはもちろんですが、私自身、事件(依頼者?)によって精神的に鍛えられたことは間違いありません。
他に、小澤事務所は「クレサラ」といったイメージが大きいですが、遺言、死因贈与の作成、遺言執行者にも積極的に関与しており、私も証人として何度か公証人役場に同行させていただきました。法務局、裁判所以外に公証人役場が身近に感じられるようになったのは、小澤事務所ならではのことです。今後、このような業務に司法書士も積極的に関与していくべきだと思いますし、私自身、興味を持つことができた分野でもあります。
小澤事務所では、知識を得ることだけではなく、司法書士の精神といった研修生にとってもっとも重要なことを学ぶとこができました。
近年、女性で司法書士を目指す方も増えていると思います。女性でも、十分活躍できる職業だと思いますので、これから女性で目指す方もぜひ頑張っていただきたいと思います。
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