夜と月と銃剣士


虫の羽音がふいにメランの聴覚に飛び込んできた。
裏庭に面した障子の開いた隙間から月光が差し込んできている。
そして、そこにパイオンの気配があった。
もぞっ…と布団から這い出して、メランは縁側を隙間から覗いた。
パイオンが、そこにいた。
月明かりに照らされた銀灰の銃剣士の姿から、メランは目が離せなくなってしまった。
「いつになく月が輝いていたので眺めていた」
振り返りもせずにパイオンは呟いた。
バレてる…。
メランは障子を開けてパイオンの隣りに腰掛け、今見たものを口に上らせる。
「そんな月の恩恵を受けて君はさらに輝いて見えるような気がする」
ゆっくり振り返ったパイオンの金色の眼は、 メランを真っ直ぐに見つめた。

「ではおまえは、月を映す夜の泉だ」
「パイオン…」
「もう黙れ…」
「あ…」
「……」



「…すまん、メラン…俺は…」
「謝る必要は無い…」
「…いいのか…本当に…」
「…ああ…」





原案・ふみ&よしと/脚色・よしと/挿し絵・ふみ

この話はリレー小説sect18の直後にお読みいただくと尚いっそうの萌えが……(そんなんいらんて)

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