6年 物語のイメージを表現する


指導計画

 第1時     グループを作り、物語を決める。
 第2時    はじめ、なか1、なか2、おわりの構成を作る。
 第3〜4時 思いついた動きを一人でやってみる。
 第5〜7時 グループで動いてみる。
 第8時   つなぎ方を工夫して、ひと流れの動きにする。
 第9時    発表会をする。                                                

授業のようす

第1時


 教室で6つのグループを作る。そして、グループごとに、どんな物語にするか決めさせた。
「ジャックと豆の木」「かぐやひめ」「大きなかぶ」「浦島太郎」「3びきのこぶた」「つるの恩返し」に決まった。

  


第2時

表現する場面を4つ選ぶのが、本時のめあてである。その物語の代表的なシーンを選ぶわけだが、場面や動きに変化があった方がよい。そのへんを助言した。
構成が決まったグループから模造紙を配る。一番上に題名を書き、4つの場面を記入させる。下のように、場面ごとの絵をかかせるとイメージがわきやすくなる。これも模造紙にはりつけさせる。
「かぐやひめ」グループの構成は、次のようになった。
かぐやひめの誕生すくすくと育つ十五夜が近づく月に帰る


第3時〜4時

 いよいよ動きづくりに入る。子どもたちは、前時に記入した模造紙を持って体育館へ行く。まず、グループの場所を決め、その近くの壁に模造紙をはらせた。
 本時の学習について話す。
『どの場面でもいいから、思いついた動きを一人でやってみましょう。しばらくしたら、友達と見合って、まねをしたり付け加えたりしてみましょう』
恥ずかしがらずに大きくやること、友達の動きでいいものは、どんどんまねをすることを約束して、グループごとの活動に入る。活動の様子は、こんな感じになる。

  1. 「○○の場面をやってみようよ」  
  2. 一人一人のイメージで動いてみる  
  3. 「○○さんの動きがおもしろいからみんなでやってみよう」 
  4. 「ここは、こうしたらもっといいね」

 実際はこんなにうまくはいかないので、教師がグループを回って進め方について助言する。子どもの動きは、はじめはすごく小さい。少しでもよさを認め、『オッ、その動きはいいね。みんなでやってごらん』と言うようにする。友達の動きは、意外に恥ずかしがらずに大きくできたりする。動きについては、次のようなことを助言した。

いい動きができたら、模造紙にメモさせておく。
 第4時には、ただ動作をするのではなく、その場面の感じ、うれしいとか悲しいとかいったイメージを体の動きで表すよう助言した。


第5時〜7時

 いよいよグループで動く。とにかくはじめは、全員が同じ動きをするということにした。やっていくうちに、「ここは、役割を決めた方がいいな」ということに自然に気付いていくようである。学習の進め方について説明する。
『まず、今まで個人でやってきた動きでいいなと思ったものを全員でやってみます。何回か繰り返してみて、ここはこうした方がいいということを話し合って直していきます』
つまり、動く → 話し合う → 動く の繰り返しになるわけである。

 授業の終わり15分前ぐらいになったら、グループどうしで見合う活動を入れる。動く前には必ず「○○の場面をこういう動きで表しました」と説明するようにさせた。ほんの少ししか動きがまとまっていないグループも多いが、それでも意味のあることである。

第6時以降の学習の流れは、次のようになる。

  1. 前時までにやった動き方で動いてみる。
  2. それをもとに、動き方を工夫したり、新しい場面の動きをやってみる。
  3. グループどうしで見合い、意見交換をする。

動き方の工夫というのは、次のようなものである。


第8時

 いよいよ完成に近づいてきた。どのグループも、何とか4つの場面の動きができあがった。本時は、これらの動きをつなげて、ひと流れのまとまった動きにしようというのがめあてである。4つの違った動きを続けてやろうとすると、どうも途中で途切れてしまったり、無駄な動きが入ってしまったりする。このつなぎを工夫してスムーズに流れるようにするのである。


第9時

 発表会である。10分ほど練習してから、順番に発表してもらう。ここでは、「かぐやひめ」グループの発表を紹介する。

竹を切るというイメージを男子が表現している。
男子が走って通り過ぎたら、女子がかぐや姫の誕生を表現する。
スキップをしながら、円になる。すくすくと育つイメージである。
いよいよ別れの日が近づいてくる。
外側と内側が、交互に立ち上がる。指先の表現に注目。
男子がターンしながら離れていく。月に帰る様子をイメージしている。
かぐや姫を追いかけるおじいさん、おばあさん。ついにたおれこむ。
 と、まあ、こんな具合である。


おわりに


 はっきり言って、表現運動はよく分かっていない。真剣に動きづくりに取り組むと、だんだんのめり込んでいく。この”のめり込む”というのがよかったと自分では思っている。



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豊島 登 Noboru Toyoshima