教えて・・・

〜大後編〜

清野詠一&ドリームワークス


僕ヲタ(略)45000HIT記念


「芹香さんっ、入りますよ、良いですか、良いですね、はい、どうぞっ!!

オカルト研究会の部室に足を踏み入れながら、俺は叫んでいた。

マルチは何処ッ!?


「・・・・・・・・・・・・・・」(?)


「せ、先輩っ!!ここにマルチが来ませんでしたかっ?」

俺は小首を傾げ佇んでいる芹香さんの細い肩を掴み、ガクガクと揺すりながら尋ねる。

「ご存知ですかっ、ご存知でないんですかっ、
さぁどっちだっ!!


「・・・・・・・・・・・・・・・」(ガクガクガクガクガク)


「くはぁぁぁぁっ、黙ってちゃ分からんですたいッッ!!」


「・・・・・・・・・」(ガクガクガクガクガク)


「ぬぅぅ・・埒があかねぇ・・」


俺は一旦掴んでいる芹香さんの肩から手を離し、そのまま今度は腕を取ると、部室内の椅子に腰掛けさせ、テーブルの上の電気スタンドの光を彼女の顔に当てる。


「さぁ・・いい加減
吐いて下さい。マルチはココに来たんですかっ。」

ドンッとテーブルの端まで叩いてみたりする俺。

気分はすっかり
「落としの山さん」だ。(・・・誰?)


「・・・・・・・・・・・・・」


くはっ!?ボォーっと俺の顔を見つめてても何も出て来ませんよ?・・ってゆーか・・・ヤバイ薬とか打ってないでしょうね?」

俺は焦点の定まらない、虚ろな目をしている芹香さんの頬を軽くペチペチと叩いてみる。


「・・・・・・・あ・・・・・浩之さん・・・」

瞳をパチクリとさせ、ついで首をフルフルと振ると、彼女は俺を見てニッコリと微笑んだ。

もちろん俺も
爽やかに微笑み返す。


「・・・私・・・立ったまま寝てしまいました・・・」


「ハハ・・そうっすか。先輩は・・・
馬みたいですっ。

拳を握り締めながら素晴らしい褒め言葉を言った後、俺はいきなり本題に突入した。

もはや一刻の猶予も無いのだ。


「で先輩・・・・マルチがココに来ませんでしたか?又は・・・彼奴が何処へ行ったかご存知ありませんか?」


「・・・・・・マルチさん・・」

頬に手を当て、心持ち小首を傾げる。


その仕草がとてもナイスで、
寂しがり屋の俺のハートをダイレクトに萌えさせた。

さすが先輩っ・・・分かってらっしゃる・・・(意味不明)


「・・・マルチさんですか・・・」


「そうです。あの緑の髪の人型兵器、笑みの裏に天然気質の悪魔を飼っている
俺限定テロリストですっ。」


「そういえば・・・・つい先程お見えになって・・・・何でも神社の方へ行くと・・・」


ぬ、ぬわんですとっ!!ここへ来た・・・・で、神社の方へッ!?」


神社→葵ちゃん→撲殺(俺)


くはっ!?陰惨な未来像が浮かんでしまったッ!!!」

俺は抜けかけた腰に活を入れて立ち上がると、そのまま挨拶もそこそこに部室を後にしようとするが・・・


「あっ・・・浩之さん・・・」

そんな俺を芹香さんが呼び止めた。


「何ざんしょ?」


「あ、あの・・・フェラチオってなんでしょうか?」


「キャーーーーーーーーーーッ!!」

その言葉に俺は思わず、きりもみ3回転半のまま天井に激突。


「ななななななな、
何て言葉をっ!?

ぶわっ(男泣き)

俺は彼女の華奢な肩を掴み吼える。

「せ、芹香さんっ!。ダメですっ!!
芹香さんがそのような言葉を口にしてはっ!


「・・・・・・はい?」


「い、いいですかっ?芹香さんの口は復活の呪文を囁き詠唱していればいいんですッ!ロストしてお墓のCGが出てもいいんですっ。でも・・・貴方の口からそのような卑猥な言葉が・・・ましてやその口で・・・あんな事やこんな事が・・・ああ・・
俺辛抱たまらんッ!!

僕は一体・・何を言っているのだろう?(心の中の冷静な俺)


「でも・・・私は・・・知りたいんです・・・」

唇を尖らせ、上目遣いで俺を見る芹香さん。


「あぅ・・・・」

そんな顔されたら・・・思わず押し倒したくなってしまうじゃないか・・・


「ダ、ダメだぁ・・・そんな清純な瞳で・・キラキラとした目で俺を見ないでくれぃ。・・・薄汚れた野良犬な俺には・・・先輩が眩しすぎる・・・」


「浩之さん・・・・分かりました。でしたら・・・」

クワッ!!(開眼)

「・・これでどうです・・」


「キャ、キャーーーーッ!?おっかねぇーっ!!」

思わず溢れた・・・・・尿が。


「そ、そんな・・おっそろしい目で俺を見ないで下さい。・・・・夢に出てきちゃう・・」

何と言うか・・先輩に対しての認識が360度変わった。
                       ↑(・・・実は変わってない)

「だったら私に・・
どうしろとっ!

先輩、何故か逆ギレ。


「ハ、ハゥッ!?」


「なんで・・・なんでマルチさんが知っていて・・・・私が知らないの・・・・」


「い、いや・・・知らない方が良いと言うか・・・・キャラ的イメージから考察するに・・・先輩は
無垢な方が良いかと愚考した訳でありまして・・・」


「浩之さん・・・教えて・・・・教えて・・・」


「あぅ・・・・そりは・・・出来やせん。勘弁してつかぁさい。」


「・・・教えて・・教えて・・」

ジリジリとにじり寄る先輩。


「あぅぅ・・」

俺はジリジリと後退。

どうやら・・何が原因か知らないが、先輩の中で
人間革命が起こり、性格デバイスが変更されたようだ。


「教えて下さい・・・浩之さん・・・」


「くっ・・・すまねぇ・・・・・・芹香さん。」

言うや俺は身を翻し、そのまま部室の窓へっ。

ガッシャーーーーン!!

ガラスをブチ破り、体を丸めて緊急発進。

彼女には申し訳無いが・・・今はマルチを止める事が先決だ。


目指すは・・・
裏山だっ!









つづく

Next 〜終章〜


★後書き

はい・・遅くなってしまいました。

しかも今回は短いし・・・(苦笑)


いやはや・・・なんちゅうか忙しいんですよぅ。

もちろん仕事の方じゃなくて、SS関係がね。

「俺様日記」も然る事ながら、「シュガー」やら「レモン」やらの他の連作SSの方がちょいとありまして・・

ま、年内には完結にしますんで、何卒最後まで付き合ってください。

ではでは。。。。。。。。



※執筆でーたー

執筆時間/45分

コーヒー(ブラック)を2杯

環境音楽/ランダムで・・7枚
バッドフィンガー
チープトリック
アニマルズ
バッドカンパニー
アリスクーパー
ウッシュボーン・アッシュ
スモール・フェイセス

煙草/7本(ショートホープ)

目薬/2滴