■PLEXTORの新ドライブが発売 インターフェースはなんとSCSI

かつては 「PLEXTORと言えばSCSI 」 という印象でしたが、12倍速のSCSI ドライブ発売後(最近のPC事情もあってか)はSCSI CD-RWドライブは、PLEXTORからは発売されることはありませんでした。

そんなこんなで 「もうSCSI では出ないだろう」 という空気が定着しはじめたところ、突如としてSCSI の新ドライブが登場!
少々高いですが、せっかく買ったのでいつものように検証してみることにします。

なお、発売時はTLA#0000とTLA#0101が混在して売られていますが、ここに書いてあることはすべてTLA#0000についてです。(ただし、TLA#0000と TLA#0101にどの程度差があるのか?それとも実用上の差はないのか?といったことについては不明です)



そもそも「SCSI だからなにがいいの?」と思われる人もいるかもしれませんが、SCSI のいと思う点は、
●低スペックのPCでも使用可能
●古いOSでも使用可能
●枯れた規格なので、安心感がある
●外付けするのに適している
●USB2.0に比べて、認識&動作が良好(経験談)
逆に悪い点は、
●価格が高い
●SCSI カードを増設する必要があるが、省スペースPCではスペース的にきついかもしれない
●PX-W4012SのためにSCSI 環境を導入しても、それっきりになるかもしれない
といったことがあげられるかと思います。


過去に発売されたPLEXTORドライブ(5インチ用)
ドライブ名
(ほぼ販売順に書いたつもり)
インターフェース
 PX-R412C SCSI
 PX-W4220T SCSI
 PX-R820T SCSI
 PX-W8220T SCSI
 PX-W8432T ATAPI
 PX-W124TS SCSI
 PX-W1210TA ATAPI
 PX-W1210TS SCSI
 PX-W1610TA ATAPI
 PX-W2410TA ATAPI
 PX-W2410TU USB2.0
 PX-W4012TA ATAPI
 PX-W4012TU USB2.0
 PX-320A ATAPI
 PX-W4824TA ATAPI
 PX-W4824TU USB2.0
 PX-W4012TS SCSI






■中身(SCSI インターフェース部)を分析!

まずは、いつもと違った視点から分析。
発売前は、「純正SCSI か?」 「ATAPI - SCSI 変換か?」 などと一部のマニアの間で騒がれてましたが、実際のところは、

ATAPI - SCSI 変換方式だが、1枚のプリント基板に(変換部も)まとめてのせている

という感じになっていました。


で囲んだのがメインチップ(PX-W4012Aと同じでした) → LC898094 WA3I *****
で囲んだのが、ATAPI - SCSI 変換チップ(予想)→ EPSON SPC7216F0A1 F02460110


EPSONのチップが見えますが、基板上の配線パターンをたどると、これがATAPI - SCSI 変換チップのようです。(未保証)
参考例として、メルコが販売した8倍速SCSI CD-RWドライブ(中身はPLEXTOR PX-W8432T)も、EPSON製のSCSI - ATAPI 変換チップを使っています

参考リンク


【補足】
この辺について気にしている人が多いようなので書きましたが、ドライブユニットとしてはSCSI だし、(各種ライティングソフトやOSからはSCSI ドライブとしか見えない)変換しているにしても、基板自体はPX-W4012S用に設計されているし(PX-W4012Aの流用ではない)さらに、1枚のプリント基板にすべて実装されているので、この件に関してはあまり気にする必要はないのではないかと思います。まぁ私のような素人レベルの人間は触れるべきことではないのかもしれませんが・・・(気にしている人が多そうなのであえて書きました)


この件について、メーカーさんよりご連絡を頂きましたので追記します。
そもそも 『SCSIインターフェースをEndec内蔵したチップセットが市場にない』 そうで、現状でSCSI ドライブを新規設計となると、どうしても変換チップを使用しなければならないそうです。
ただ、変換するにしても、距離的に最短レイアウトをとっていることと、1枚の基板にすべての部品を実装して、マイコン制御に 『変換』 の影響がでないようにすることで、Endec内蔵SCSIとほぼ同等の性能を確保している、ということだそうです。






■注意!!ドライブの分解について

↑ではあっさり写真を掲載していますが(笑)基本的に分解は止めましょう。
なぜかというと、保証がなくなるからです。

※ちょっとでも自信がないときは、分解しない方がいいです(値段も結構高めなので)


こんな感じで、封印シールみたいのが貼ってあります。
はがすと非常にまずいですが、保証がなくなることを承知の上で、カッターで切断(^^;




分解したの図
赤丸のところは外すのに分りにくい & 破損しやすいので特に注意!



で囲んだ茶色のツメを、下から上に持ち上げる感じで外すのがポイント






■SafeDisc2.8への対応度

残念ながら、SafeDisc2.8のバックアップは不可です。
再現度の詳細は、


トラック1のプリギャップ 読み書きとも可能
バッドセクタ 読み書きとも可能
ウィークセクタ 読み込みは可能
書き込みは、SD2.51以降のウィークセクタは不可だが、
SD2.51より前のバージョンは再現可能


確認に使ったソフト

DiscJuggler 4.01.1056
CD Manipulator Version 2.67






■CDS200.0.4仕様ディスクの認識

基本的に認識具合はいまいちです。
ただし、ソフトによっては有効なのもあります。
確認した中では、CD Manipulator が最も有効でした。
※この件に関しては、ごーるどさんには問い合わせないで下さい!
  プロテクトものは、すべて自己責任で行う必要があります



ただし、高速で読むと問題が出やすいかもしれません。
(CDMで4倍速指定なら問題はでないかと思います)


確認に使ったCDS200.0.4仕様ディスク
Do As Infinity  - True Song -


その他、Key2Audioの認識もこれまでのPLEXTORドライブ同様良好です。






■等速焼きについて

等速焼きできることを1つの売りにしていますが、これが少々クセ物です。

ライティングソフト上で等速焼きの設定にしても、デフォルトでONになっているPoweRecIIが働いてしまい、4倍速以上に(ドライブ側で)勝手に焼き速度を変更してしまうケースが多いようです。

これを回避するにはライティングソフト側でPoweRecIIを無効にすればいいのですが、対応しているソフトが少ないので、その点にも注意。

とりあえず、付属のneroEXPRESSなら、PoweRecII のオンオフが可能です。
(ただし、設定が分かりにくいかも。詳しくはマニュアル参照)

確認した限りでは、以下のメディアはPoweRecII オンでの等速焼きはできませんでした。


○8倍速対応太陽誘電
○8倍速対応TDK(CD-R74A型番のもの)
○太陽誘電音楽用メディア


とはいえ、現在売られているメディアでは等速焼きはしない方がいい場合が多いと思うので、あまり気にすることはないかもしれません。(等速焼きができるから買う、という人だけ注意!ということで)

→これについてもメーカーさんよりご連絡頂きました。
ファーム1.01で制限を解除しているとのことでした。
まだうちでは確認していませんが、そのうち試してみようと思います。






■等速焼きについて(2)

○ファーム1.01
○nero5.5.10.7b
○VariRec ON(+1)
○PoweRecII ON

の条件では、以下のようになりました。


メディア 等速焼きできたか?
音楽用太陽誘電 できない
太陽誘電 8倍速 できない
太陽誘電 16倍速 できない
太陽誘電 32倍速 できた
TDK 6倍速 できない
TDK 8倍速 できない
TDK 40倍速(Ritek) できない
三井 8倍速 できない
Spark 32倍速(Ritek) できない
三菱 16倍速 できた
MEMOREX 8倍速(RICOH) できない


すべて同じ操作してますが、32倍速誘電と16倍速三菱は等速焼き可能、それ以外は不可、という結果になりました(ただし、試したものだけですが)
古いメディアほどいい、というわけでもなさそうです。


あとは・・・メディアによって、わっか状の焼きムラが出やすいのも気になりますが・・・
これって、やっぱりうちの環境がしょぼいせいでしょうか?(汗)

(普通の100Vコンセント→JUSTYの1ベイSCSI ケースとごく一般的なつなぎ方です)



メディアは6倍速対応のTDK
(焼き速度は1倍速指定の実質4倍速)
デジカメなので、いまいちはっきり写ってませんが
わっか状の焼きムラみたいのがでてしまってます。






■Nero CD Speed 1.02 での測定結果

CD-DAリード
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シミュレーション書き込み(8倍速TDKメディア使用)




シミュレーション書き込み(誘電40倍速メディア使用)




Advanced DAE Quality Test (RAW OFFでテストCDを作成)
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Advanced DAE Quality Test (RAW ONでテストCDを作成)
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過去のPLEXTORドライブと同様の結果です






■で、このドライブは買いなのか?

SCSI 環境がある人なら買い、といいたいところですが、値段が高いです。

発売時の相場は、\26,000〜\28,000くらいですが、これだけの金額を用意できるなら、


LITE-ON LTR-48246S 約\7,000 2台
→あらゆる使用用途に耐えられる万能ドライブ
YAMAHA CRW-F1 約\10,000 1台
→AudioMASTER DiscT@2といった、他のメーカーにはない魅力的な機能を搭載
→ほとんど品切れ状態


が買えます(1例) というか、4倍速DVD-Rドライブが買えますね・・・

結局のところは好みの問題もあるので、何を選ぶかは人それぞれですが


※2003年2月時点の情報です。










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