さ く 山 荘 

 

カウンタ2001を踏んでくださったのは、さくさんでした♪
さくさんとはF短歌のRT苺摘みでよくご一緒します。掲示板にもよく遊びにきてくださいますのでご存知の方も多いかな?
苺摘みでは「番外太郎」(すみません)の異名を取る即詠の達人、はっきり言って3秒で歌が出てきます。ホントです。疑うあなたはぜひ苺摘みへどうぞ。
また、短歌の他に俳句もなさるとか。すごいですね(^^)
全65首の短歌作品もお預かりしておりますので合わせてどうぞお楽しみ下さいませ。
**お歌、解説等、全てさくさんに頂いたメールをもとに載せさせて頂いております**

 

さくさんに聞いてみました♪ 30問

1.短歌とはなんぞや? 意外にも一番、自分の口をついて出る形式。いわゆる、感動ですね。自由詩にも伸ばせるし、圧縮すれば、俳句になる。どちらにするのも案外むつかしいんだなこれが。。質問されて初めて気つく。恐れ入谷の朝顔市。。
2.短歌ってどうして五七五七七なの? 日本語の母音が五つしかないから。日本の音階がドレミソラであるのと関係あり。
5の後は、6、とか8は付けにくいよ。実際。だから、7しか残らない。消去法。
7・7は感情を乗せやすいんだな。。なぜか。これを切ったのが俳句です。
3.初恋はいつ? 何回ときいて欲しい。(笑)。小学校の1年に、双方、同意で婚約成立。もちろん効力なし。3年生で、2回目の初恋を経験する。その後、記憶喪失、、(笑)
4.なんでポストって赤いんだっけ? 一番、目立つのは黄色だから、そう有るべき。酒に酔った色にしたのは、へべれけにして、内容を読ませない為。。(笑)
5.なんで空は青いんだっけ? 夜空は暗い。。海の色の反射だっけか? おーい、雲よ。(笑)
6.食べ物、何が好き? 比較的、何でも食べます。
7.食べ物、何が嫌い? トロ、ホルモン焼き、油ぎったもの。油揚げは好き。コンコン(笑)
8.好きな歌人は(^^)? 在原業平、その他、多過ぎるー♪
9.その方の一番好きな作品は? 月やあらぬ春や昔の春ならぬ吾が身ひとつは元の身にして
10.好きな俳人は? 池西言水(ごんすい)
11.その方の一番好きな作品は? 染めば花そまねば桜はねつるべ 言水
12.初めて短歌を作ったのっていつ頃? 中学1年位かな? 同級生の女子へのプレゼント。
13.なにか秘密にしてること教えてください 教えられない。秘密だから。。(笑)
14.誰か有名人に似ていますか? 20代の頃は、石坂浩二が圧倒的。最近は、布施明、とんねるずの石橋、横山やすし、アル・パチーノ、伊藤かずえ、天海祐希、、?
15.10万ぽんっと貰ったらなんに使う? 山渓の露天風呂で、10日間くらい、ポケーとしたい。
16.1等前後賞3億当たったら(笑)? 日本には居ないだろうな、、?(笑)
17.好きな女性のタイプ 清楚な人。(例示しない)笑
18.嫌いな男性のタイプ(笑) 石坂浩二。(笑)
19.死後の世界って信じますか 死んだ後の事は考えない。(笑)霊魂は不滅だと思う。霊界通信の経験有り。
20.ペット飼ってらっしゃいますか? マンションだから飼えない。柴犬が飼いたいのですがね。。
21.どんな男の子でしたか? 本を読んでいる時は静か。それ以外は騒がしかった。。と人は言う。
ガリ勉の同級生をイジメた記憶は有る。。。
22.どんなおじいちゃんになりたいですか? 笠智衆みたいな人。。高倉健かも。。
23.自慢にしていることは 無いですね、、(笑)
 そそっかしい所(欠点じゃないか?)笑
24.行ってみたい所は 博多かな、、?
25.行ったことのある所でおすすめなのは? 福岡県の甘木市に在る、秋月。
26.今一番何がしたいですか? カーネギーホールに出たい。(何をするのだ、、)笑
27.私に聞きたいことありませんか? 電話番号。。(笑)
28.俳人さくさんの代表作を オルガンの洩れくる日あり花ぐもり  さく
29.歌人さくさんの代表作を セーヌ河指輪を投げし橋の上きみの横顔あかねに染まる  さく
30.ご自由に自己紹介どうぞ(^^) え? まだ? 兵庫県西宮市民(善良系)です。既婚者。

 

舞踏会

舞踏会その手帳をば紐解けばピエール・ロティの署名も有りぬ

ミラボーの橋は普通の橋なりし渡る旅人、恋に燃えれど

ロゼ・ワイン頼みし如に思ほゆる汝が薔薇の頬は在りにし

今日は もう語る言葉は持たざりき最後のキスは昨日 終れり

我の手の描く輪の中 はいりたる瞳かなしく うなじ明るし

この場にて要らぬもの多しシャンデリア くら闇のなか静かにしたき日

ダニューブの流れの中にさ迷いて君ひと口のワインに酔いしか

むらさきの薄きいろにて身を包むその心ばえ ラベンダーとも

刺多き薔薇一本を挿しぬきて部屋をい出ても夜霧の深き

目くるめく螺旋の如き踊りなりフリルのスカート深紅にぞ見ゆ

 

ペルソナ

幸福といふ不幸せ有るべきか付けしペルソナ密かに笑ふ

ペルソナの取れ無く成りし その日より子供の頃の写真見つめる

舞台降り我がペルソナを はずすとき我を見放す鏡を壊す

あの街に又この街に捨てて来し そのペルソナが自分を笑ふ

我の持つペルソナひとつ失ひし それを嘆かず又ひとつ作る

 

豊平川にて

散るために生まれし命それなれば我を桜と呼べよ彼の人

川べりの水音たかき橋のもとヌサマイの恋ひ丹頂の舞ひ

笹舟に小さな手紙を乗せたれば 豊平川の下で待つ人

花火して又花火して花火して後は闇夜の永き接吻

豊平館けふ舞踏会ありぬべし紅きドレスに黒き手袋

 

天草の雅歌

いにしえの隠れ伴天連 歌ふなり きりえ えれいそん きりえ えれいそん

はらいその でうすに祈る えけれしあ 我 ぜんちょ にして くるす 持たざる

きりすと と びるぜんまりあに こひさんす ぜんちょ 成れども こんたつ握る

おらっしょ のはるもに響く えけれしあ 歌う いるまん ぢゃぼ 無かりしきか

こんたつ の ちぢに乱れし えけれしあ ぢゃぼ現われて おらっしょ 絶える

*えけれしあ…寺院 *ぜんちょ…異教徒 *こひさん…懺悔
*いるまん…信徒衆 *こんたつ…洋数珠 *ぢゃぼ…悪魔
*おらっしょ…祈祷(オラトリオが語源か) *はるも・・・和声。

 

イタリア組曲

花聖母 鐘の音色知らねども夕べに舞ふる蜻蛉哀れ

ヴァチカンの道は厳しく遥かにて秋風吹きて我は異教徒

ゲーテさへ南の国に憧るる我が魂はポンペイの土

今こそは全てと言ひしロレンツオの舞踏会こそメディチ家の華

レスピーギ描きし水の煌きを我知らずしてコインを投げる

今もあり「自転車泥棒」いまも有り デ・シーカ笑ふ 昔も今も

美少年 恋焦がれつつ夏帽子 斑ら化粧でヴェニスに死すも

ガリレオやケプラー生みしその国のフェルミ悲しき原爆の跡

シチリアーノ聴きて何故にと思ふかな マフィアとバッハその関係を

戦車行き亡国とせしその道を たった一人のアベベ抜きたり

 

但馬の詩人、前田純孝(翠渓)に

山の辺の春来の花を手折りては北の詩人に献げんとする

溌剌とせし翠渓に会ひしかな その幻に先ず一献と

落葉鳴る季節となりて思ほゆる重ねし落葉その上に寝る

春来ると そは戯れ言か雪深し峠の名前 憧れに似し

口惜しく さぞ有りなむよ翠渓は夕陽ヶ丘にきらめきし日々

但馬なる郷は余りに吹雪ては海鳴り哀し病ひの床に

詩に託し思ひのたけを尽くせども声荒き漁夫 耳持たざりし

余部の鉄橋渡るたび思ふ この橋も見ず翠渓逝きし

諸寄の浜辺にぞ建つ歌碑ふれて潮騒 聞けば涙とまらず

我が願ひ その臨終の床に有れ せめて晶子の幻なれども

(注)前田純孝(翠渓)1880-1911、肺結核の為、31才で故郷に死す。
兵庫県浜坂町諸寄(もろよせ)生まれ、4才で生母と離別。大阪府立現夕陽丘高校、初代教頭。明星派に所属。生前は、東の啄木、西の翠渓、と謳われたが、死後は、文学史から消える。NHKドラマ「夢千代日記」で、再発見され、全国に知られた。山陰本線が、余部(あまるべ)鉄橋の完成により全線開通するのは、彼の死後、半年後の事である。地元には歌碑が点在し資料館も有る。
*春来(はるき)峠は、山陰・山陽を分かつ所であり、灘の酒造りの但馬杜氏が、昔、往来した峠である。地元には、哀切に満ちた、民謡、民話が、多い。
  代表歌

 いくとせの前の落葉の上にまた落葉かさなり落葉かさなる

 牛の背に我ものせずや草刈女 春木千里はあふ人もなし

 父母のあへて たのむに足らざるは我三歳にして父母に得き

 約 2000 首、詠んだらしいが、確定されているのは、674 首である。

 

ピアノの詩人、ディヌ・リパッティ に。

ブザンソン告別つげるその音は五十年経て甦りたり

ブザンソン十三曲のワルツ有り第九番の「別れ」哀しも

若き日のカラヤンのもとシューマンの協奏曲は冴え渡りたる

イ短調ソナタも弾きぬモーツアルトの 愛されし子は また夭折す

華麗なる円舞曲またイ短調踊れるものか手のみ動くを

(注) DINU LIPATTI (1917-1950) ルーマニア、ブカレスト生。
病をおして、スイス国境近くのフランスの小さな町、ブザンソンで、最後のリサイタル(9月16日)を行い、その年、12月2日、没。モノラルであるが、彼の残した録音は鮮明で、短い生涯ながら、20世紀、最高のピアニストの一人である事は疑いようが無い。

 

寂しき日々、或は、サナトリウムの回想。

流れ星こころ虚しき我なれば願ひ事など有る訳も無し

アルプスの星の多さに驚きぬ都会暮らしの我の小ささ

子供なる我の想ひ出ふゆの夜さみしき時に唄ふ「冬の夜」

路地の中われは秋刀魚を焼きにけり咽ぶほどなる母の呼び声

懐かしき音楽聴けば駅前の広場に薫る木犀の花

秋の夜の推理小説読みをれば星きらめきて犯人わかる

個室にて秋の更けゆく歌つくり退院びとのポッケに入れる

命始まりやがて静かに終るとき手遅れのやうにいつも黒猫

ふるさとに帰れ海変え空変えよ山変え季節またも巡らせ

散歩道朝の空気の冷やかさ生きる春愁かすかに文待つ

 

万葉ふう相聞歌

たたなづく青垣山の恋なれば山越の道険しくも有るか

あしひきの山は隠さじ妹が紐解きて結びて果ての有らなむ

夢とせばな鳴きそ鳴きそ恋風に青葉づく聞かば悲しみも無し

ひさかたの都に有れば妹の手も衣も緩き木下闇かも

あしひきのしだり尾の夜の長々し黒髪の香の懐かしき乙女

 

 

キリ番のページへ

トップページへ