■ついに登場!日立LG GSA-4040B

ヒットドライブ GMA-4020B の後継機種、GSA-4040Bが一般向けに販売されました。
(第一号はI-O DATAがパッケージングして販売)

今年(2003年)の光学ドライブのNo.1 の座を狙えるポテンシャルを秘めているだけに、各種性能が非常に気になるところです。早速いろいろと調べてみましょう。


待ちに待ってようやく登場したGSA-4040B
第一弾はI-O DATAより販売(型番:DVR-ABH4)





■検証時のPC環境


メインマシン

マザーボード ASUS P4PE/GBL/SATA/1394-JAY Intel 845PE
OS Windows2000 Professional + SP4
CPU Pentium4 2.40B GHz
メモリ DDR333(PC2700)512MB Samsung純正品
ビデオカード RADEON 9500(64MB)
サウンド オンボードのものを使用
LAN オンボードのものを使用
FDドライブ MITSUMI 2モード
プライマリマスター Seagateの60GB(7200rpm) ST360021A NTFS
プライマリスレーブ Seagateの80GB(7200rpm) ST380021A NTFS
セカンダリマスター HL-DT-ST GMA-4020B
セカンダリスレーブ SONY DRU-500A
キャプチャーボード ピクセラ PIX-MPTV/P4W
IEEE1394カード RATOC REX-PFW4WDV(NECチップ)
USB2.0(1) ※オンボード PLEXTOR PX-W4012TU
USB2.0(2) ※オンボード TOSHIBA SD-M1712(USB2.0変換)
IEEE1394(1) HL-DT-ST GSA-4040B IEEE1394変換
→途中から変換部を I-O DATA DVR-iEH2のケース に変更
IEEE1394(2) RICOH MP5240A IEEE1394変換
(変換部のみ 玄人志向IEEE1394-DAT に変更)
IAA インストールしている



2ndマシン

マザーボード AOpen AX3S PRO Intel 815E
OS Windows2000 Professional + SP4
CPU Celeron 800MHz (FSB100)
メモリ PC133 512MB x 1
ビデオカード オンボードのものを使用
サウンドカード オンボードのものを使用
SCSIカード MELCO IFC-USP
USB2.0ボード MELCO IFC-USB5P
FDドライブ 不明
プライマリマスター WesternDigitalの40G(7200rpm) WD400BB NTFS
プライマリスレーブ Seagateの80GB(7200rpm) ST380021A NTFS
セカンダリマスター PLEXTOR PREMIUM
セカンダリスレーブ HL-DT-ST GSA-4040B
HL-DT-ST GMA-4020B
LITE-ON LTR-52327S
TOSHIBA SD-M1502
のいずれか
SCSI ID 4 PLEXTOR PX-40TS
USB2.0ドライブ XJ-HD165H(USB2.0変換) 使用ケース
IAA インストールしていない


メインマシンに取り付けるときは、これを使って IEEE1394変換しています。
(ケースは、オウルテックの1ベイ用SCSIケースを少し加工して使用)

※Win2kで、IEEE1394変換したGSA-4040BのDVD-RAMを使うには、手動で認識させる必要があります
  手順は こちら のPDFファイルを参照(しゅうさん、情報提供ありがとうございます)






■まずは各種メディアへの対応について

「全規格対応」ということを売りにしているGSA-4040Bですが、実はすべてのDVDメディアにきっちりと対応していません。一般向けではI-O DATAのDVR-ABH4(GSA-4040B採用品)が最も早く発売されましたが、そのときの市場に出回っているメディアへの対応は以下のようになってます。
※松下とPLEXTORのドライブは、執筆時未販売(2003年8月4日現在)


メディア種類 メディア速度 日立LG
GSA-4040B
【マルチプラス】
松下
LF-M621JD
【マルチ】
Pioneer
DVR-106D
【デュアル】
RICOH
MP5240A
【DVD+RW/+R】
SONY
DRU-510A
【デュアル】
NEC
ND-1300A
【デュアル】
TOSHIBA
SD-R5112
【DVD-R/RW】
PLEXTOR
PX-708A
【デュアル】
DVD-R 4倍速 ×
DVD-RW 2倍速 × ×
DVD+R 2.4倍速 × ×
4倍速 × ×
DVD+RW 2.4倍速 × ×
4倍速 × × × × ×
DVD-RAM 2倍速 × × × × × ×
3倍速 × × × × × ×
カートリッジ
DVD-RAM
2倍速
3倍速
× × × × × × ×


表を見てわかる通り、GSA-4040Bが対応していないのは、4倍速規格のDVD+RWメディアと、カートリッジ入りのDVD-RAMメディアです。
※I-O DATAのDVR-ABH4のパッケージを見ると、一見4倍速DVD+RWメディアへも対応しているかのように見えるので注意!(あのパッケージ、微妙に詐欺くさい)

結局のところ、GSA-4040Bが最も多くのメディアに対応していますが、4倍速DVD+RWメディアに対応していないのがまずマイナスポイントになると思います(この辺は人によって意見が違いそうですが、個人的には4倍速DVD+RWメディアはすでに手放せなくなってきているので)
4倍速DVD+RWメディアを最も重要視したいなら、RICOH MP5240, SONY DRU-510A, PLEXTOR PX-708A がいいかもしれません。

とは言え、全規格使えることは使えます。

※人に頼まれて、PC 1台組むことになったが、その人がDVDに関してはまったく無頓着、なんてときは最有力候補になります(笑)


【個人的意見 〜DVD-RAMはあったほうがいいのか?〜】
DVDの規格について意見すると、なぜか荒れることが多いですが、個人的な意見として書きます。
DVD-RAMについて言えば、状況によってはあったほうが便利です。
例えば私の場合、重要なファイルはシステムとは別パーテーションのハードディスクにいくつかフォルダを作って、そのなかに分類して保存してますが、PC暦が5年もすぎると結構な数のファイルがたまってきます。(キャプチャーしたMPEGファイルを除いて、トータル15GBくらい)
初めてDVD-Rドライブ(Pioneer DVR-105)を購入したときは、これらのファイルをDVD-Rメディアに焼いて、
「これで大事なファイルは全部DVD-Rに移行した。万が一ハードディスクに不具合が起きても安心!」
という感じでしたが、それから1ヶ月すると、重要なファイルはそれなりに増えてきます。
それらをまたDVD-Rメディアに焼くわけですが、そんなことを繰り返していくと、記録済みのDVDメディアがどんどん増える上に、管理が難しくなります。(DVD-RWメディアを使って、1ヶ月おきくらいの間隔ですべて書き換えればいいかもしれませんが、面倒くさい上に時間がかかります。またパケットライトははじめから使うつもりが全然ありません→信頼性の面で)

こんなとき、DVD-RAMメディアは便利です。
不要になったファイルのみを削除したい、ちょっとした容量だが非常に重要なファイルを追記したい、といったことが安心してかつ簡単にできます。読み出せるドライブは確かに多くはないですが、TOSHIBA-SD-M1712なんかでは読めるので、その点も(個人的には)問題なし。
なにより「ファイルが自由に消せる」というのがよいです。(メディアがあまり増えないので、管理しやすい)
ただ、欠点もあります。体感速度が遅く、急いでるときは結構つらいです。
そんなときはDVD+RWメディアを併用すると便利。最近はDVD-RWメディアでもいいかもしれませんが、追記に関しては(DVD-RWより)DVD+RWのほうが安心感があります。
※注:安心感があるというのは気分的要素含みます(別に-RWがだめといってるわけではありません)
ということで、(私の意見としては) DVD-RAMとDVD+RWを併用すると便利、です。
(繰り返しますが、個人的意見です。また、各自のファイル管理状況によって、この辺の状況は違ってくるかと思います)






■前作 GMA-4020B との比較、GSA-4040Bの特徴等々 (一部メーカーHPより引用)

比較項目 GMA-4020B
(I-O DATA DVR-ABH2)
GSA-4040B
(I-O DATA DVR-ABH4)
主要チップ HD153720(日立)
703101AGJ-33 MS1 R03(NEC)
D85005S1112 0252KU301(NEC)
HD62604FDV(日立)
703101AGJ-33 MS1 R03(NEC)
製造国表示 JAPAN MALAYSIA
本体サイズ 146(W)×180(D)mm×41.3(H) 146(W)×184.6(D)×41.3(H)mm
排気ファン なし なし
5V定格 0.7A 0.5A
12V定格 0.5A 0.5A
ヘッドホン端子 フロント部に設置 削除
トレイ開閉の動作音 ギーギーうるさい 非常に静か
I-O DATAのロゴシール 必要ならあとから自分で貼るタイプ 必要ならあとから自分で貼るタイプ
SafeDisc2.9バックアップ 可能 可能
CDS200仕様ディスクのマウント & 読み 良好 良好
Key2Audio仕様ディスクのマウント & 読み 良好 良好
Read sample offset correction +667 +667
Write samples offset ±0 ±0
Combined read/write sample offset correction +667 +667
DVD+R DVD+RWメディアのROM化 - 不可能
CD Manipulator 2.69 で動作可能か? 動作可能 動作可能
プリギャップリードサイズ
データCD(LBA) : -146
データCD(MSF) : -146
音楽CD(LBA) : -145
音楽CD(MSF) : -145
データCD(LBA) : -144
データCD(MSF) : -144
音楽CD(LBA) : -141
音楽CD(MSF) : -140
DVD-RAMドライバは付属されているか? 付属されている 付属されている
バッファの認識のされ方 少し変 正常
その他 付属の DVD Movie Writer 2SE が、
Dolby AC-3 対応版


【補足1】
CD-R部は、GMA-4020Bの特徴が引き継がれているような気がします。(SD2.9焼き可能、Write samples offsetが±0等々)
SafeDisc2.9に関しては別ページにまとめました。 こちら を参照(New Window)

【補足2】
CD Speedの Advanced DAE Quality Test の結果が悪いのが気になります。
CDメディアのベンチマークページ を参照(New Window)

【補足3】
補足2の内容が気になるところではありますが、CDS200系の読みは安定しています。
今までで問題が出やすかったタイトルを中心に調べましたが、Exact Audio Copy V0.9 beta 4 の Burst mode, Secure mode ともに同じバイナリになります。(複数回吸っても常にバイナリ一致) Secure mode は この設定

- 調べたタイトル -
・BoA「奇蹟」のトラック1
・Every Little Thing「Many Pieces」のトラック13
・中島美嘉「愛してる」のトラック1
・Paul McCartney「Back In The World」のDisc1全トラック


【補足4】
DVD+R, DVD+RWメディアのROM化は、残念ながらできませんでした。
調べたソフトは、DVD Bitsetter 2.1.13, nero 5.5.10.42, nero 6.0.0.9(nero 6.0.0.9はデモ版です)

【補足5】
GSA-4040Bは中身が思ったよりすっきりしています。
こちら を参照(New Window)





■DVD-RAMを使ってみる (2ndマシンにて測定)

最速の3倍速DVD-RAMが使える、というのもこのドライブの売りになっていますが、実際のところどの程度速くなるのか?ということで試してみました。

 と、ここでトラブル発生!メインマシンではUDF1.5でなぜかフォーマットできません。FAT32ではフォーマットできますが・・・

しかたがないので、2ndマシンにて試すことにしました。
フォーマットは、UDF1.5です。


ハードディスク上の4,192,005,086バイト(ファイル数6,691)
のファイルを、DVD-RAMに記録するのにかかった時間
使用メディア 使用メディア
61分49秒 39分51秒

OS上でDVD-RAMメディアにデータを記録するときは、ベリファイが自動的にかかるため、3倍速とはいっても実質1.5時間。あまりありがたみがないようにも感じてましたが、時間にして約22分の差がでました。
これだけの時間が浮くと、DVD-Rメディア1枚焼く時間が確保できます。

それにしても、メインマシンで3倍速DVD-RAMが(UDF1.5で)使えないのはちょっと困る・・・








【追記】
その後いろいろ試したところ、ATAPI - IEEE1394変換部を、FW-142AiV ではなく、I-O DATA DVR-iEH2のケース にしたところ、無事にUDF1.5でフォーマットすることができるようになりました。
→となると気になるのは両者の変換チップですが、どちらも OXFW911 でした。
  ただ、デバイスマネージャでの表記は異なってます。



FW-142AiV
I-O DATA DVR-iEH2
※注 デバイスマネージャの表記は関係ないそうです(自由に変更可能とのこと)
    
ツールは こちらこちら より
  
〜お遊び〜
ということで、変えてみましょう(笑)
PLEXTORとTEACが夢の競演!?
調子にのって変な名前にしてみましたが、あまりに意味不明な名前にしちゃうと、正常に認識されないようです(笑)






【追記2】
さて、肝心の、IEEE1394化したGSA-4040BをUDF1.5でフォーマットできる OXFW911 ですが、こちら のツールで調べたところ、以下のようになってました。

※注1:ただし、「UDF1.5でフォーマットできない方」 にはGSA-4040Bを繋いでいません。(設置場所的な関係で、GSA-4040Bを繋ぎかえるのは少し面倒なので)見方としては、「Firmware」のバージョンを比べるとよさそうです(基本的に新しいほうがいいらしい。SAKUMi さん、情報ありがとうございます)

※注2:ここに書いてあることは、必ずしも正しいとは限りません!OXFW911のFirmwareをアップデートするときは、自己責任でお願いします。



UDF1.5でフォーマットできる方 UDF1.5でフォーマットできない方





■Nero CD-DVD Speed 2.02 での測定結果 (メインマシンにて測定)

プレスDVD-ROM( PRIDE.25のDVD-Video 使用)
画面クリックでログを表示
片面2層のDVD-Video(CSS付)です。
MAX速度はRICOH MP5240Aより遅いですが、速度的にはそこそこ & 安定しています。(シーク時間が劇速!?)



maxell 4倍速DVD-Rメディアに、GSA-4040Bで4倍速焼きしたもの
画面クリックでログを表示
良好な結果。(でもシークはなんでこんなに速いんでしょう?)



太陽誘電4倍速DVD+Rメディアに、GSA-4040Bで4倍速焼きしたもの
これ変です。
RICOHの4倍速DVD+Rメディアに焼いたのでも、同様の結果になります。
(そもそも4.26GBしか焼いていないのに、4.38GBとでるのがおかしい)
RICOH MP5240Aで測定すると正常に測定完了することから、GSA-4040BかNero CD-DVD Speed 2.02のバグかもしれません。





■結論(このドライブは買いか?)

   良い点
DVDとCDの全規格対応の唯一のドライブ。(2003年8月現在)DVDは規格がいろいろあってよくわからない、といったときは、これを買っておくと(いろんな意味で)安心。
付属のオーサリングソフトが、Ulead DVD MovieWriter 2SE
これは人によって意見が分かれるところですが、私の場合キャプチャーボードがピクセラのPIX-MPTV/P4Wで、最終的にDVD-Video化するのが目的なので、DVD MovieWriter 2SE というのはかなりの高ポイントです。(チャプターが自由に打てるので非常に使いやすい)
もし、「PIX-MPTV/P4Wを持っているが、記録型DVDドライブは持ってない」 といったときは、I-O DATAのDVR-ABH4 を一押ししておきます。
SafeDisc 2.9のバックアップが可能(非常に貴重な性能)
GSA-4040B発売前は、SD2.9バックアップ可能なドライブはGMA4020Bしか見当たらなかっただけに、(そういった意味では)非常に希少価値があると言えます。
※これでもしSD2.9が不可だったら、GMA-4020Bを 殿堂入りドライブ として勝手に表彰しようかと思ってました(笑)
最速のDVD-RAMが使える上に、DVD+RWメディアまでも使用可能(ただし、DVD+RWは2.4倍速までですが)
コピーコントロール系のディスクのマウント & 読み良好
DVD-RAMドライバが付属している
GMA-4020Bのときは付属していないメーカーもあったので、OSがXPでないときは一応気をつけたほうがいいかと・・・(メルコはその辺はっきりと明記していない。2003年8月4日現在)
Write samples offsetが±0
たいしたことではないのですが、音楽CDライティング時、位置ズレがおきません。


   悪い点
CD SpeedのAdvanced DAE Quality Testの結果が変かも?
これってうちだけでしょうか?ちょっと気になります。
熱を持ちやすい(気がする) ← 気のせいの可能性あり
決して高い値段ではないが、GSA-4040Bの発売に合わせるかのように各社のドライブが結構な値下げを敢行。値段を考慮すると、SONY DRU-510Aを買ったほうがいいような気も。
DVD+Rメディアの扱いが少し変(かもしれない)
すでに書いてますが、CD-SpeedでのDVD+Rメディアの認識 & 計測が変なような気がします。
(要追加検証かも)
→ ファームA301で解決されました。


あとちょっと気になったこととしては、B's Recoder GOLDで書き込み終了するときに、DVD-Rメディアだとトレイが出てすぐ引っ込む、という動作をします(あっかんべー状態)DVD+Rメディアだとそのようなことは起こらないのですが・・・
B'sは最近(再び)使い出したので、もし既出で常識的なこと言ってたらすいません。




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