第1話〜第5話



【第1話「魔の円盤ボール」】
  全日本選手権で優勝したジャガー工業チームは、全日本選抜リーグ制覇を目指して松岡監督(竜崎勝)を中心に特訓の日々が続いていました。その頃、前田社長令嬢(島かおり)の紹介で西ドイツから来た村山真理(中山麻理)が入部してきます。しかし、日本に入国早々に日本人への不信感を抱いて、謎めいた行動で心を開こうとしない真理の態度でチームに溶け込めむことができません。そのために他のメンバーから反発を買いチームは掻き乱されます。真理の円盤ボールで衝撃を受けながらも心配する伴久美子(大田黒久美)にも心を閉ざしたままでした。
  全日本選抜リーグが始まり、最初の対戦相手は殺し屋監督の異名を持つ黒須監督(夏八木勲)が就任した武蔵大和です。麻理の魔の円盤ボールでダメージを引き摺っている久美子が集中的に攻撃を受け苦しい試合展開となります。第五セットまで持ち込んだジャガー工業は、久美子のヘピンサーブに期待します。手首が傷ついた久美子は渾身の力でサーブを打とうとします。
【第2話「恐怖の殺人スパイク」】
  ジャガー工業は全日本選手権リーグ戦の初戦の相手黒須監督(夏八木勲)率いる武蔵大和の伴久美子(大田黒久美)への集中攻撃の前に苦杯を味わいます。ジャガー工業のバレー部に入部した村山真理(中山麻理)は、日本人への不信感と日本人の母親への慕情から友人の前田社長令嬢(島かおり)の忠告も虚しくチームと溶け込めず、チームメイトの反発の対象となり、チームワーク亀裂が生じます。一方、三宅和江(伊藤めぐみ)と一条薫(山田はるみ)は真理の円盤ボールを教わるために近づくます。
  そんな折に母親の思い出のペンダントを紛失してしまい、真理は失意のどん底に突き落とされます。孤独な真理へ優しさに欠ける選手たち接し方に疑問を呈する松岡監督(竜崎勝)は、選手を叱咤し兎跳びを命じ、選手も自分たちの行動を反省します。その頃、久美子を落とし入れようとする三宅和江(伊藤めぐみ)の策略で、真理のペンダントを久美子の部屋に置いておきます。それを知った真理は、憎悪に燃えて円盤ボールを教える口実で久美子を痛めつけます。
【第3話「魔球へのアタック!」】
  憎悪に満ちた村山真理(中山麻理)の円盤ボールの特訓は、黒須監督(夏八木勲)率いる武蔵大和との試合での集中攻撃に痛手を負っていた伴久美子(大田黒久美)に追い討ちをかけます。久美子はボールへの恐怖心からスランプに陥ります。
  一方、自分の育てた純粋な選手でリーグ戦の優勝を狙う太洋紡の山内監督(杉江廣太)は、ジャガー工業から引抜いた小宮正美(皆川妙子)を邪家に扱い退社に追い込みます。人間扱いされないことに嫌気がさした正美はバレーボールを諦めようとします。弟の秀一(中沢治夫)に身を寄せる正美のもとに松岡監督(竜崎勝)が訪れてジャガー工業への復帰を働きかけます。
  スランプに陥った久美子を心配して様子を見に来た正美は、久美子が自分のシューズを大切に持ち続けて、目標にしていたことを知り、再びジャガー工業の一員になる決意をします。  
【第4話「狼との対決」】
  予算の少ないジャガー工業は、選抜リーグの九州遠征費用の捻出に頭を痛め、松岡監督(竜崎勝)の発案でフェリーで行く事にします。伴久美子(大田黒久美)はボールへの恐怖心から来るスランプから脱出することが出来ず、焦り悩み抜いて深夜に自殺まで考えます。太洋紡の山内監督(杉江廣太郎)は、スポーツ医学の専門家石坂医師(高橋信子)を招き、選手に万全の支援体制を引きます。
  川崎から日向に向うフェリーに乗船したジャガー工業の選手は、九州へ護送中の強盗殺人犯人の中野正己(高森玄)と同船になります。父親を強盗犯人に殺された村山真理(中山麻理)は、その犯人に憎悪の言葉を吐き、中野の怒りを買います。興奮した真理は中野に拉致され、刑事(灰地順)らは必死に説得しますが、それに応じる様子はありません。久美子は、真剣な眼差しで中野と立ち向かいます。
【第5話「オリンピックへのパスポート」】
  強盗殺人犯人中野に拉致された村山真理(中山麻理)を助けるために伴久美子(大田黒久美)は真剣な眼差しと人間らしい説得で、中野の真理を締め付けていた手錠を緩めます。そして、この事件を契機に久美子も今までのスランプが嘘のように復調します。カーフェリーから降りた中野は久美子に感謝し、試合の激励をして別れます。
  九州製鉄との試合を控えて、青島に着いたジャガー工業の選手たちは、同じホテルに太洋紡も宿泊していることに驚愕します。ジャガー工業の秘密を聞き出そうと考えた山内監督(杉江廣太郎)は、共同でのファイヤーストームを提案します。
  真理は、ジャガー工業宮崎出張所々長の青島(逗子とんぼ)が自分の母親の居場所を探し当てたことを知り訪ねます。しかし、女中のタキ(野村昭子)から主人への不満から既にそこには居ない事を知り、真理は失意のどん底に落ち、真夜中海辺を彷徨います。
  九州製鉄の試合が始まりますが、会場には真理の姿はありません。一方、同日の午後に日本フィルムとの試合を控えた太洋紡の選手は、観客席で偵察をしていました。