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私たちのまわりには、空間がたくさんあります。その空間に、1本の直線を引いてみたらどうなるでしょう。見慣れた景色が、突如として変化します。「ここにはこんな空間があったんだ」と改めて気づかされます。
授業のはじめに、教室の壁と床とを結ぶ直線を引いてみせました。3mぐらいのビニールひもをセロハンテープでとめたのです。なんだかそれだけで、教室がふだんとちがう不思議な雰囲気になりました。
と提案しました。
![]() ![]() ![]() 材料は、“障子紙”を使いました。1人あたり1mに切ってわたしました。それをはさみで細長く切って使います。接着にはセロハンテープと、必要なものはそれだけです。
教室の中でやる子もいましたが、多くの子は、教室の外に飛び出していきました。1本の直線から発展して、どんどん直線が広がっていきます。平面的に仕切るだけでなく、立体的になっていきます。まるで3D映像を見ている感じです。線と線を結ぶ線も引かれ始めます。「なんだか、クモになった感じがする!」と言っている子もいました。 私は、ビデオカメラを持ち歩きながら、作品の進みぐあいを記録していきました。お互いに鑑賞する時間がとれなかったので、あとでみんなでこのビデオを見ることにしました。 この“クモの巣作業”は、他クラスの子にとっては驚きだったことでしょう。授業中にひっそりと進められていたのですから。休み時間になって、階段を降りようとしたら「あら、ビックリ」です。通行する人には、大きな迷惑の“芸術作品”でした。 <子どもたちの感想から>
◎ 図工で、クモの巣みたいなものをつくった。やっていくうちに、出入口がなくなっていって、ついに机の下になってしまった。 ◎ ぼくは、天井の近くをやりました。作るのに10回以上かかりました。完成しました。すごくうれしかったです。「こわす な」と言ったのに、こわされてしまいました。残念でした。
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