『空と風と光のあいだに』
青い空
流れる雲
風走り波打つ野原
揺れる木々のざわめきが 私を包む
染みる青 香る緑
ざわめきが私を飲み込んで行く
森が揺れる 野が走る
さわさわと心が空(くう)になる
青く流れ走り波打つ
たゆたう心は、包む身体より限りなく、のびやかに広がってゆく
気づけば ただそこに在るだけの私
悩み、苦しみ、不安、苛立ち そして悲しみ
私の中に存在しないその瞬間
光は歌い 木は語り 風は踊る
走る風 真っ直ぐに
ぶつかることなく私を突き抜けて行く
ただそこにあるだけの身体の隅々を
風が光と共に駆けて行く
空 風 光のささやく声を聞く
身体を感じながらその境を感じない時間
空間に包まれ空間を包み込む自分を感じる
たゆたう心は限りなく、光になり風になり
さわさわと木々を揺らす
空は何処までも青く 雲は流れ行く
大地に身体を放り投げ 心を解けば溶け行くだろう
空と風と光のあいだに・・・
これは昔書いたポエムを少々手直ししたものです。
空間と一体化したのびやかさみたいなのを表現したかった・・、ように思うのですが。寂しいと感じた方もいらっしゃって、意外な感想に目が点になった私でした。元が元なので、書き直してみてもどうもつたない感じが抜けないですね。さて、貴方はどんな印象を持ちましたか?
森の中
遠く 近くに 鳥の声
吹きぬける風が運ぶ 微かな息吹
繁茂する草木のそこここに 密やかな音をたてて命息づく
落ち葉の降り積もる ふくふくとした大地を踏みしめて 木々の間を行こう
見上げれば枝葉の作るアーケード
吹きぬける風にざわわと波音を奏でる
見下ろす足元に 木洩れ日の万華鏡
くるくると くるくると
目を閉じて 森の中に佇み 木々の立てる潮騒(しおさい)を聞く
肌に微かに触れる風は水のよう
耳に届くのは葉ずれの音か波音か
風の強弱に ざわめいたり 黙ったり・・・
ふと思い出されるのは 街の中
雑踏の音に潮騒を聞く
振り仰ぐ空は青く どこまでも深い海のよう
海はいつもそこにあるんだね
海はいつも
私のそばに