着衣泳(ちゃくいえい)をやってみました。  6年生


 着衣泳(ちゃくいえい)というのを聞いたことがあるだろうか。読んで字 の通り、服を着て泳ぐということである。水による事故は、水着になって泳いでい るときよりも、服を着たまま水に落ちたときの方が多いそうである。命を守る 水泳も意識させたいと思ってプール納めの日に実施した。

子どもたちには、なるべくいろいろな種類の服を用意するように話した。とにかくバラエティーに富んだ服装がそろいました。重ね着したり、くつをは く子やかばんを背負う子もいた。

いよいよ入水。水に入ったとくのあの複雑な表情! いったん水から上がる と、水をたっぷりふくんだ服が体にくっついてとても重いし気持ち悪い! しかも、寒い!!


  いつもやっているクロールや平泳ぎ、背泳ぎに挑戦してもらう。まずは、クロ ール。泳いでいるというより、あばれているといった方がよさそうである。特に 長袖のトレーナーなどを着ている子は、とてもつらそうである。腕が重くて上がらないのだ。

 次は、平泳ぎ。クロールよりはずっと泳ぎやすい。腕も動くし、呼吸もしやすい。クロールと平泳 ぎのどちらが泳ぎやすいか聞くと、ほとんどの子が平泳ぎに手をあげた。つまり、

服を着て泳ぐのなら、クロールより平泳ぎの方が楽だ。

ということがわかった。


  でも、助けを待つならば、つかれない方がいい。都合のいいことに、服の中 には空気がたくさん入ってポッカリふくらむのである。写真のような“背 浮き”が一番楽。ランドセルやカバンがあれば、それも立派な浮き袋になってしまうのだ。

 あわてて泳がず、浮いている方がよい。

ということを確認した。


 服を着ているから泳ぎずらいのである。 それなら、脱いでみたら・・・ということで、水中で服を脱ぐことにも挑戦してもらった。上着は何とか なるが、ズボンはとても脱げない。ただもがいているだけで、疲れる一方である。

 服は無理して脱がない方がいい。

ということがよくわった。


  最後に、いろいろな姿勢で水 の中に落ちる経験を希望者にしてもらった(怖いという子もいるので。本当におぼれてしまっても困るし・・・)
 足がたてると思っていても、けっこうあわてるものだ。いざというときに、もっとも大切なことは、あわてないということである。

 着衣泳の授業、ふだんの水泳ではできないよい体験にはなったかなと思っている。


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豊島 登 Noboru Toyoshima