5年・社会「放送局ではたらく人々」
2001.2.8
| 社会の「放送局で働く人々」の学習で、実際にニュース番組づくりをしました。 これがまた本格的です。体験学習ですから、やっぱり本物に近いものじゃないといけません。自分たちの番組をつくるんだ!という強い願いがなければ、放送局の仕事の大変さがわかるはずがないのです。 先日、“本番”を終えました。どの子も「大変だった」と言いました。と同時に「楽しかった」と言ってくれました。やっぱり、真剣に一つのものをつくり出していくことって楽しいですよね。いい学習をしてくれたなと思っています。 はじめに、こんな設定をしました。
3つのグループに分かれました。ほぼ均等な人数になりました。グループAは学校の行事中心、グループBは学校で起きた事件・事故の情報中心、グループCは学校のおもしろ情報中心と、大まかに決定しました。また、ニュース番組の時間は、5分間としました。 次に、グループに分かれて番組名を決め、仕事分担をしました。仕事は、次の通り。 ・ディレクター ・記者&レポーター ・アナウンサー ・カメラマン ・音声 ・タイムキーパー ・大道具 番組名は、次のように決まりました。
次の時間には、ディレクターを中心に“編集会議”をしました。
![]()
これだけで1時間かかりました。ニュースになりそうなことを見つけることがこれほど大変だということが、もう実感できてしまったのです。
3時間目から、いよいよ取材が始まりました。校長室へ、職員室へ、保健室へ、校庭へ、と飛び出していきました。当然、インタビューの出演者も、超豪華になりました。カメラマンには、最新型のデジタルビデオカメラを各グループに1台ずつ、デジタルカメラを1台づつわたしました。
いくつかトラブルがありました。例えば…
・インタビューの内容も考えずに、取材に行こうとする記者が続出!(あれ、何聞いてくるんだっけ?)
・とってきた映像を見てびっくり! 顔が真っ黒(逆光って何だ?) ・先生に話を聞きに行ったら、話がとっても長かった!(これじゃ時間におさまらないよ)
・とったはずのテープがない!(しまった!重ね録りしてしまった)
取材したテープを番組で使う長さに編集する作業が、これまた大変でした。私にだってむずかしい作業ですから。デジタルビデオでとった映像をVHSのテープに編集しながらダビングしていきます。何度も何度も失敗して、ようやく編集済みのテープができあがります。テープは、項目ごとに1本ずつ使いました。1つは長くて1分ぐらいなのに、使ってるテープは120分もの。なんてぜいたく!
しばらくすると、オープニングをどうしようか?という話がでてきました。音楽は早々と決まっていたのですが、そのバックに何を映すかということがぬけていたのです。「ニュースの林」は校庭の映像。「ジュニア事件簿」はタイトルを画面効果の工夫して映しました。「スマイルニュース」は美しい風景をバックに。音楽と合わせてみると、「うわ〜、かっこいい!」
そして、リハーサル。学校にある視聴覚機器をフル活用しました。VTR・3台、テレビ(モニター)・2台、アンプ(運動会で使うやつ)、マイク・3本、スタジオカメラ・1台、CDラジカセ・1台。これらが複雑な配線でつながっています。「先生、本当に本格的ですね」
しかし、機械のすごさにおじけずいたか、リハーサルは失敗の連続でした。原稿の不備に気づいたり、スイッチの切り替えがうまくいかずに空白の時間が流れてしまったり…。
スタッフ全員に、くら〜いムードがただよいました。しかし、失敗は成功のもと! 1回の予定だったリハーサルをもう1回やることにしました。
「うん、少しは自信がついたぞ!」
![]() いよいよ本番です。
「5、4,3,2,1」
パッと合図が手で送られました。オープニング画面とテーマ音楽が流れます。
次の瞬間、スイッチが切り替えられ、スタジオにいるアナウンサーがアップになります。
「みなさん、こんにちは。○○ニュースの時間がやってまいりました。…」
音楽がフェードアウトして、ニュース原稿を読み上げ始めます。現場の中継だってあります。
「現場の○○さーん」
パッとビデオに映像が切り替わります。
「はい、現場の○○です。今、□□に来ています」
こんな具合に、あっという間に5分間のニュースが放送されました。エンディング曲が流れ、スタッフの名前が映し出されます。
「終わったぁ〜!」
みんながホッとため息をつきます。ひときわ大きくのびをしているのは、アナウンサーの2人。一番目立つけど、一番緊張する役でした
ね。
ニュース番組をつくり終えての感想です。実体験を通しての感想は、やっぱりひと味ちがいますね。
■ 1つの番組をつくるのにどれくらい大変かがよくわかった。生放送は、失敗が許されないので、とてもきびしいなと思った。みんなでいろいろ役割分担をして、協力してできたのでよかった。楽しかった。(音声担当・)
■ 取材をするときに、相手とのやりとりがすごく大変だった。編集作業も大変だったけど、すごくやりがいがありました。放送局は、ぼくたちのように5分程度ではない番組が多いのに、ぼくたちより何時間も早くできるなんてさすが プロと思いました。(ディレクター)
■ 私は、初めて放送局を学校で開いて、とてもドキドキしていました。何になろうか迷っていたけど、大道具にしました。私は心の中で「大道具は簡単だろう」と思っていたけど、やってみたら大変でした。大道具をなめたらだめだな 〜と思いました。(大道具担当)
■ テレビで放送しているニュースなども、ぼくたちがやってきたようなことを やって、初めて成り立っていることがよくわかった。みんな一生懸命自分の役割をこなしていって、最後にちゃんとニュースを流すことができて、テレビ放送と同じようなことをしたんだな〜と実感した。(大道具担)
■ ぼくは、アナウンサーの仕事をして、2つ大変なことを知りました。「アナウンサーというのは、みんなにニュースを正確に伝える」ということと「失敗は許されない」ということです。アナウンサーは大変だと思いました。本当にやる気がないとだめだと思います。(アナウンサー担当)
■ 編集やリハーサルが一番大変でした。時間どおりに終わらせることがどれだけ大変なのかがわかりました。終わったときはうれしかったです。もう一度やるときは、はじめから時間を考えてやりたいです。(タイムキーパー)
■ カメラマンで、みんなの取材をして、アップにしたり画面を動かしたりして 大変でした。カメラマンは、いろいろな工夫をしたりして大変だとわかった。 ニュースをつくるのは、ただ事じゃない!! 今度は、ちがう役目をしてみた いです。(カメラマン)
■ 最初のころ、原稿が全然と言っていいほど書けなかった。けど、取材の日に間に合って、実際に取材したところがうまくいった。記者っていう仕事が、ニ ュースを伝える要となっているのがわかった。(記者&レポータ)
■ 人々の協力がないとできないなど、ニュースをつくるって大変なことということがわかりました。放送局は、毎日続けられてすごいなと思った。自分たちで体験して、そのことの大切さがわかりました。この勉強をして、ニュースを見るときの気持ちが変わるようになると思います。(アナウンサー)
![]() ■ ニュースづくりは、すごく手間ひまかけていることがわかりました。1時間とったのが編集すると1分たらずになるとは思いませんでした。本物のニュースづくりは、もっと短く正確につくらなければいけないので、ものすごく大変 だということが改めてよくわかりました。(ディレクター)
■ うまくできたところは、原稿づくりです。自分ではいい原稿が作れたと思ったからです。あと、自分の仕事を早く終わらせたので、他の仕事もたくさん手伝いました。テレビで見ているとけっこうらくそうだけど、本当はすごく大変でした。番組って、一人一人の努力や行動によってできているんだなあと思いました。けど、どの仕事も楽しかったです。(記者&レポータ)
|