小泉吉宏『大掴源氏物語 まろ、ん?』(03年9月4日読了)
 源氏物語全五十四帖、だけではなく、「桐壷」と「帚木」の間に在ったといわれる「輝日宮(かがやくひのみや)」と源氏の出家と死が描かれていたであろう「雲隠(くもがくれ)」の、現存しない2帖までも4コマ漫画で描いている。
 やはり人間は視角の動物。栗の頭をした「まろ」が源氏ならば、栗のキャラがその子孫だと一目でわかる。だから薫と匂宮の系譜関係も一目瞭然、宇治十帖が源氏とかつての頭中将のライバル関係の(弱々しく、逆に繊細な)再現であることもクッキリと見える。
 大変な力作。
(幻冬社 2002年2月10日発行)

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