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・大仁農場は1982年に開設で、25年間自然農法(有機農法)を実践してきた。敷地内にはかつて茶畑があったが、それを造成しながら規模を拡大してきた。
・100haの敷地内の有機物を循環させて農業を行っている。茶畑や果樹などの耕地面積は11ha、牧畜のための草地が10haで、残りは山林などである。
・収量については、毎年徐々に上がってきている。
・山林の落ち葉や草を集め、肥料として使っている。慣行農業では化学肥料を使うが、そうすると落ち葉を集める必要がなくなり、山林に人の手が入らなくなる。すると山林が荒れ、生物多様性がなくなって病害虫が増えるという悪循環に陥る。ここではそれと正反対のことをやっているわけである。
・圃場では水の管理が重要。水の供給はスプリンクラーで容易にできるが、世界的な水不足を鑑み、いかに灌水施設を使わずにできるかを研究中である。
・作物を早く育てると売れるので、一般的には農薬や化学肥料を使って早く育てることが定着している。しかし、育てる時期を一週間だけ後にずらしさえすれば、有機堆肥だけでもよく育つことが分かった。
・ここは粘土質の火山灰土で、畑の表面には草が覆いかぶさっている。作物を植える時には、この草をよけて植える。畑の土はスポンジのように柔らかい状態で、棒を刺すと1mくらい刺さる。他の土地では、違うやり方もあると思う。
・有機農業とは、作物に根をたくさん張らせることだと考える。従って、土は柔らかくなければいけない。
・慣行農業では化学肥料を使うが、吸収されるのは48%だと言われている。残りはガス化して地球温暖化を促進したり、硝酸態化して沈んでいって地下水汚染を引き起こしたりする。これに対し、有機農業では、根をたくさん張らせて育てるのである。
・種子については、8割が自家採取である。ただし、ブロッコリなどは自家採取が難しい。
・連作試験をしており、キャベツは17連作している。春はそれほどでもないが、秋はよく育っている。外側の葉は虫に喰われているものの、天敵のおかげで害虫が広がらず、一箇所にとどまっている。
・耕起すると虫が死ぬが、不耕起の場所が近くにあると、虫が多様化する。
・土づくりについては、草を3年寝かせて堆肥化するということをしている。こうしてできた堆肥はキャベツ畑などに入れているが、それでも畝の表面にのせているのみである。他方、サトイモの場合には入れず、敷き草のみで循環させている。
・草を集めるのも労力がかかるので、例えば冬場に麦を作ってその葉を堆肥にするというように、できるだけ圃場の中だけで循環させることを試みている。
・土が硬いところでは、粗い堆肥を入れている。
・小麦は11年連作をしており、化成肥料を使った場合、牛糞を使った場合、草質肥料を使った場合の比較試験を行っている。いま最も育ちがいいのは牛糞の場合で、10年目くらいから化成を抜くような出来になった。他方、化成は土が酸性化して固くなってきており、新たな資材を入れないといけない状態である。
・連作障害で害虫が出てきても、すぐに天敵が出てきて拮抗するようになる。
・果樹も無農薬でやっているが、ビニールは使っている。交配にはミツバチを用いている。
・家庭菜園と呼ばれる区画では、大規模でやる前に、まず小規模で試すということをやっている。ちなみに、ここでは年間60品目を栽培している。
・家庭菜園では、例えばサトイモを5〜6年連作している。植えるところにスコップで直径30cm程度の穴を掘るだけで、他は耕さないでやっている。
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