説明文で読みとったことをインタビューに        

5年・国語「日本の夏、ヨーロッパの夏」  
200010.11


国語で、「日本の夏、ヨーロッパの夏」という説明文を学習しました。筆者の海外旅行の経験から、日本の夏はとても蒸し暑いのに、なぜヨーロッパの夏はさわやかなのかということが明らかにされています。また、そうした気候のちがいが、産業や人々のくらしにまで影響を与えているということを述べています。
 そうした大まかな内容をつかませた後で、今回は次のように投げかけました。

 この説明文を読んでわかったことを、インタビュー原稿につくりかえて、発表し合おう。
 

折しも、シドニーオリンピックで、インタビューはよく聞いているところです。話はそれますが、少し前に亡くなったスポーツライターの佐瀬 稔という人が「最近のインタビュアーには、創造力がない」と批判していたことを思い出しました。

「○○さん、すばらしいホームランでしたね」 『はい』
「どんな球でしたか?」 『ストレートです』

なんていうインタビューじゃ、どうしようもないですよね。本当に話してほしいことを聞き出すには、それなりの工夫が必要なのです。そして、そのやりとりから放送を聞く人に何かを伝えなければなりません。インタビュアーには、そうした使命があるのです。
 
 さて、子どもたちのことです。2人組をつくってもらいました。その2人が協力して1つのインタビュー原稿をつくりあげることにしました。発表するときは、1人がアナウンサー役、もう1人が回答者役をすることになります。
 この回答役になった子の話す内容が、実際に説明文で読みとった内容になるわけです。

 臨場感を出すために、ビデオカメラをテレビにつないで、生放送に挑戦してもらったグループもありました。同じような発表を何度も繰り返し見聞きするのですが、不思議とあきません。単なる説明文の要約ではなく、もとの作品をこえる創造力が発揮できたからかもしれません。

「これから、日本とヨーロッパの家のつくり方のちがいについて、大工の小川さんにインタビューします。私は、レポーターの吉田です。小川さん、よろしくお願いします」

『お願いします』

「それぞれの国の気候は、人々のくらしに影響を与えています。例えば、家のつくり方は、日本とヨーロッパでは、かなりちがうそうですが、何がちがうんですか?」

『ヨーロッパは冬にくらしやすく、日本は夏にくらしやすくつくられています』

「そこをもう少しくわしく教えてください」

『ヨーロッパは、かべが厚く、窓をせまくしています。この工夫は、外の寒さが家の中に入ってこれないようにしています』

「と言うと、日本はこの逆だと言うことですか?」

『まぁ、そういうことになります。日本の家は、かべがうすく戸や障子が広くなっています。これは、すずしい風が家の中に通りぬけるようつくってあります。この図を見ればわかりますよ』

「確かに、暑いときに家の中をすずしくするのはむずかしいですものね。
 しかし、最近は、ヨーロッパなどと同じような家になってきているんですが、どうしてですか?」

『はい。それは、冷暖房の技術が発達しているからです。みなさんの家にもありますよね。』

「それなら私の家にもあります。それで、家のつくりが変わったんですね」

『そうです。ですから、日本のほとんどの家は、ヨーロッパと同じようなつくりになりました』

「なるほど。ヨーロッパと日本の家のつくりは、それぞれの土地の気候によってちがうということがよくわかりました。小川さん、どうもありがとうございました」

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豊島 登 Noboru Toyoshima