『 大きなクマのぬいぐるみ 』 



 今日も酒を飲んでしまった…。
 飲んでも飲んでも頭だけがはっきりしている。体は酔っているのに、心が酔えない。酔いたい時に限って酔えないなんて。
 馬鹿げてるという思いが更に気持ちを重くさせた。堂々巡りだ。分かっているけれど、なぜかマイナスモードに入った思考がプラスに戻らない。幾度か付合ってくれたOL仲間も、今じゃ誰も寄って来ない。分かってるよ、うんざりだよね、付合ってらんないよね。
 何で相談なんかしたんだろう…、どうして、どうして気づかなかったんだろう…。
 よくある話だ、彼と上手くいかなくなった。親友に相談した。 おせっかいな親友は、私の制止にその時思いとどまった。でも、気持ちが変わったんだ・・。後からあいつに説教をしたと聞かされた。あいつの態度が更に変わった…。 本当に説教だった?


「何言ったのよ! あいつに良い顔したんだ、気持ちが分かるとか何とか・・っ。親友だと思ってたのにっ!いつから好きだったの?いつから奪いたいって?!」

 どうしてあんな事言っちゃったの? あそこまで言わなかったら…、私がもっと大人だったら…。
 どんなに悔やんでも、口から零れ落ちた言葉は元にはもどらない。彼を失った、親友を失った。後悔だけが残った。
 「今からでも遅くない」とささやく自分と、「今更自分から折れたって駄目よ」と言い張る私、「自分が悪いんじゃない?結局魅力がなかっただけでしょっ!」と罵倒する私。グルグルと螺旋を下っていくように、抜け道が見つからない。プラスの思考が頭をもたげても、掴みきれぬうちに心が転がり落ちていく。マイナスがマイナスを呼び、小さなミスが心に重くのしかかる。
 浮かび上がらぬうちに、次のミスを引き起こす。泥沼だ。
 心がささくれだすと、些細な事が引っかかる。引っかかった重みでささくれが深くなり、いらぬところにささくれが出来る。気づいた時には立派な悲劇のヒロインの出来あがり。
 何故だか、乾いた笑いが口からこぼれた。酔ってへろへろになりながら、暗い道で笑ってる。
 馬鹿みたい…

 ふと、先のほんのり明るくなった場所が目に入った。
 暗い街の中、街灯がそこだけを照らし出している。電柱に背を持たせかけ、誰かが眠っていた。でも、近づいて見てみるとそれは人ではなかった。クマだ。大きなクマのぬいぐるみが捨てられていた。
「ふ・・ふふふ。あんたこんなとこで何してんのぉ〜? 分かった!家から叩き出されたんだぁ〜、ご前様だからぁ。あははは…」
 ちょっと近づこうとしたとき、足が絡んでこけた。投げ出されるように転んだが、痛くはなかった。
 やわらかな感触にうつろな目を開けると、大きな鼻が目の前にあった。
「おお、ご苦労〜☆ にゃはは…、お前ぇ、案外紳士なんだなぁ〜あははは・・」
 クマのぬいぐるみの上に転がっていた。どうでもよかった。
 しばらく、大きくやわらかなクマの胸に顔を埋め、抱きしめていた。大きなぬいぐるみ。手は脇を抜けた先までしか届いていない。
 このぬいぐるみはいつからこうしていたんだろう。ふんわりと柔らかくて太陽のにおいがしてる。顔を埋めたまま、ゆっくり撫でてみる。やわらかな感触が伝わってきた。もう一度抱きしめてみる。
「…お前、いつからここにいるの? 何で……。 誰か、待ってるの?」
 何で捨てられたの?とは言わなかった。相手はただのぬいぐるみなのに。
 見上げると、大きな鼻の向こうに目があった。見ようによっては困っているようにも、悲しそうにも見える黒い瞳。
「気に入った…、飲もうっ! 嫌でも連れてってやる、抵抗してもむだだぞぉ☆」
 自分よりも大きなクマのぬいぐるみを、ずるずると引きずって連れて帰った。
 

「うぎゃぁ〜〜ぁ・・、…あ?」
 目覚めると大きな何かが、柔らかな誰かが私に覆い被さっていた。ここは何処?私は誰?まさか誰か知らない男とラブホテル??!
 ぐるぐると昨夜の記憶を引掻きまわすうちに、覆い被さっていた存在が何であるのか分かった。押しのけた腕に突き飛ばされて、茶色の巨体が綺麗な弧を描いて壁にぶつかっていた。  クマだ。どでかいテディーベア。
 一気に駆け上がった血圧がドッと下り、二日酔の体がベッドへと崩れ落ちる。グズグズのゴミみたいな姿で、捨て犬みたいに哀しげなうめきをもらしながら、心の中で太陽に毒づいてみる。何も変わりはしないのに…。
 今日も同じ1日。
 気は重くミスは重なり、呆れる上司と完全無視の同僚達。暗い顔して重い空気背負ってる私は、今じゃ気にかける存在じゃない。全てが灰色に見える。何してんだろう…。


 今夜も酒臭い私。重く淀んだ空気を響かせて、部屋のドアを後ろ手に閉める。一連の動作で部屋の電気をつけた。すりガラスの向こうに誰かが座っているのが見えて、どきりとした。一瞬、あいつの顔が浮かんで、消えた。 影は、大きなクマのぬいぐるみのものだった。
「…ばかっ、驚くじゃない」
 頭を小突くと大きな耳が少しだけ前に傾いて、ちょっぴりしょげている様に見えた。
「ごめんごめん、私が悪かった。お前は悪くないよ、許せ…」
 でっかい頭を撫でながらクマのぬいぐるみに話してる自分が変だ。ふいに、床の上でポタリと微かな音がした。許しを請う、彼女の最後の顔が浮かんでた。のどの奥に何かが詰まって声が出ない、胸が重くて痛くて苦しくて…。長い間ぬいぐるみに抱き付いて泣き続けた。
 いつの間にか朝は訪れていた。
 昨夜開けられなかったカーテンが、昨日と同じ形でそこにあった。今朝も開けられないまま、1日は始まる。
 はれぼったい目に朝日が痛い。脱力感が体を支配して、気だるく1日を過ごす。昨日と違うのは溜息の数かほんの少し減った事だろうか…。でも、今夜も酒を飲まずにいられない。そのうち病院行きだな。
 酔えない酒に飲まれて帰宅。
 クッションに寄りかかったクマが、私を見つめてる。
「…ただいま…。 何よ、その目。また酔って帰って来たって言いたいの?」
 着替えもせずに、ずるりとクマにのしかかってぐちゃぐちゃに頭を撫でまわす。何も言わないのは当たり前なのに、何故だかむかついてぽんと1回殴る。続いて2度3度…。しまいには柔道の真似事まで始めて、何してるんだか・・とかぼやきつつ投げ飛ばす。
 こんなことして何になるのよ、いったい…。
 それでも夜は明ける。

 日曜の朝・・、いや、もうお昼過ぎ。
 曜日の感覚も薄れて飛び起きて、着替え途中の格好で寝なおした。呆然と、ベッドの上で時間が過ぎる。大きなクマも呆然とカーテンを見つめてる。
「あんた・・・、窓から見える風景って知らないよね? ふふ、いつもカーテンして真っ暗で、あたしの心の中みたいだもんね。   ・・・たまには開けるか」
 やや自虐的だなどと思いつつ、重い体を引きずって窓へと向かった。
 だるい動作の私に似て、カーテンはシャッという元気な音は立てず、ズズズっと開いた。開け放たれた窓から差し込む午後の日差しに、思わず唸っていた。
「・・うっっ!・・」
 目に痛いほどの日差しに固まる私、手をかざして顔をかばう姿はまるでドラキュラ。
 窓を開けて振り返ると、大きなクマがこちらを見ていた。日の光の元で見ると、色あせてごわごわしていて、なんとなく、ふ〜ん・・と思う。
「なでてみると柔らかいのに、見た目はいまいちだったんだね。 ・・あっ、ちょっとまってて」
 確かバンダナがあったはずだ。首に巻いてやったらどうだろう?少し良さげにみえないだろうか? がさごそとあちこちひっくり返してようやく見つけ、大きなクマの首に巻きつける。巻けない・・・、バンダナが回らない首だなんてっ!
「ぷっ・・・、あはははは。駄目じゃ〜ん、首回らないよぉ。くっくっく、あはははは。駄目だこりゃ、くっくっくっく・・、い、痛い。いたたた、お腹痛っ」
 私、笑ってる。お腹抱えて笑ってる。 ・・・どれくらいぶりだろう?
「もぉ〜!」
 ぽんとクマを叩いて、さらに笑いつづけた。叩かれたクマが弾んで椅子から転げ落ちて、何故だかもっと笑えた。転げたクマに抱き着いて、しばらく笑い転げてた。
 笑い疲れて天井を見上げると、レースのカーテンの陰がゆらゆらと揺れていた。海の中みたいだ・・・。
「・・・海って知ってる? 青くてさ、広くてさ。潮風がいいんだよ。去年は・・さ、あいつと一緒だった・・・・・・」
 涙は出てこなかった。なんだかとても遠い昔のことのように思えて、映画のようにリアルな現実がテレビ画面サイズで、小さく遠く見えているようだ。
 しばらくそのまま天井を見上げてた。
 クマはただ黙ったまま。ずっと私のそばに転がっているだけ。
 部屋は静かだ。見まわしてみると結構ごたごたと散らかっていた。
「たまには・・、片付けないとね・・」
 ゆるりと置きあがって、久しぶりに掃除機をかけたりなぞしてみる。拭き掃除をすると色々な小物が目に入った。写真たてにあいつと写っている私。あいつからもらった諸々。あいつとデートしたときに買った小物類。
 妙にはしゃいでた自分が思い出された。
 置き場所を変えてみる、なんとなくしっくりこない。あれこれといじってみるけど、やはり気分が変わらず新鮮さを得られない。捨てることにした。すっきりと片付いた空間がさっぱりとして気持ちいい。
 何かを置こうか・・。洒落た感じの、明るい色合いの何か。私はどんなのが好きだったんだっけ?
 開け放たれた窓から気持ちのいい風とやわらかな光が入る。掃除したての部屋が明るくて、気分が久しぶりに軽くなっているのを感じた。
「あんたも虫干しが必要ね。さあ、窓からの風景をお楽しみ下さいな」
 言ってクマを窓辺に置いた。外が見えるようにむこうに向けて。
 私もここから外を眺めるのは久しぶりだった。
 幼子が窓を乗り越えて落ちないようかばうように、クマの後ろから手を回して窓辺に腰掛ける。窓の下には道路。平屋とアパートとが混在する景色。高層ビルは無く、遠くに山並みが見えた。景色は何も変わらないように見えた。
 いつのまにか癖になったようにクマの頭をなでている私。ふと目にとまった指先はマニキュアの後もなかった。いつから塗らずにいるんだろう・・?
「あっ!ママ、クマさんだよっ!」
 ふいに届いた声の主は、道向かいのアパートの2階に立っていた。玄関のドアを半分空けた母親のそばに、幼稚園生くらいの女の子がこちらを指差して立っていた。
 無意識にクマの腕を取って女の子に振っていた。女の子も手を振り返し、私と母親は小さく会釈し、少し気恥ずかしそうに笑いあった。ふと、視線を感じた。
 目の端。下方で人影を見とめ目線を落とす。
 信号の無い横断歩道の向こうに青年が立っていた。コンビニにでも寄ったのか、白いビニール袋を持ってこちらを見上げている。目が合ってつい引っ込んでしまった。
「さて・・と、何をしようかな」
 意味も無くタンスを開けていた。そして、何とはなしに服を横移動・・。
 明るい強い色の服や大柄の服が並んでいた。どれもこれもあいつの思い出が引っかかっている。あいつがこれはどうだ?と選んだ服、これはどう?と両手に持って見せ、あいつが指し示した方だった服。
 明るくて楽しげで、好きだと感じて買ったはずだった。・・でも。私は昔からこんな服が好きだったっけ?
 思いをめぐらす私を、声が現実に引き戻した。
「すいません、あの〜・・。ちょっと・・」
 若い男の人の声だ。何処から?
「あの、隣のものなんですけど。 あれ?聞こえないかな・・」
 玄関を開けたが外には誰もいず、窓へと向かった。
 窓から顔を出すと、以外に至近距離に顔を見つけてお互いに驚いた。
 そこにあった顔は、先ほど横断歩道の向こうから見上げていた青年の顔だった。今の私には眩しいほど充実した爽やかな笑顔だった。
「あはは、ごめんごめん。驚いた?」
 おいおい、やたらに馴れ馴れしくないか?・・と思いつつ、お隣さんだと言う青年に引きつった笑顔を返す。
「あぁ・・、まあ」
「それ、あなたが拾ったんだ」
「え?」
「そのクマのぬいぐるみ」
「あぁ・・」
「俺も拾おうかと思ってたんだけどね。帰ってきたらもうなかったから、収集車に持ってかれたかと思ってたんだ。よかったなぁ〜、こんな美人に拾われて」
 初対面の人間によくしゃべる男だ・・・。しかもクマの頭をなでて話しかけてる男を初めて見た。曖昧に笑ってその場をやり過ごそうと思った。おしゃべりなやつはあまり信用できない感じがする。
「あのさ・・・、笑っている方が綺麗だよ」

 ・・え?

「さっき笑ってたでしょ、クマに手を振らせてたとき。 良い笑顔だった」
 不意打ちだ。しかも爽やかな笑顔付き。
「あっ!ちょっと待って!」
「・・・何?」
 ぱっと奥へ引っ込んだ彼は、直ぐにまた顔を出した。その手にカメラを持って。
「ほら見て!夕焼けが綺麗だよ。絶好のシャッターチャンス!」
 声につられて背後を見ると、優しく暖かなオレンジ。緑がかった水色と溶け合って、不思議な色合いを見せていた。
「・・・本当、きれいねぇ」
「ほら、おまえも見てみろよ。綺麗だぞっ!」
 クマのぬいぐるみに声をかけ向きを変える彼に、つい誘われて笑っていた。
「ラッキー、良い笑顔!」
「止めてよぉ〜」
 なんで笑ってるんだろう。変な私。シャッター音が心をくすぐる。
「知ってる? 夕方って魔法の時間って言うんだよ」
「魔法の時間?」
「空の色がね、とっても良いんだ。雲の形や空気の濃さで、複雑に色が変わってさ。その色を写真で残すのは結構腕が必要なんだよ」
 あらためて見ると、彼の手の中にある物はカメラマンが持ちそうなカメラだった。
「仕事・・・何してるの? カメラマン・・とか?」
「ん、ま。駆け出しでね、これだけでは食ってけないんだけど。貧しいながらも楽しくやってます」
 笑顔が充実している生活をうかがわせた。
「このクマ、もらう?」
「え?」
「拾う気だったんでしょ? 私は・・なんとなく拾っただけだから、ちょっとごわついてるけど・・好きな人にもらわれた方が嬉しいかも・・」
 私の言葉が終わらぬうちに、彼は声を立てて笑い出していた。
「な・・何!?」
「未来(みらい)さんは真面目なんだね〜」
「未来って書いてミクって読むんです。 ・・真面目なんじゃなくて、そっちが欲しそうにしてたから・・」
「ホラ!そんな真剣な顔して、そういうとこが真面目なんだよ。 真面目過ぎて上手く行かないこともある、だから天使がやってきたんだ。そいつは未来さんに必要なんだよ、俺じゃなくてね」
 何言ってるんだろう。男の口から天使だなんて、ぬいぐるみ好きのファンタジーロマンチック男! あぁ、もう。なんでこんな男がお隣さんなわけ?まったく・・。
「ちょうどフィルムも終わり。これ、直ぐ現像するから、後でね」
 言うだけいって、お隣さんは部屋に引っ込んだ。
 なんだか私の時間だけが、また止まった気がした・・。
 手持ち無沙汰に部屋の中。夕食・・どうしよう。冷蔵庫を覗くとほぼ空っぽで、今の私みたいだった。最後に料理を作ったのはいつだろう・・記憶を辿ってみても判然としない。
 買出しに行かなくちゃ。何を買おう?鳥肉・豚肉・牛肉、野菜も、ドリンクも買おう。ヨーグルトや果物も食べたい。長い間ただ胃を膨らませるためだけに、食べ物を口にしていたような気がする。急にあれもこれもと食べたいものが頭の中を駆け巡り始め、お腹が鳴るのを久しぶりに聞いた。財布を手にして、また指の爪が目にとまる。マニキュアの塗られていない爪は今の私のようだ。元の私?・・素の私・・。
 ドアノブに手をかけて、窓を明けたままだったことに気づいた。クマのぬいぐるみもそのままだ。クマを床に置き窓を閉め、買い物に出かけた。近くの商店街へ。


 明るかった。色とりどりの商品を照らす照明、威勢のいい商店主の掛け声。
 駅から家までの通り道なのに、この光からも声からも遠ざかってたんだな・・。店に立ち寄れば商店のおじさんやおばさんが声をかけてくれて、つい買いこんでしまって荷物が増えた。
 こんなに食べるのか?私・・、ふふふ
 家までのなだらかな坂道を歩きながら、なんだか可笑しかった。クマを見つけたあの日も、この道で笑った気がする。でも、全然違う笑いだった。
 あの日見た街灯が、優しく見下ろしているようで暖かく見えた。
「ただいまー」
 ドアを開けながらクマに声をかけた。おかしくは感じなかった、とても自然で当たり前に話しかけていた。
 薄暗い部屋に明かりを灯す。後ろ向きのクマの背を、この時初めて目にしたんだと気づいた。

「・・・天使だったんだ・・」
 きっと、今の私はすごく間の抜けた顔をしているだろう。だって、大きなクマのぬいぐるみの大きなその背に、似つかわしくないものがついているのを見ているから。
 透明な小さな羽が、むくむくの大きな茶色い背にちんまりと生えていた。
 くるりとこちらに向かせると、クマははにかんで見上げているように見えた。
「お役に立てましたか?」
 そう言った気がした。


 今日も終わり、また朝がやってくる。でも、今までとは違う朝がきっと来る。何故だかそうはっきりと思えた。
 お隣さんが見せてくれた写真の中の私は、いままで見たことのない笑顔で写っていた。夕焼けが朝焼けに見えるほどに・・・。



<後書き>
 久々の小説です。イラストも長い間描いていなくて、超低速な更新が続いた後のこのお話は、らぴさん失恋してたのかな?自分のことを書いたのかな?なんて思われそうですが、全然そんな事はありません。ご心配なく☆(^-^);;;;

 さて、この話を考え始めたのは2002年の春。どんなに深く落ち込んだ気持ちも、ほんのちょっとしたきっかけ次第ですぐに復活できるんだよね・・、なんていう事を書いてみようと思い立ったのが最初。
 書き進めるうちに光や空間の描きかたで、主人公の気持ちの変化を表現できないかな?と考え始めました。暗い夜道に街灯・・で始まり、中盤はほとんど未来の部屋の中でのクマのぬいぐるみとの会話(?)で進めました。カーテンは開けられることもなく、締め切った小さな部屋の中。朝より夜帰ってきてからの描写を多く描いて、仕事にも酒を飲みにも出かけている未来ですが、その部分も極力省きました。
 心の内にばかり向いていた未来の心が、少しずつ外へと向かっていく過程を描いたつもりですが、どれだけ上手く表現しきれているかどうか自分では分かりません(^-^;)ゞ でも、頭を絞れるだけ絞った結果なので、私としては満足です。(今の段階では、わはは・・)
 未来の他に隣に住んでいる青年が出てきますね。名前、ありません(爆)出番はあそこだけで容姿の説明は何も書いていないので、各々自分の好みの好青年を想像してくださいませ。書いている途中で結構しゃべっていたんですけど、沢山カットしました。だんだん横道にそれて恋愛モードに入りそうだったので、それは違うだろう!といっぱい削って書き直したりして悩みました。案外隣の青年を書いているのは楽しくて、話が膨らんで困りましたね。

 羽の生えた巨大なクマのぬいぐるみがあるのかどうか、調べていないので分かりませんが、そんなクマのぬいぐるみをご存知の方ご一報下さい。(^-^)

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