←Cockatiel Worldへ戻る
Pocky Health Care

〜カウンター10,000hit記念 ポッキーの健康診断〜

画像の中でビデオウインドウのあるものは動画が御覧になれます。(ちと重いですけど)
Quick Time形式です。Plug-inが無い場合はビデオウインドウを押すとダウンロードが始まります。
自動で行かない場合は右のロゴからダウンロードして下さい。
(Quick Time Proでなければフリーウエアです)


ポッキーの1歳8ヶ月の健康診断です。ショップ雛であったポッキーは、
幼少の頃、ヘキサミタという寄生虫と真菌(カビ)持ちでした。ヘキサミタは
ぶりかえしやすく、体調を崩した時に重い症状になったりするので、
年一回くらいの健康診断をうける方が良いのです。
「鳥の健康診断」ってどんなの?という疑問をお持ちの飼い主さんも
多いと思うので、今回はポッキーの健康診断を御紹介したいと思います。

撮影協力:中野バードクリニック 
●病院に行くまで

 まずは、「鳥の健康診断をしてくれる」獣医さん探しです。全国的にも鳥を専門に見ておられる先生さんは数も少なく、犬猫専門で、鳥の検査は不得手な獣医さんもいらっしゃるのが現実です。私はホームページ検索などで探し、雛の頃は多摩バードクリニックまで高速飛ばして1時間の通院をしました。引越しに伴い、大変近所に鳥専門の病院が開院されているのを知り、今回の健康診断となりました。
 近所の獣医さんが健康診断をしてくれるかどうかは、電話で「そのう検査をして欲しい」と問い合わせてみるのもひとつの目安です。病院によっては予約制、往診時間、駐車場の有無などもあるので、必ず電話で確認をしておくといいですね。
 移動するには、雛時代に使ったキャリーなどが便利です。寒い時期は保温が必要ですし、待ち合い室で待つ間も、自分で抱えられるくらいのサイズのケージでないと大変な時があります。通院に時間がかかるならば、少量の餌と水も携行し、万が一水をこぼした場合の替えの新聞紙やティッシュもあると便利です。
●まずは体重測定

 診察が始まると、今までの病歴や与えている餌、糞の状態、一日のスケジュールなどの問診があります。そして体重測定です。病院により、鳥をどのように体重計に安定させるかは変わってきますが、成長の手乗りの場合は、T字の止まり木スタンドにじっとできるように慣らしておくと良いようです。ポッキーの場合は、自宅ではいつもカナリアシードを数粒乗せて、餌でつって計っていたので、T字スタンドは初体験でした。なので、すっかり怖がって逃走。。。ちゃんと訓練しておかなくっちゃと思いました。
 それでも、スタンドをはずしていただき、慣れた先生のてさばきで、ポンと計測台に乗せていただいたら、あっと言う間に計測完了でした。
 結果は105g。標準体重90g〜120gと思っていたので、まずまずの体格と思っていたら.....


      T字スタンドから脱走しようとするポッキー
●太り気味
 
 「ちょっと太り気味ですねー。」と先生。標準体重はもちろん、骨格や体格によって差があるわけで、胸骨を胸から触ってうっすら感じられる程度がちょうど適正の脂肪率なのだそうです。指の腹で触ってみて胸骨がはっきり感じられると痩せ過ぎ、ポッキーの場合は筋肉パンパンで、胸骨が全然感じられませんでした。首のあたりを見ていただくと、脂肪が迫り出してきています。そのうが見えるので、「肥満症」の重度ではないですが、これ以上太ると次ぎは内臓に脂肪がつくので、ダイエットの必要があるとのことでした。

 ポッキーは青菜もボレー粉もイカの甲もよく食べるので、から付きのアワ、キビ、ヒエ、カナリアシードなどの4種混合の粒餌と粟穂がメインです。果物やひまわりの種、アーモンドなどの高脂肪食は与えたことが無く、肥満の原因は運動不足か、過食と考えられます。

 ここで、先生からポッキーの食事時間の細かい問診がありました。ポッキーは朝カゴの掃除時の間、軽く食べ、昼間の不在時には粟穂を中心に食べ、私の帰宅後は私が食事をしているのを見ながら食べ、就寝前にもう一度食べます。通常は夕方一番食べるそうなのですが、ポッキーの場合は、人間の食事を見ることで真似して食べる時間が長いのが、良くない可能性があるので、人が食べているところを見せないように、とのことでした。
 「ちょうだい」の一発芸の御褒美のカナリアシードも粒数を減らさなければなりません。

脂肪が迫り出してきている首すじ



 この後、翼の内側や足、嘴の異状などがないか、触診が続きます。握られるのが好きでないポッキーは暴れたり「ギャオー」と鳴きますが、先生は時々あやしながら上手に捕定されていて、されるがままになっていました。触診も異状は無し。




   翼の内側も毛引きなどの異状無し
●そのう検査と糞検査

 そのうは鳥の胃にあたる部分です。そのう液や糞の中に寄生虫やカビの菌が見つかるかどうかは、健康診断で一番ドキドキするところです。雛の時の通院も、毎回「今度こそ消えていてくれ!」と念じながら検査を見ていました。


 そのう検査は細いカテーテルを口から飲ませるので、ポッキーのように暴れる子の場合は慣れた先生でないと食道を傷つけかねないと思います。これまた今回、「はい、ごっくんごっくんしてねー」と先生に言われるままに、あっという間にそのう液が採取されました。





 糞の検査の場合、ヘキサミタは新鮮なものでないと、見つかりにくいそうです。ポッキーは緊張のせいか診察中はいつもの「うんちウン!」のかけ声でもしなかったのですが、そのう液の顕微鏡検査ではヘキサミタも真菌も発見されませんでした。良かった〜、とりあえず再発してなかったので一安心です。
●目の検査

 雛のとき、目が充血していると指摘されたことがあるので、見ていただきました。細かい所を見る専用のスコープで目のまぶたの内側も見てくださっています。結果は大丈夫とのこと。
 目にゴミが入ったりしたときは、鳥本人が痒がって止まり木やケージにまぶたをこすりつけたりして炎症を起こしたりすることがあるそうです。結膜炎の場合は目の中にまぶたの一部がせり出したりするので、そうした徴候が見られるときは、急いで治療を受ける必要があります。
●最後に

 初診にもかかわらず、あつかましい撮影を快く承知して下さった、中野先生は、こよなく鳥を愛する先生で、他の鳥さんの診療を待っている間も、飼育指導されているお話が聞けて、大変勉強になりました。
 ポッキーもそうですが、多尿の子の異常の見分け方として、青菜を食べた後とか水を飲んだあとは、当然水分の多い糞になりますが、その中に糞そのものの形が残っているかどうかで、下痢なのかどうかを見極める必要があるそうです。それから、新鮮で冷たい水を好むので、水替えの後、ずーっと口をつけっぱなしで、飲んでも飲んでも乾きがいえないような飲み方をした時は、糖尿病などを疑わなければなりません。
 飼い主は、一にも二にも鳥さんの状態をよーく観察し、異常を早期に発見することが一番の健康維持につながると痛感しました。
                                 診断ダイジェスト(976k)

 今回の撮影ではご本人の御希望でお顔は見切れておりますが、とても美人の先生です。待ち合い室にはルリコンゴウインコのルリちゃんが愛くるしく迎えて下さいます。
 診療時間や、場所などの細かい情報は公式ページを御覧下さいませ。
中野バードクリニック http://members.aol.com/yunakano/

 全国的に鳥専門の獣医さんが少ないのは、犬猫と違い、予防接種やワクチンなどの定期的な患者さんが見込めないという経営的な事情にも起因していると思います。鳥さんが健康であれば、ご縁が無くなってしまうわけですが、中野先生のように、鳥を愛し、懇切丁寧に見て下さる鳥専門のお医者様が各地に増えるように、鳥飼いの皆様は是非年1度の健康診断を受け、いざという時に安心して見ていただける、専門医の先生に巡り合えることを願っています。

ポッキー(Lu)メス 1才8ヶ月の健康診断結果

健康状態:良               
     太り気味(要カロリーコントロール)
     寄生虫、真菌無し        
検査料:2205円(初診料1000円含む/2002年12月現在)