おすすめの本・10冊


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「体育教師をブッとばせ!」 岡崎 勝、土井峻介、山本鉄幹  風媒社
本屋で偶然見つけた。同じ著者で「みんなでトロプス」というのがある。どちらも勝利至上主義の体育に対する批判の書である。”体育公害”として次の4点をあげている。衝撃的である。
  1. 「体力づくり」によって身体が不能になる。  
  2. 「きをつけ」や「まえへならえ」といった集団行動は服従精神を身につけるだけ。  
  3.  体育で教えてもらう「さかあがり」などは差別選別主義がしみこんでおり、何の役にもたたず、劣等感をあおるだけ。
  4.  体育教師とつき合うことで、疑問を持ったり思考したりすることの価値を見失ってしまう。
「スポーツ精神」 村尾陸男  中央アート出版社
 著者は、ジャズ・ピアニストである。なんで音楽家がスポーツのことを?って、それだけスポーツが腐ってしまったからでしょうか。表紙の言葉から引用する。「かつて高校野球で松井秀樹選手は五回敬遠されたがあんなものがスポーツだと言えるのだろうか? あるいは96年の巨人中日戦の松井選手4敬遠は? サッカーでも観客が喧嘩をし、選手がグラウンドで乱闘を演じる今、われわれはスポーツ精神やわれわれの精神そのものについてよく考えなければならない時にきている」
「スポーツは体にわるい」 加藤邦彦  光文社カッパサイエンス
「いまスポーツで子どもが危ない」 原瀬瑞夫  五月書房
「スポーツ医学のすすめ T」
「スポーツ医学のすすめ・U」 山崎 元  慶應義塾大学出版会

どれも医療関係者による書である。「スポーツは体にわるい」は、活性酸素の有毒性を強く主張している。だから、スポーツ健康法なんてありえないという。しかし、スポーツは楽しいからやめられない。本来はそういう図式なんだろうと思った。 「いまスポーツで子どもが危ない」は、体育・スポーツ関係者は必読だろう。「使い過ぎ症候群」「スポーツ障害」だけでなく、「スポーツにしつけの役目を期待する親」の問題や「オリンピック主義」による心の問題にまでふれられている。 「スポーツ医学のすすめ」はこれから読む。スポーツというものを健康な生活の中に位置づけた教育の必要性を常々感じているので、大変参考になりそうである。
「子どものスポーツトレーニング」 マイケル・イエシス 森永製菓健康事業部
”子どものスポーツ”のための総合的な書である。こういうのって日本にはあまりなかったように思う。指導教程なんかでも、一般の指導の中の1項目として子どもへの指導があったに過ぎない。トレーニングの内容は競技指向だけど、子どもの健やかな成長を願っているのはいい。
「現代スポーツ批判」 大野 晃  大修館書店
 最近のスポーツ報道を見ていて、どうもうさんくささを感じる。ヒーローに仕立てあげようとしたり、ちょっとした失敗を大きく取り上げたり。本書は、そんなスポーツマスコミの自己批判の書である。著者は毎日新聞のスポーツ記者。こういうスポーツの本質を見極められるライターにたくさん登場してもらいたい。
「現代スポーツ論」 中村敏雄、出原泰明、等々力賢治  大修館書店
さて、これまでは批判的なものばかりだったが、スポーツを変えるための提案の書もある。本書の中で印象的だったのが、静岡県浜松市の「初生(はつおい)クラブ」である。テニスクラブなんだけど、いろんなスポーツシーンを創り出している。日本的なものに「一つのことを最後までやり通す」という精神がある。とてもいいことだけど、もっとスポーツは自由でもいいよな。  もう一つ。「全国高等学校球児交流集会」の提案だ。甲子園大会前の抽選の後に行う。「まず全体会。代表的チームの報告『ボクたちの勝ちとったもの』、ユニークな学校や球児の報告『甲子園にかける夢』など。つづいて分科会、テーマは次のとおり」として、「こんな練習をしてきた」「勉強と野球は両立するのか」「監督・コーチにいいたいこと」「部の運営をどうしているか」「ボクらの将来はどうなるか」など7つがあげられている。なかなかいいよね。
「みるスポーツの振興」 文部省競技スポーツ研究会 ベースボールマガジン社
 踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら…ということで、見ることってとっても軽視されてきたんですね。でも、新しいスポーツの発展のためには、この「見るスポーツ」が重要だというのが本書の主張である。第1章はとてもおもしろい。必読である。それ以降は専門的すぎてよくわからない。「『見るスポーツ』は、スポーツの知的・感性的享受を代表するスポーツ享受のスタイルである。人々は、『見るスポーツ』において、スポーツについて考え、発見し、探究する知的欲求を、そして情緒の興奮を魂の感動に洗練する感性的享受を体験することができるからである。
「山西哲郎の走る世界」 山西哲郎  ランナーズ
この人の主張は、スポーツを通じて自然とのふれあいを!というものではないかと感じた。私も走るけれど、自然にとけこんでるなあと感じることがある。山西流自然体験塾というのがある。こんなスポーツもあることを子どもたちに教えたいと思う。


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豊島 登 Noboru Toyoshima