「世界コンピュータ囲碁大会岐阜チャレンジ2003」見学 

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◆経緯
世界コンピュータ囲碁大会はかつては
Fostの名で開かれたことがあったが継続性で困難となり、今回から本格的な世界大会として本大会が登場したことは喜ばしい。
大会趣旨からの抜粋「チェスプログラムが人間の世界チャンピオンに勝利することが1997年に達成された後、囲碁は人工知能研究を牽引する課題となった。 これまでチェスを中心としたゲームプログラムの研究は計算機科学の発展に大きな貢献を果たしてきた。コンピュータ囲碁は、人工知能の課題としてはもちろん、 その他に探索の技術を洗練する課題としても、またパターンの扱い方の課題としても、データマイニングの課題としても有望である。現在は対局囲碁ソフト ウェアの開発としてしか認識されていないが、囲碁プログラムの背後に存在する課題は深遠である。これまでコンピュータ囲碁大会は20年以上にわたり いろいろな形で開催されてきた。しかし、経済的な理由やなかなか思うように強くならないということで各大会が中断するにいたっている。そこで、 長期的な展望のもとで、コンピュータ囲碁ソフト、さらには一般的なソフトウェア技術を育成し、多くの人々に人工知能やソフトウェア技術の面白さを知って もらうという観点での大会が重要になる。」とあるように、囲碁が単なるゲームでないことが魅力である。

◆大会概要   
・開催日: 2003年8月2日(土)、3日(日)
・場所: 岐阜県大垣市 (財)ソフトピアジャパンセンタービル3階 ソピアホール
・主催: コンピュータ囲碁フォーラム(CGF)
・共催: 岐阜ITベンチャー共同組合
・後援: 12団体
・協賛: 11団体
・対戦: 2台のコンピュータをRS-232Cケーブルで接続、持時間40分、手合割は互先、先番6目半コミ出し、スイス方式、優勝賞金30万円
・フォーラム: 特別座談会「大局観を科学する」----羽根泰正九段、松原仁教授(はこだて未来大学)、竹内邦雄教授(電気通信大学)

◆見学目的
目的は、日本が囲碁文化・科学の全ての面において世界のトップレベルであって欲しい、の願がどの程度実現されているかをこの目で確かめるためです。ここで全ての面とは、以下が考えられます。

 @囲碁の発展に最も貢献した歴史がある
 A世界の実力トップ棋士が集まっている
 Bコンピュータ囲碁文化が最も盛んである
 C計算機科学(人工知能等)に基づくコンピュータ囲碁研究が最も進んでいる

現在の日本は、@、Bは世界のトップではないでしょうか。Aは残念ながら、プロもアマも韓国、中国、特に韓国に遅れをとっていると思います。今大会は、Cに関係し、Cはコンピュータ科学技術の発展と関係します。


◆大会模様

(1)スナップ写真
 
インデックス写真をクリックすると拡大写真が表示されます
市販されている有力なコンピュータ囲碁ソフトの体験コーナ。
外国からは6カ国、9本のプログラムの参加がありました。
2日には、10階で岐阜県の高校生の囲碁大会が行われており、初戦敗退チームに飛び入りで多面打ちの指導碁を行っている羽根泰正九段です。検討碁の分かり易いワンポイントアドバイスはさすがでした。
対局は2台のパソコンをシリアルケーブルで接続し、自動対局が行われます。
2日の午後3時から、「大局観を科学する」という魅力的テーマの座談会が行われ、会場は満員の盛況でした。
パネリストは羽根九段、松原教授(兼司会)、竹内教授(大会実行委員長)、現時点で、今回のテーマで、これ以上は望めない最高のメンバーです。
3日には、白江七段が、巧妙な話術を交えて決勝戦の解説を行いました。