理科実験の「実況中継作文」
1999.5.19


 理科の「ものの燃え方」の学習のまとめです。自分が印象に残っている実験を1つ選び、実験の様子が見ていない人にも伝わるように作文してもらいました。実験の始まる前の予想から、実験中、結果のまとめまでをまとめるのです。

 わかりやすく言うと、野球やサッカーなどの実況中継です。そこで、アナウンサーになりきってもらいました。だから、作文と言うより、中継の話術になっています。
 少し長くなりますが、「筋肉番付」などでおなじみの古館伊知郎調でお読みください。
 
<ものが燃えたあとの空気を調べる実験編>
 えー、これから、びんの中の空気は、物が燃えると何か変化はあるのかという実験をやろうと思います。そこで、解説者の○○さんに来てもらいました。
 では、まず、○○さんに予想をしてもらいましょう。
「えー、まー、そんなに変化はないと思いますが」
 そうですか。それでは、実験スタートしましょう。
 まず、酸素だけのびんの中に石灰水を入れ、よくシェイクします。おおっと、ここで変化はあるかっ。と思ったが、変化はないようだ。
 次は、酸素だけのびんの中にろうそくの火を入れ、消えるまで待ちます。そして、その後のびんの中に石灰水を入れ、またシェイクします。おっ、今度は変化はあるのかぁ。あぁっ、白くにごっている!! なっなんと!! ○○解説者の予想ははずれだ!!
「これは、どういうことだ!!…」
 はずれましたね。おっと、今情報が入りました。この気体は、二酸化炭素と言って、物を燃やす性質がないということです。
「これは、すばらしい実験だった」
そうですね。さて、今日の実験は終わりです。みなさん、サヨウナラ!!
 
<ものをもやすはたらきがあるのは酸素かちっ素かを調べる実験編>
アナ 今日はなんと!!ちっ素と酸素のそれぞれに、物を燃やすはたらきがあるのかという実験をやります。さて、これからこのような実験をするのですが、○○さんどうな ると思いますか?
解 私は、きっと酸素にものを燃やすはたらきがあると思いますけど、アナウンサーさんは?
アナ 私も酸素だと思うんですけど〜。あっ、さっそく用意ができたので、実験にうつりましょう。
  まずは、酸素からやっているようです。大きな容器に水をたくさんいれています。そして、びんの中に水をいっぱい入れて、酸素ボンベでびんの中に酸素を入 れた〜。酸素が中に入っていきます。酸素が入ったところで、びんを出してふたを さっとしました。
  そして、ついに〜火をつけて〜、ろうそくに火がついた〜。そっそして、ついに〜酸素の中に〜。はたして予想は当たっているのだろうか。
解 (ゴクリ)ウワッ、まばゆい光をはなっています。
アナ と言うか、激しく燃えています。
解 すっ、すごい。ここから見ていてもよ〜く見えます。
アナ いやっ、すごい!!
アナ もう、ろうそくがないです。なんということでしょうか?
解 ちっ素は、どうなんでしょうか? おっ、今度はちっ素をびんの中に入れています。
アナ ついにこの時がきました〜。びんの中に〜火が〜っ、あれっ?
解 火が消えてしまいました。
アナ みなさん、なんと火が消えました。ということで、結果をお伝えします。酸素は物を燃やすことができて、ちっ素には物を燃やすはたらきがないということがわか りました。無事に終わってよかったですねー。
解 そうですね。予想も当たったし。
アナ あっ、もう時間です。
解 みなさん、よくわかりましたか? それでは、また来週〜。
<スチールウールを酸素の中で燃やす実験編>
 これから、スチールウールを燃やす実験が始まろうとしています。私の予想は、燃えにくいと思います。さあ、どうなるか楽しみです。
 おっと、今スチールウールを燃やしました。さあ、今酸素の中にいれました!
 おっと、これはすごい。パチパチと激しく燃えています。
 とあーと、スチールウールが落ちたー。でも、幸い紙がびんの底にしいてあったため、びんはわれませんでした。今のは、すごいびっくりしましたねー。
 さあ、ただ今実験が終わりました。
 スチールウールは、磁石にはくっつきません。電気も通しません。まさに、さびた鉄くずのようだー。
 これで、実験を終わりにします。
 

<木を空気に触れないで熱したときの変化を調べる実験編>
 これから木をアルミニウムでまいて熱するとどうなるかという実験が始まろうとしています。どうなるかドキドキしますねー。私は、中の木は燃えてボロボロになっていると予想しています。みなさんは、どうですか?
 今、実験が始まりました。スタッフが木をアルミニウムでまいて、今熱しました。
 熱して、1分がたちました。あっ、はじめにアルミニウムにあけていた穴から、けむりが出てきました。せっかくなので、けむりに火を近づけてみましょう。あっ、なっなんと火がつきました。すごいです。吹き消してみましょう。「ふー」 また、けむりが出てきました。
 熱して3分がたちました。けむりが出なくなりました。中の木を見てみましょう(ドキドキ)。なんと、木が真っ黒になっています。字も書けるようですねー。博士に聞いてみましょう。
「それはですねー。ゴホン。えー、木は、空気にふれずに熱すると、燃える気体を 出して炭になるのじゃ。木が燃えるときに炎が出るのは、熱せられた木から気体が 出て燃えるからなのじゃ」
 どうもありがとうございました。最後に、炭を燃やしてみましょう。おー、炎が出ずに少しずつ灰になってきました。
 さて、実験はこれで終わりです。みなさんどうでしたか。

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豊島 登 Noboru Toyoshima